この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
東北自動車道の「上河内サービスエリア(下り・青森方面行き)」は、焼きたての宇都宮餃子が食べられる車中泊スポット
「上河内サービスエリア」のロケーション
首都圏在住者は別として、地方から栃木県の日光や那須・塩原を訪れる車中泊の旅人の多くは、「宇都宮」がどこにあるかはわからなくても、「宇都宮餃子」の名前だけは知っている(笑)。
だが東北自動車道には「宇都宮サービスエリア」がないため、焼きたての本物がまさか他で食べられるとは思っていない。
これから紹介する「上河内サービスエリア(下り線)」は、「宇都宮インター」から青森方面に約30キロ走ったところにある。
「上河内サービスエリア」の施設
上河内サービスエリアにある宇都宮餃子の専門店は「豚嘻嘻(とんきっき)」。駐車場の近くに写真の屋台もあるが、お勧めはフードコートにあるテナントのほうだ。
「豚嘻嘻」のテナントは、ご覧のようにフードコートから「宇都宮餃子のコーナー」だけが独立しており、このサービスエリアにとって、それがいかに「特別なメニュー」であるかを物語っている。
着目したのはこの張り紙。
これなら確実に「焼きたて」を口にできそうだ。
ちなみに宇都宮餃子界における「豚嘻嘻」の位置づけは、ベスト10からは漏れるが、ベスト20には顔を出す中堅どころのようだ。本店は餃子の激戦区、宮島町通りにある。
さて、待つこと10分。
「豚嘻嘻」の焼餃子は、宇都宮餃子にしてはひき肉の量が多めのようだが、味はやさしく、王将の餃子ほどビールが欲しくはならない(笑)。なるほど女性に人気があるのがわかる。
ちなみに「豚嘻嘻」の営業時間は、7:00~21:00(LO:20:30)。フードコートは24時間営業している。
もちろん売店では、お土産用の冷凍餃子を買うこともできる。それは次の那須高原サービスエリアでも買えるのだが、「焼きたての本物」はここでしか食べられない。
また、上り線側のサービスエリアに「豚嘻嘻」はない。
フードコートでは餃子定食を食べることができるようだが、残念ながら筆者はまだ足を運べていないため、詳しいことは分からない。
最後は車中泊についてだが、上河内サービスエリアの駐車場はオーソドックスで傾斜はほとんど気にならないが、中高年にはひとつ厄介な点がある。
それはトイレ。
ここは階段の上にトイレがあるため、ただしんどいだけでなく、雨の日や路面が凍りやすい厳冬期には、寝ぼけたままだと危ない。
若い時には気にならないが、還暦を過ぎるとこんなところにも目が行くようになる。歳を取るというのはそういうことだ(笑)。