この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 ちはやあかさか」は、楠木正成の生誕地の隣にある、日本一小さな道の駅
道の駅 ちはやあかさか【目次】
「道の駅 ちはやあかさか」のロケーション
「道の駅 ちはやあかさか」は、大阪府南河内郡の千早赤阪村にある国道309号の道の駅で、楠木正成の生誕地や村立郷土資料館に隣接している。
ここを訪れる人の大半は、楠木正成ゆかりの地であることを周知だと思う。それ以外では、スタンプラリーくらいしか来る理由が思い浮かばない(笑)。
楠木正成とは
南北朝時代から室町時代初期にかけて活躍した武将で、足利尊氏や新田義貞とともに鎌倉幕府の倒幕に参加し、後醍醐天皇による「建武の新政」に貢献した。
だが「建武の新政」の実態は、天皇や貴族と寺院が権力と財力を持つ仕組みで、それに足利尊氏ら武士の多くが反発し、室町幕府が誕生する。
しかしそんな中で、楠木正成は武士としての気持ちを抑え、後醍醐天皇への忠義心を貫いた。
写真は天皇への忠義を顕彰する証として立てられた銅像だが、京都の御所ではなく、東京の皇居前にあるというのがおもしろい。
楠木正成が築城した千早城
なお、金剛山の中腹にあった千早城は、楠木正成が築城した難攻不落の名城で、「日本100名城」にもその名を連ねている。
「道の駅 ちはやあかさか」から千早城の登場口まではクルマで10分足らずだが、1日600円の有料駐車場にクルマを停める必要がある。
山城なので、上の表参道から行くと「心臓破りの石段」が待っている(笑)。楽なのは金剛山への登山道からのアクセスだ。
「道の駅 ちはやあかさか」の施設
「道の駅 ちはやあかさか」は、第一回目にあたる1993年4月22日に登録された103件の道の駅のひとつで、大阪はもちろん日本でも最初の道の駅にあたる。
この写真は10年前の2010年に訪ねた時のものだが、筆者は1998年に初めてここに足を運んでいる。
その時の率直な感想は「ショボ~」(笑)。筆者だけでなく、はるばるやってきた多くの人をがっかりさせていたに違いない。
その後、近くに直売所の充実した「道の駅かなん」が誕生したこともあると思うが、「道の駅 ちはやあかさか」は、2018年4月にささやかなリニューアルを受けている。
その際に「くすのきホール」の駐車場にあった屋外トイレが改修され、道の駅の前の駐車場に直売所を増設し、現在に至っているようだ。
直売所の一画には石窯があり、焼き立てのピザが楽しめたりもするようだが、取材に訪れた日はまだ開店時間前で、詳しい様子はわからなかった。
直売所の情報は、フェイスブックで見ることができる。
もっともそれを見る限り、現在の「道の駅 ちはやあかさか」は地元の若い人たちのコニュニティーの場として生かされているようだ。
結果としては、それで方向性が固まるのならいいと思う。
なお金剛山への登山や千早城址の見学が目的であれば、「道の駅 ちはやあかさか」の駐車場は、近いし静かで悪くない。登山口の駐車場はどこも1日600円で統一されているので、車中泊すれば1200円が必要だ。
「道の駅 ちはやあかさか」の車中泊好適度!チェック
大人600円
【土日祝日】14時~22時
【平日】16時~22時(最終受付21時30分)
ローソンまで約3キロ。
スーパーマーケット
約2.5キロのところに「スーパーセンターオークワ 河南店」がある。