このサイトでは、既に車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、20年以上の歳月をかけて培ってきた、オリジナルの車中泊ノウハウとそのアイデアを紹介しています。
買うと高い、極上の酒の肴
その美味さは、磯辺焼きやアヒージョを遥かに凌ぐといっても過言ではないが、この料理には、ひとつ大きな問題がある。
それは「作ってすぐには食べられない」ことだ。
しかし見方を変えると、アウトドアでは「作る楽しみ」、自宅では「食べる喜び」が味わえる、いかにもキャンプ料理らしい一品ともいえる。
そこでまずは、正攻法のレシピから紹介しよう。
【材料】
むき牡蠣・オリーブオイル・ウイスキー・塩・ニンニク・唐辛子・ローリエ
【作り方】
1.むき牡蠣をよく洗って、キッチンペーパーで余分な水分を拭き取る。
2.フライパンにむき牡蠣をいれて、強火で乾煎りする。この時に途中で少し塩を加えると身が締まる。
3.水気が減ったらウイスキーを加えてフランベし、隠し味をつける。
4.水分が飛んだら火を止め、牡蠣を別容器に移して冷ます。
5.牡蠣が冷めたら、食器干し用のネットに入れて、風通しの良い日陰で1時間ほど乾燥させる。
6.牡蠣が乾いたら燻製器に入れてスモークする。時間は30分程度で構わない。
燻製が終われば、再び風通しの良い日陰に1時間ほど置き、香りを落ち着かせる。
7.密閉できる容器に、燻製した牡蠣と、鷹の爪、ニンニクスライス、ローリエを入れて、ひたひたになるまでオリーブオイルを注ぎ蓋を閉める。
8.3日ほど置いて、味が馴染めば完成だ。
なお、使用しているネットとガラス瓶は、100円ショップで購入した。今時の100均はすごいわ、ホント(笑)。
だが、これではまったく「超簡単」とはかけ離れている(笑)。
そこで、ほぼ同じ味に仕上がる「とっておきの調味料」を紹介しよう。
その名は永谷園の「燻製の素」。
邪道と云えなくもないが(笑)、その味のレベルは高く、特にスモークのかかりにくい牡蠣においては、逆にここまで燻すことのほうが難しく感じた。
調理法は至って簡単。
薫製の素と牡蠣をジップロップの中に入れて5分ほど漬け込む。筆者の経験では、10分まで漬けると味が濃くなりすぎて、牡蠣本来の味わいが消える気がした。
その後の行程は、正攻法の7以降と同じだ。
なお、永谷園の薫製の素はほとんどスーパーには置いていないので、通販で入手するほうが手っ取り早いだろう。
車中泊の旅と合わせて楽しむ、「ソウルフード・クッキング」
車中泊の位置づけは「手段」。 「目的」は生活ではなく、クルマ旅やアウトドアを愉しむこと。

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