車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年6月現在の「道の駅 草津」の車中泊に関する情報です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 草津」は、自然豊かな湖岸緑地に近くて利便性の高い道の駅。
「道の駅 草津」 DATA
道の駅 草津
〒525-0001
滋賀県草津市下物町1436番地
☎077-568-1208
営業時間
9時~18時(7月〜8月は19時まで)
月曜定休
「道の駅 草津」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第18回
登録日/2002年7月20日
「道の駅 草津」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2007年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2007.11.24
2008.06.01
2014.04.01
2015.01.31
2022.04.14
2023.06.03
※「道の駅 草津」での現地調査は2023年6月が最新になります。
道の駅 草津【目次】
「道の駅 草津」のロケーション
「道の駅 草津」は、滋賀県の県庁所在地・大津の町と、琵琶湖を挟んだ対岸の近くに建っている。
ただ大津とは、南の「瀬田の唐橋」と北の「琵琶湖大橋」で繋がっているものの、「道の駅 草津」は2つの橋のちょうど中間に位置しているため、大津を観光する際の車中泊スポットにはちょっと使いづらい。
ちなみに「瀬田の唐橋」は、日本書紀にも登場する日本三名橋のひとつ。
東国から京都へのぼる際の交通の要衝にあったため、「唐橋を制するものは天下を制す」と云われ、幾度となく戦乱の舞台となってきた。
それを現在のかたち(大橋・小橋)に整備したのが織田信長だ。
「瀬田の唐橋」に東海道と中山道が合流する地点にあった「草津本陣跡」を加えれば、歴史的な見どころがないわけではないのだが(笑)、
近江や長浜に比べると、現代の草津にはそれほど名の通った観光地があるわけでもなく、京阪神在住の人間にとっても、どちらかと云えば影の薄いエリアと云える。
ただしそれは、自然やアウトドアが好きな人を除いた話だ。
「瀬田の唐橋」から「烏丸半島」へと続く「さざなみ街道」に面した湖畔は、整備が行き届いた風光明媚なエリアで、冬には水鳥とコハクチョウが観察できる。
「道の駅 草津」がある下物(おろしも)地区は、湖北と違って至近距離からコハクチョウが撮影ができるスポットとして、バーダーには昔からよく知られている。
また「烏丸半島」には300円とリーズナブルな料金ながら、大人も存分に楽しめる穴場の「草津市立 水生植物公園みずの森」もある。
そして琵琶湖の湖畔で自然を感じながら、のんびり過ごしたい人にお勧めなのが、道の駅から「さざなみ街道」を5分ほど南に走ったところに点在する「湖岸緑地」だ。
すべて無料の「湖岸緑地」には、BBQができる広場とトイレ付きの駐車場が3ヶ所あり、車中泊をすることも可能だ。
それならこっちのほうがいいや!
そう思う人のために、当サイトでは「湖岸緑地」の詳細記事も用意してあるので、合わせてご覧いただき、お好きな方を選んでいただければ幸いだ。
なお琵琶湖の湖畔に面したところにあって、旅人にも人気の高い「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」は、「道の駅 草津」とクルマで10分ほどしか離れていない。
だが「旅の宿」として見た場合、買物や入浴の利便性では「道の駅 草津」のほうが勝っている。
車中泊の旅人にとって、「道の駅 草津」の何が美味しいとか、トイレがどうだとか云う前に、Google検索の上位に挙がる紹介サイトには、こういう情報があって然るべきと思うのは、歳を食った筆者だけなのだろうか…(笑)。
これは「道の駅 草津」に限ったことではないが、日本一周とか日本縦断を掲げて、一度や二度足を運んだくらいで書けるほど、でっかい琵琶湖は甘くはない。
さて、ここからは数多のブロガーが紹介している「道の駅 草津」の詳細を、筆者の目線からも紹介していこう。
こちらは駅舎の前にあるメインの駐車場で、写真の左手に見える独立した建物が24時間トイレだ。
路面はほぼ平坦で車中泊に支障はないが、収容台数が少ないのと、周辺がバスフィッシングのメッカなので、夜間もけっこう埋まっている。
「道の駅 草津」で、唯一残念に思うのがトイレだ。
2003年にオープンしたとはいえ、「道の駅 草津」のトイレは2023年6月時点でも改修されておらず、未だにウォシュレットが設置されていないまま。
正直なところ、今どきウォシュレットのない道の駅は、全国を見渡しても稀有。いくら地味でも、そんなところで目立たなくていい(笑)。
