25年のキャリアを誇る車中泊旅行家が、「みなみの桜と菜の花まつり」の概要と駐車場及び車中泊に関する情報を、まとめてお届けしています。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊旅行ガイド
この記事は、1999年から車中泊に関連する書籍を既に10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「車中泊旅行家・稲垣朝則」が、独自の取材に基づき、全国各地の「クルマ旅にお勧めしたい観光地」を、「車中泊旅行者目線」からご紹介しています。

~ここから本編が始まります。~
出かける前に知っておきたい、「みなみの桜と菜の花まつり」を車中泊で楽しむための必須情報。

「みなみの桜と菜の花まつり」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.02.13
2015.02.26
2022.02.25
2026.02.20
「みなみの桜と菜の花まつり」での現地調査は2026年2月が最新です。
みなみの桜と菜の花まつり

「みなみの桜と菜の花まつり」の概要

2026年で28回目を迎えた南伊豆町の「みなみの桜と菜の花まつり」は、同じく今年36回目を迎えた河津町の「河津桜まつり」と並んで、伊豆半島をピンクに彩る早春の風物詩だ。

会場となる南伊豆町の「下賀茂温泉」は、「青野川」の両岸およそ4.2キロにわたって約800本の桜並木が続いており、その景観は「河津町」と比べても遜色なく美しい。

むしろ歩道にフェンスがなく、また出店や屋台が並ぶこともない「青野川」堤のほうが、風景写真の愛好家にとっては、雑多なものが映り込みやすい「河津」よりも都合がいいと云える。
河津桜とは…

「河津桜」のルーツは、カンヒザクラとオオシマザクラの自然交配と考えられており、ソメイヨシノに比べると少し大きめで、濃いピンク色をしているのが特徴だ。

その歴史は1955年(昭和30年)頃、河津町田中の「飯田氏」が偶然見つけた苗を植えたのが始まりとされている。
「原木」が「河津」で見つかったことから、1974年(昭和49年)に「カワヅザクラ」と命名され、1975年(昭和50年)には『河津町の木』に指定された。
現在は河津のみならず、伊豆半島はもちろん、静岡県外でも植樹が進んでいる。

さて。
南伊豆町には、「みなみの桜と菜の花まつり」の名の通り、同時期に満開を迎える菜の花を存分に楽しめる場所がある。
そのため会場は2ヶ所に別れており、それぞれに有料の駐車場が設けられているが、駐車場代は共通なので、一度どこかで支払えば、次はその領収書を見せれば無料で停められる。
日野の菜の花畑

「河津」にはない「南伊豆町」の見どころのひとつが、国道136号の「日野(ひなの)」交差点の一画に広がる、「元気な百姓達の菜の花畑」の別称を持つ「日野の菜の花畑」だ。
下田方面から「道の駅 下賀茂温泉湯の花」に向かう途中にあるので、分かりやすい。

そのルーツは1992年から始まった「元気な百姓祭」にあると云われ、放棄された休耕地に、地元のボランティアや子供たち、そして観光関係者などが地道に花の種を撒いてきた。
それが実を結び、現在は3万㎡とも呼ばれる敷地で、毎年2月上旬から3月下旬頃に菜の花、8月にはひまわりが見頃を迎える。

「日野の菜の花畑」には、隣接して専用の駐車場が設けられている。
「みなみの桜と菜の花まつり」期間中の駐車料金は1日500円。
駐車キャパは100台近くあると思われ、仮に満車でも回転が早いので、さほど待つことなく入庫できるようだ。

ちなみに、写真撮影のベストスポットはこの陸橋になる。

ここからはネオンカラーに輝く『菜の花の絨毯』を見ることができる。
加えてここには、それ以上に「見落としたくないフォトスポット」がある。

駐車場の入口から「日野の菜の花畑」と反対方向に、50メートルほど歩いた「青野川」の堤に、この菜の花と河津桜がコンビで撮れる場所がある。
道の駅 下賀茂温泉湯の花

「道の駅 下賀茂温泉湯の花」は、「青野川」と並行して走る国道136号沿いに建つ道の駅で、「みなみの桜と菜の花まつり」期間中は、8時30分〜15時30分の間のみ、駐車場が1日500円の有料となる。

