車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年6月現在の「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」の車中泊に関する情報です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」は、琵琶湖の湖畔に面した眺めのいい道の駅だが、”居心地がいい”とは云えない。
「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」 DATA
道の駅 琵琶湖大橋米プラザ
〒520-0241
大津市今堅田三丁目1-1
☎077-572-0504
営業時間
観光案内所:9時~17時
商業施設:9時~17時(3月~11月は18時まで)
レストラン・お土産店は年中無休、その他は12月31日・1月1日は休業
「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第11回
登録日/1996年8月5日
「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2008.06.01
2009.10.06
2015.01.18
2015.02.01
2018.04.18
2020.04.08
2023.06.04
※「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」での現地調査は2023年6月が最新になります。
道の駅 琵琶湖大橋米プラザ【目次】
「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」の
最寄りの温泉&周辺の買い物施設
県外からやってくる人にすれば、「琵琶湖」と名のつくこの道の駅が、滋賀県でもっとも親しみやすさを感じる車中泊スポットかも知れない。
確かに1周すれば約240キロ、クルマでも半日を要する琵琶湖において、この橋は東西の湖岸を連絡する貴重な存在となっており、交通の便を考えると、短期間で琵琶湖をめぐる車中泊地として利用するのは、悪くない選択だと思う。
また意外にも京都に近く、三千院と寂光院のある大原までは、国道で約18キロ・クルマで30分ほどあれば行くことができる。
ただ滋賀県は、居心地のいい道の駅とそうでないところがハッキリしている。
琵琶湖を旅するなら、出かける前に地元の旅人が発信している情報で、それを確かめてからのほうがいい。
「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」の施設
まず、「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」の駐車場は大きく3ヶ所に分かれている。
こちらがメインとなるマップAの駐車場。
写真ではフラットに見えるが、ゴルフ場のグリーンのように「アンジュレーション」があり、実は傾斜がない場所は見た目よりもかなり少ない。
駐車場に照明はあるものの、暗くなってから到着すると、フラットな場所は埋まっていることが多いし、どこがそうなのかも見分けづらいと思う。
それを見極める秘訣は、面倒がらずに一度クルマから降りて、じっくり駐車場を観察することだ。
「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」で比較的フラットなのは、駅舎と反対側の壁面前で、実際に写真でも、ちゃんとそこが埋まっている(笑)。
続いて、大型車が駐まるマップBの駐車場。
Aに比べると平坦ではあるものの、琵琶湖大橋の袂にあるため、奥に行くほど車の走音がよく響く。
そのうえ深夜でもクルマの出入りは活発で、トラックも多い。
そうなるとCの第2駐車場が良さそうだが(笑)、24時間トイレから遠いうえに、隔離されている。
えてして…
マナーを守りたくない人たちは、こういう場所を好んで使う傾向がある(笑)。
次はトイレについてだが、「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」には館外に2ヶ所のトイレがある。
ただし売店に近いこちらのトイレは夜間閉鎖されるので、近くにクルマを駐めてもメリットはない。
24時間利用できるのは、その奥にあるこちらのトイレだ。
中にはどちらも、ウォシュレットが完備しており、またいずれにも入口に可燃物用のゴミ箱が置いてある。
あと駐車場で気をつけたいのは、冬の積雪と凍結だ。
琵琶湖は冬になれば雪が積もることもあるので、12月中旬以降にノーマルタイヤで来てしまうと、ろくでもないことになりかねない。
ただ、それは琵琶湖全域に云えることでもある。
今度は物販飲食に目を向けてみよう。
駅舎に入ってすぐのところには、観光地らしく団体様の受け入れ可能なレストランがあるが、お値段はそれなり。さすがに京都に近いだけのことはある。
レストランに隣接している売店は、土産品が中心だ。
その奥にある広いスペースが、道の駅の売店とは別になっている「おいしやうれしや」と名付けられた直売所だ。
品揃えも工芸品から地酒、さらには野菜に琵琶湖の珍味、そして弁当類に至るまで豊富で、見ているだけでも楽しい。
ちなみにこの道の駅は「米プラザ」なので、お米の品揃えも充実しているが、それは旅人にはあまり関係ないかもしれない。
それにしても、この店は観光ビジネスのツボをきっちり抑えている(笑)。
この陶器を見ただけでピン!と来た人は、下のドラマを観ていたはずだ。
続いてキリンビールの「麒麟がくる」。
さすがは近江商人、これには笑った!(笑)。