湖南とは云え、琵琶湖の冬はよく冷えるだけに、商業施設を云々する前に、まずはここにお金をかけていただきたい。これでは湖岸緑地のトイレと、なんら変わらない。
ちなみに「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」は、”温水洗浄暖房便座”になっている。
こう見えても、筆者はプロのライターとしての経験があるので、正確にはTOTOの登録商標であるウォシュレットという表現が、無断で使えないことを心得ているが、ここは個人の場なので、あえて分かりやすい言葉を選んで書いている。
しかし職業とはいえ、”温水洗浄暖房便座”なんて言葉を思いつく人はすごいね~。
こっちを商標登録したら、マスコミはみんなバンザイになってしまうだろう(爆)。
さて。
「道の駅 草津」には、上のレイアウト図に赤丸で示した、「離れ」のような第2駐車場がある。
トイレまでは多少距離があるものの、それさえ気にならないのなら、ここは間口が狭くてトラックが入れないため、静かでいい”隠れ家”になる。
しかし今は、電気自動車の充電スペースができているため、駐められるのは4.5台だ。
続いては売店と食事処について。
「グリーンプラザからすま」と名付けられた売店は、地産地消の拠点として、主に地元の野菜や果物を販売している。
惣菜や弁当類の品揃えが豊富なのは、車中泊の旅人にとってはありがたい。
ちなみに特産物では、琵琶湖の珍味で有名な「鮒寿司」も並んでいる。
いっぽうこちらは、「グリーンプラザからすま」の中の飲食スペース。定食もあるが、ベジカフェの名の通り、メニューは軽食が中心になる。
なおメニューと営業時間が、駐車場から見える位置に掲示されているのは親切だ。
特に営業時間の記載は、利用者に”無駄足を踏ませない”優しい応対だと思う。
本格的な食事を希望する人は、隣の敷地に立つイチゴの体験農園を兼ねた「ロックベイガーデン」で食べられる。
ちなみにこちらのデッキ席では、ペットの同伴も可能だ。
2023年3月 ロックベイガーデンがリニューアルオープン
2023年5月に訪ねてみると、道の駅の奥にある「ロックベイガーデン」の建物が刷新されていた。
調べてみると、1月のいちご狩り施設「ストロベリーファーム」のリニューアルに続く第2弾のようだ。
こちらが新たに入店した、アウトドア&フィッシングの専門店「 7th9LODGE(セブンスナインロッジ)」の店内。
「7th9LODGE」は新進気鋭のショップのようで、コンセプトや詳細はネットでもまだほとんど紹介されていないが、テイストは一部上場する遥か前の、まだランドブリーズなどのテントも発売していなかった頃のsnowpeakと少し似ている感じがした。
焚き火台も含めて、こういうキャンピングギアは、ありそうでなかったモノかもしれない。
ちなみにこちらは、リニューアル前のロックベイガーデンの建物。
現在の「セブンスナインロッジ」の場所には、うどん屋さんが、また「Fish! Tackle Shop」のところは、たこ焼きのテイクアウトショップがあった。
そりゃ、今のほうが見ているだけでも楽しいね!
「道の駅 草津」の車中泊好適度
「道の駅 草津」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあり、24時間利用可能
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置
分かりやすい場所に置かれていて、好感度大!。ゴミの対応については、逆に「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」のほうが、ここを見習うべきだ。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 草津」の最寄りの温泉&周辺の買い物施設
なごみの郷
道の駅から約4.5キロ・クルマで7分ほど
☎077-568-4753
おとな430円
10月~5月末
10時~16時30分(受付最終16時)
6月~10月
10時~18時(受付最終17時30分)
木曜・第2日曜定休
買物を兼ねて出かけるなら、2015年に約10キロ・15分ほどのところにある「イオンモール草津」がリニューアルし、日帰り温泉「水春」ができている。
草津温泉 水春
☎077-516-1126
おとな平日900円(土日祝1000円)
9時~25時(受付最終24時)・無休
なお「水春」は、道の駅から約8キロのショッピングモール「ピエリ守山」の中にもできていた。
コンビニ
「ローソン 守山山賀店」まで約3キロ。
最寄りのスーパー
「スーパーマーケットバロー下物店」まで約3キロ。
「道の駅 草津」のアクセスマップ
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