ただし前述したように、「日野の菜の花畑」など他の駐車場の領収書を見せれば、無料で駐めることができる。

道の駅からは、直接桜が咲く青野川の堤に出ることができる。

そして夜間は、この一帯がライトアップされる。

河津桜が咲くのは「前原橋」から「宮前橋」にかけての両岸で、「道の駅 下賀茂温泉湯の花」を起点に、2つの橋を周回するには約1時間が必要だ。

ただ菜の花が多く咲いているのは、「日野の菜の花畑」方向ではなく、上流の「銀の湯会館」の方向で、このように両岸の桜並木が撮れるのは橋の上になる。

ちなみにこの写真は、マップAの桜並木を「湯けむり橋」の上から朝に撮ったもので、これも河津では見られない情景だ。
ただ、「湯けむり」が見えるのは気温の低い早朝なので、日中はこのような景色にはまず出会えない。

もちろん筆者は、「道の駅 下賀茂温泉湯の花」で車中泊をした翌朝に撮影しているが、その詳細は最後に紹介するとしよう。
なお「銀の湯橋」と「前原橋」の間にある、南伊豆町役場3階の「展望デッキ」も人気の撮影スポットらしい。
通常は平日のみ9時から17時まで無料開放されており、外から上がることができる。
河津より南伊豆のほうが空いているというのは本当か?

これはよく云われている話だが、
とにかくいつ行っても観光客でごった返している「河津桜まつりの会場」に比べると、確かに「みなみの桜と菜の花まつり」の会場のほうが”全体的に空いている”というのは事実だろう。
最大の理由には、「河津桜まつりの会場」は伊豆急行の「河津駅」から歩いて行けるが、「みなみの桜と菜の花まつり」の会場へは、「下田駅」から「下賀茂」方面行きの東海バスに約20分乗らなければならないという、アクセスの悪さが挙げられる。
ということは…
「みなみの桜と菜の花まつり」の来場客の多くは、近場・遠方にかかわらずクルマ客ということになる。
しかしそうなると、
同じようにクルマでアクセスする我々には、アドバンテージというよりむしろ、駐車場のキャパが小さい分、混みやすいというデメリットのほうが大きくなる。

筆者が初めて訪ねた2010年は、知名度も今ほど高くはなく、道の駅も夜間は空いていたが、今は平日も”満員御礼”(笑)。
よって「河津」よりも空いているという認識は、まつり会場全体には当てはまるが、駐車場と車中泊スポットには該当しない。
あわせて行きたい「石廊崎」

ところで。
いくら会場が2ヶ所あるとはいえ、「みなみの桜と菜の花まつり」は半日あれば十分に堪能できる。
ゆえに、せっかく伊豆半島の先端近くまで来ているのだから、ここでは残る半日を風光明媚な「石廊崎」の観光に充てることをお勧めしたい。
そしてそれは、車中泊客が一極集中する「道の駅 下賀茂温泉湯の花」から逃れることにも通じていく。
南伊豆の車中泊事情&スポットガイド

これまでの話と重複するが、「みなみの桜と菜の花まつり」の見学に最適なロケーションにあるのが、「道の駅 下賀茂温泉湯の花」であることは間違いない。

ということは車中泊においても、同じことが云えるわけだが、前述したようにキャパが50台ほどしかなく、まつり期間中の週末は夜間満車になる可能性が極めて高い。
それがどんなものかは、以下の記事をご覧になればよく分かる(笑)。
ゆえにあらかじめ代替となる車中泊スポットを調べておかないと、いざという時に右往左往する羽目になるのは当然だ。

ちなみに、次に近い道の駅は「開港下田みなと」だが、こちらは「河津」からも最寄りになるため、「道の駅 下賀茂温泉湯の花」以上に人気が高く、やはり満車の可能性が残る。
それを考えると、南伊豆町の無難で停められる確率が高い車中泊スポットは、以下の2つになるだろう。
南伊豆 車中泊旅行ガイド

伊豆半島 車中泊旅行ガイド

車中泊でクルマ旅 総合案内
クルマ旅を愉しむための車中泊入門
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