また日曜には朝市が行われるが、商いよりも地域住民のコミュニケーション活動の一環なのだろう。
正直なところ「がっかりするような内容」でしかなく、逆に朝から騒々しいので、週末は泊まらないほうが良さそうに感じた(笑)。
観光案内所は、誰も来ないような会議室のロビーに使われている2Fの片隅にある。
もともと会議室の受付カウンターだったものを転用しているとはいえ、こんな人の来ない場所に、需要の高い「観光案内所」がある道の駅は初めて見た(笑)。
ちなみに駅舎の裏側は琵琶湖に通じており、琵琶湖大橋クルーズの船着場がある。
2Fからも琵琶湖大橋はよく見えるが、営業時間にしか上がれない。
さて。
2019年1月に、この道の駐車場に「車中泊禁止」の看板が立っているとの情報を耳にした。
そこで2020年3月にその真相を見極めるべく、クルマを走らせ確認してきた。
駐車場にあったのはこの看板で、車中泊を禁止するものでないのは明白だ。
「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」はバスフィッシングのスポットに近く、ここにクルマを置いてロッドを出す人は以前からいた。
しかし、その大半は朝マズメを狙う人たちで、「営業妨害」になるほどではなかったと思う。
だが、最近目立つのはサイクリストだ。
この道の駅をベースに「ビワイチ」をされたら、普通はワンデイでは間に合わず、そりゃひどい長時間駐車になるわけで、いくら県を挙げて歓迎してるとはいえ、道の駅的にはアタマが痛くなるだろう。
もしかすると第2駐車場は、そういう人用に準備されたのかもしれない。
というわけで
「早とちり」をした車中泊初心者の情報のおかげで、旅人も道の駅もとんだ迷惑を被ったカタチになったが、後述する可燃物のゴミ箱を見ても、この道の駅が未だに”団体様ファースト”であることは否めない。
おそらく京阪神の車中泊旅行者は、少なからず筆者と同じような気分にさせられた経験をお持ちだと思う。
なんだかんだ云っても、道の駅は責任者のビジネスセンスと気配り次第…
あらかさまな商業主義が苦手な人には、湖西なら「道の駅 妹子の郷」、湖東では「道の駅 草津」での車中泊をお勧めする。
「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」の車中泊好適度
「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:24時間トイレの中にあり、終日利用可能
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置
それにしても…
なんや、あるやんか!
同じ置くなら、気持ちよく使わせてくれたらどうよ。
利用者の心理とはそういうものだし、トイレに行かないと分からない姑息なやり方には、「いくらマナーの悪い人が後を絶たないから」と云われても、普通は納得がいくものではないはずだ。
それにこのサイズでは溢れるのが当然と思わないなんて、管理責任者の非常識も甚だしい。いかにも、上から渋々置かされているという姿勢が丸出しだ。
ゴミの対応については「道の駅 草津」のほうが、ずっと利用者に寄り添っている。
たった10分しか離れていない道の駅でできて、ここではできない理由を、公式サイトで表明していただきたいものだ。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。そして、そのことを「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」は心得ている。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」の最寄りの温泉&周辺の買い物施設
最寄りの日帰り温泉は、琵琶湖の対岸にある「守山湯元水春 ピエリ守山」だが、琵琶湖大橋はETCが使えるようになってはいるが、今も有料で「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」から草津や守山の湖東側に行くには、普通車なら120円が必要。往復だと温泉代プラス240円かかることになる。
ただ「ピエリ守山」にはスーパーもあるので、できれば買物と入浴を済ませてから琵琶湖大橋を渡るといい。
守山湯元水春 ピエリ守山
☎077-599-1126
おとな平日950円(土日祝1050円)
10時~24時(受付最終23時30分)・無休
ちなみに橋代がかからない大津・堅田側では、クルマで約20分ほど北に向かった湖西道路沿いにある「比良とぴあ」が、一番近くて値頃な日帰り温泉になるが、正直云って遠い(笑)。
比良とぴあ
☎ 077-596-8388
おとな620円
10時~21時・無休(年末年始 休館)
そこまで行くなら、さきほど紹介した「道の駅 妹子の郷」で車中泊をするほうが楽だろう。
最後に、琵琶湖大橋の途中にある「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」は、出口が2つに分かれている。
駐車場を出て最初に現れるのは、琵琶湖大橋を渡る守山方面行きの出口なので、橋を渡らない堅田方面に向かいたい人は、そこをスルーして直進しよう。
しかし、既に道の駅にいる利用者に出口を教える看板に、入り方の矢印は要らない。しかもそれが目立つから、見るほうは瞬時に帰路がつかめない。
運転席から1秒程度で理解できなければ、この看板に意味があるとは思えない(笑)。
おかげで、筆者はしっかり道を間違えた! クソッたれが(爆)。
「道の駅 琵琶湖大橋米プラザ」のアクセスマップ
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