老舗・喜平商店の「五箇山とうふ」と、おいしい食べ方

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「五箇山とうふ」の特徴は、綱でも持てるその硬さ!

岐阜県の白川郷とともに、合掌造りの世界文化遺産に登録されている、富山県の五箇山に伝わる伝統食と、それを今に伝える老舗を紹介しよう。

「五箇山とうふ」は、ご覧のように縄で持ち上げても崩れないことから、テレビでも何度か取り上げられており、既にご存知の方が多いかもしれない。

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合掌造りといえば、岐阜県側の白川郷が昔から圧倒的に有名だ。

アルペンルートや富山湾という人気観光地を有する富山県にすれば、五箇山は実に地味なる存在で、白川郷と同じような伝統を残しながらも、宣伝不足がたたり、観客動員数では大きな後れをとっていた。

だが世界遺産への登録が決まると、そのままというわけにもいかなくなった…

そこでPRできるものを探していた地元の商工会は、郷里の伝統食と呼べる「この固い豆腐」に着目した。幸いなことに五箇山には、昔のままの製法を営む店が残っていた。

実は、この「喜平商店の豆腐」に「五箇山」を冠を載せてPRしたのが、「五箇山とうふ」と呼ばれるようになった所以らしい。

「喜平商店」では、澄んだ水と厳選された地場の大豆にこだわり、3代にわたって受け継がれてきた「五箇山とうふ」が手に入る。誰にでもわかる大豆本来の濃厚な味わいを、ぜひ一度味わってみていただきたい。

なお、現在は「演出」として縄でしばってくれるのだが、ポリ容器やビニール袋のない時代には、実際にこうやって持ち運びをしたという。 

ただし冷奴で食べるのは、味見程度にとどめておくほうが無難だ。

硬さといい、大きさといい、一丁全部を生で食べるのは苦しい。そのうえ、もそもそとした食感は豆腐というよりオカラに近いだけに、なおさらだ(笑)。 

しかし…不思議なことに焼くと、柔らかくなり旨みも増す。

筆者は田楽味噌で食べたのだが、これはもしかすると一番美味い食べ方かもしれない。地元では、他にも湯どうふ、揚げだし、生揚げ、あるいはコトコトと煮しめにして食べる風習があるという。

2020年9月 追記

以下の情報は既に「過去の話」となっていた。ただ記録代わりに、ここではそのまま残している。

ちなみに、喜平商店の五箇山とうふは「道の駅 上平」の売店でも手に入る。

本店とは違って、パック入りで少し小ぶりのサイズになっており、夫婦で食べるならこちらの方がお勧めだ。

現在は道の駅の農林水産物直売所「まんさく」に、別の店の「燻製五箇山とうふ」が置かれている。

なお、喜平商店は健在だ。

五箇山とうふ工房「喜平商店」
〒939-1914富山県南砺市上梨608
☎0763-66-2234
営業時間:7:00~19:00

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