25年のキャリアを誇る車中泊旅行家がまとめた、奥日光の車中泊事情と車中泊スポットです。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド


~ここから本編が始まります。~
「奥日光」の無料駐車場は、2024年6月以降大きく様変わりし、車中泊禁止とそうでないところに分かれている。

奥日光の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.07.24
2009.12.13
2010.08.22
2011.10.17
2012.08.14
2012.10.15
2017.10.12
2018.10.30
2020.08.10
2023.05.25
2025.10.02
※奥日光での現地調査は2025年10月が最新になります。
奥日光の車中泊事情と無料車中泊スポット

2025年10月2日時点の最新情報

2024年6月に、「歌ヶ浜第一駐車場」と「赤沼駐車場」が有料化されたことに伴い、それまで無料で利用できた、奥日光にある5つの県営駐車場の車中泊事情が大きく様変わりしている。
ただし、すべてが車中泊不可になっているわけではないので、誤解のないよう、以下に一覧表を用意した。
| 駐車場名 | 料金 | 車中泊 |
| 湯元本通り湖畔駐車場 | 無料 | お断り |
| 歌ヶ浜第一駐車場 | 有料 | 明確に禁止 |
| 三本松園地駐車場 | 無料 | 規制の表示なし |
| 光徳駐車場 | 無料 | お断り |
| 赤沼駐車場 | 有料 | 規制の表示なし |
2009年以来、10回にわたり奥日光を訪ねてきた筆者は、ここでの車中泊事情の変遷をつぶさに見てきたひとりだと思うが、今回の措置については『落ち着くところに落ち着いた』というほかない。
車中泊が不可となった3つの駐車場は、確かに”避暑目的”で長期滞在する人の姿が絶えず、特に「湯元本通り湖畔駐車場」では『見るに耐え難い姿』も目撃してきた。
昔と違って今はキャンピングカーが増え、たとえ車外にイスとテーブルを出さなくても、”別荘気分”で居着く人がいるため、『オートキャンプ禁止ではなく車中泊お断り』にせざるを得ないのだろう。
さて。
個別駐車場の詳細は別記事にまとめているが、ここから先の記事は、かつて車中泊が容認されていた時代の話で、当サイトでは奥日光での車中泊の歴史が分かる貴重な”記録”として、あえて消去せずに残している。
今回の措置がそうであるように、時代の変遷とともに規則は変わるものだ。
奥日光を訪れる観光客の数が減り続ける、あるいは当局の世代が若返り、現在とは異なる価値観を持つ人達が責任者になる時代が来れば、車中泊の旅人に対する接し方や考え方も変わる日が来ないと、誰が断言できるだろうか。
もしその時が来た際には、この記録が少しでも役にたってくれれば幸いだ。
ここから先は”記録”なので、
現状と異なる場合があります。
奥日光のロケーション

一般的に奥日光とは、世界遺産に登録された日光山内から「いろは坂」を登った標高1200〜1500メートルの高原地帯を指していう。

「いろは坂」は日光市街と中禅寺湖・奥日光を結ぶ観光道路で、下り専用の「第一いろは坂」と上り専用の「第二いろは坂」の二つの坂を合計すると、48か所もの急カーブがあることから、「いろは48文字」になぞらえてその名がついた。

標高差は440メートル。紅葉のシーズンには日光屈指の絶景ドライブコースとなるため大渋滞となる。
そのため、通常ならのぼりでも20分ほどの道のりが、渋滞時には2~3時間かかることも珍しくはない。

ちなみに、湖沼や滝・川・森林、そして広大な湿原が広がる戦場ヶ原は、太平洋型気候と日本海型気候の境界にあり、「秘境」とも呼ばれているエリアだ。
そのため奥日光には温泉はあっても、コンビニはない。
ゆえに車中泊をするなら、まず食材を先に調達しておくことをお勧めする。
なお奥日光の見どころについては、別途以下の記事に詳しくまとめている。
奥日光の車中泊事情

さて。
この写真を撮影した2009年頃の奥日光は、まだ車中泊で訪れる人々に寛大なところだったと思う。
当時の奥日光で車中泊をする人は、戦場ヶ原でハイキングやバードウォッチングを楽しんだり、星空を静かに観察するようなアウトドア好きが多かったのだが、車中泊がブームになるにつれ、避暑や元湯温泉目当てにやってくる人の数が急増し、そのマナーの悪さに関係者はずいぶんアタマを痛めたようだ。

そして2013年。奥日光にある主要な5つの無料駐車場に、この看板が立てられた。

筆者は「車中泊コースガイド 東日本編」の初版で、その5つの駐車場を「車中泊スポット」として紹介していたのだが、読者から「車中泊が禁止になっている」とカーネル編集部に電話が入り、その事実を確かめるために、はるばる北海道取材の帰りに日光まで足を運んだ。
しかしこの看板を見る限り、禁止なのはテントキャンプとキャンピングトレーラーであって、キャンピングカーを含む車中泊は禁止ではなかった。
それから4年…
2017年10月に再び訪れた時には、看板が新しく変わっていた。

さすがにここに書かれているオートキャンプは、サイトにクルマを横付けしてテントキャンプをする、いわゆる日本流のオートキャンプではあるまい(笑)。
察するに、奥日光の駐車場管理者は車中泊の世界のことをよく勉強していて、クルマのバックドア下などにイスとテーブルを出して、調理や食事を行うキャンプ行為を禁じている。
つまりキャンピングカーのように、「車内ですべてを完結する車中泊」については、相変わらず容認していることに変わりはないし、普通車でも外食すれば同じように楽しめる。
要は、道の駅と同じように利用すればいいだけのこと。
逆に云えば、禁止行為が明記されているのだから、それを守って正しく利用さえすれば、誰からも文句を云われることはないわけで、むしろ我々には好都合だ。
そのことを念頭に置いて、これから紹介する車中泊スポットを正しく利用していただきたい。

なお、2023年5月の訪問時にも、これらの看板は残されていたが、さらに規制が強くなっている様子はなかった。
その背景には、コロナ禍で3年間ほど人が近づかなかったこともあるだろう。
むしろ心配なのは、インバウンドが戻ってくる今後のほうで、これ以上”車中泊の環境破壊”が進まないことを望むばかりだ。
そして2025年…
残念ながら、願いは通じなかったようだ。
奥日光の無料駐車場

ここからは個々の無料駐車場についての説明になるが、グーグルナビ連動のマップを含めた詳細を記すため、個別の記事も用意している。
👑1 湯元本通り湖畔駐車場
湯元温泉地区にある無料駐車場で、メインストリートから木立で隔離された、奥日光のベスト車中泊スポット。
👑2 歌ヶ浜第一駐車場
「いろは坂」から登ってきた場合は、ここが最初の無料駐車場になる。
👑3 三本松園地駐車場
中禅寺湖と湯ノ湖のちょうど中間あたりに位置する「戦場ヶ原展望台」の前にあり、利便性はもっとも高い。
👑4 光徳駐車場
奥日光の主要幹線である国道120号から奥まったところにある「隠れ家的」な車中泊スポット。
👑5 赤沼駐車場
自然情報センターと24時間使える野外トイレ、さらに千手ヶ浜方面行きの低公害バスの停留所を併設している。
日光 車中泊旅行ガイド

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