車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年5月現在の奥日光・湯元本通り湖畔駐車場での車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
湯元温泉地区にある「湯元本通り湖畔駐車場」は、奥日光のベスト車中泊スポット。
湯元本通り湖畔駐車場 DATA
湯元本通り湖畔駐車場
〒321-1662
栃木県日光市湯元2519
現地電話なし
湯元本通り湖畔駐車場・湯元本通り南駐車場・湯元本通り北駐車場の3ヶ所をあわせて280台
「湯元本通り湖畔駐車場」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.07.24
2009.12.13
2010.08.22
2011.10.17
2012.10.15
2017.10.12
2018.10.30
2020.08.10
2023.05.25
※「湯元本通り湖畔駐車場」での現地調査は2023年5月が最新になります。
湯元本通り湖畔駐車場【目次】
「湯元本通り湖畔駐車場」のロケーション
湯元温泉地区にある「湯元本通り湖畔駐車場」は、「いろは坂」方面から来ると、「戦場ヶ原」を超えたまだ先にある「湯ノ湖」の湖畔にほど近い、まさに”奥日光と呼ぶに相応しい場所”に位置している。
だが逆に関越自動車道の「沼田インター」から、尾瀬行きのバスが運行する片品村を抜けて来ると、ここが”最初の日光”だ。
実は筆者の日光へのアプローチは、こちらのルートを辿ることが多い。
その最大の理由は滅多に混まないからだが、群馬県の「沼田インター」周辺には、温泉を併設している道の駅が連なっているので、「前泊」に適している。
つまり「伊香保温泉」や「水上温泉」といった関越道沿いの観光地から、翌朝、日光に向かうのに都合がいい。
加えてスーパーやホームセンターなど、生活関連品が手に入る店が揃っているので、買物ができる店のない、日光での車中泊に対する準備もしやすい。
また道中にはダイナミックな「吹割の滝」もあり、適度に寄り道も楽しめる。
それも含めて、夏は涼しく、秋は紅葉で名高い「湯ノ湖」湖畔の一等地に、車中泊の旅行者が集まらないはずがない(笑)。
ゆえにかつては、ここでテーブルとイスを広げたり、長期滞在する人が多かった。
だがこの看板のおかげで、近年はそういう「マナーが守れない旅人」の姿はすっかり姿を消しているようだ。
ただ…
もしかしたら湯元温泉では、そういう人たちに注意をして回るようにしたのかもしれない。
というのは、ここは奥日光で唯一ともいえる「宿泊施設の密集エリア」で、見回りが組織的にできる環境にある。
いっぽう湯元温泉には日帰り利用ができる宿が多く、お湯も硫黄泉で心地よい。
確認したわけではないが、ここでは車中泊旅行者を「その温泉旅館を支えてくれるお客様」として認識している感がある。
ゆえに「車中泊」ではなく、駐車場に残したままヘッド車で自由に出かけられるキャンピングトレーラーと、安全性にも不安がある「キャンプ」の禁止にとどめているのだろう。
この状況であれば、「道の駅と同じ車中泊」は容認される。
「湯元本通り湖畔駐車場」の施設
標高1485メートルの日光湯元温泉街の中心部には、正確に云うと❶❷❸の3つの県営無料駐車場がある。
具体的には、ボランティアハウス前に❶の「湯元本通り湖畔駐車場」、日光湯元ビジターセンター前に❷の「湯元本通り南駐車場」、そしてバスターミナルに隣接している❸の「湯元本通り北駐車場」が連続して並んでいる。
またトイレは北駐車場内と、ビジターセンターの脇にある。
❶の「湯元本通り湖畔駐車場」は、メインストリートから木立で隔離されている。
プライベート性が保てるおかげで、車中泊旅行者に人気があるが、マナーを守らない人たちもここを好む(笑)。
加えてトイレまで遠いことも、難点として挙げられるだろう。
いっぽうこちらは、❷の「湯元本通り南駐車場」。
反対側から見た様子。
客観的には、ここがもっとも車中泊をするのに無難な場所と云えるだろう。
路面には多少アンジュレーションがあるものの、フラットなところも多いので普段は避けることができると思う。
最後は❸の「湯元本通り北駐車場」で、ここの右端に24時間トイレがある。
航空写真の区割りを見れば一目瞭然だが、「湯元本通り北駐車場」は基本的に大型車用に設けられた駐車場なので、こういう使い方は嫌がられるのが当然だ。
湯元温泉地区では、合計すると280台の駐車が可能なので、言い訳は通らない。
道路側に普通車用の区画があるので、駐めるならそちらを利用し、どうしてもトイレの近くに駐めたい場合は、観光バスの来ない夜間のみに留めることだ。
なおトイレは水洗で洋式だが、ウォシュレットは用意されていない。
カーナビの場合は、目的地を「日光湯元ビジターセンター☎0288-62-2321」にするといい。
「日光湯元ビジターセンター」では、無料で周辺情報が得られ、美しい奥日光の映像も見ることができる。
なお、ビジターセンターの前にも公衆トイレがあるが、ホームページによると利用時間は、ビジターセンターの営業時間中のみとのこと。
外観はきれいだが、中は「湯元本通り北駐車場」のトイレと同じで、ウォシュレットは完備されていなかった。
そのほかでは、温泉街の入口に「あんよの湯」と名付けられた無料の足湯がある。
「湯元本通り湖畔駐車場」の最寄りの温泉&周辺買物施設
リーズナブルなのは、歩いて5分ほどの奥日光湯元温泉にある「源泉 ゆの香」だ。
宿名に「源泉」とつくのは、湯元温泉の「湯畑」がすぐそこにあるから。その意味では、湯元温泉地区でもっとも鮮度の高い温泉施設かもしれない。
たしかにお湯は良かったが、シャワーの勢いが弱いのは気になった。
源泉 ゆの香
☎0288-62-2800
おとな700円
10時~19時
宿泊施設なので不定休。念のために、事前に電話で入用可能かどうか確認を。
こちらは日帰り入浴専門の「温泉寺」。
1973年(昭和48年)に、源泉に近い現在の場所に「温泉寺」として再建されているが、もともとは世界遺産「日光山輪王寺(にっこうざんりんのうじ)」の別院で、日光を開山された「勝道上人」が、788年(延暦7年)に温泉を発見し、病苦を救う薬師瑠璃光如来様をお祀りしたのが始まりとされる。
泉温71.4℃。加温なしのかけ流しだが、泉温が高いため加水している。
コインロッカー・ドライヤー・アメニティー・シャワーなどは一切なく、カランはかろうじてあるものの、まさに昔ながらの共同湯そのもの。硫黄泉なので「洗髪もしないで」との注意書きがある。
日光山温泉寺 薬師湯
おとな500円
8時~17時
営業期間:4月下旬~11月下旬
問い合わせ先
☎0288-55-0013(日光山中禅寺)
※現地ではないので、カーナビに使うとまったく違う場所に誘導される。
なお、かつて車中泊の旅人に人気のあった「おおるり荘」は、2021年8月に閉館し、現在は「亀の井ホテル」に変わっている。
温泉もリニューアルされたようだが、残念ながら日帰り入浴は受け付けていない。
コンビニは、かつては「おおるり山荘」内に「ヤマザキYストア」があったが、現在は約2キロ離れた湯滝のそばにある「ヤマザキYストア」が最寄りになる。
スーパーは、中禅寺湖の近くに「中禅寺ストアーみむらや」があるのだが、野菜などの生鮮食品はあるものの、規模は小さく品揃えはコンビニと大差がないようだ。
「湯元本通り湖畔駐車場」のアクセスマップ
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