【2022年10月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 させぼっくす99」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。


「道の駅 させぼっくす99」は佐世保市内にある道の駅だが、夜は治安に一抹の不安も。
道の駅 させぼっくす99 DATA
道の駅 させぼっくす99
〒858-0917
長崎県佐世保市愛宕町11
☎0956-42-6077
営業時間
銘品館:9時~18時
フード館:7時~15時
年中無休
「道の駅 させぼっくす99」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第44回
登録日/2015年11月5日
開駅日/2016年4月24日
「道の駅 させぼっくす99」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2017.04.30
2020.12.31
2021.12.28
※「道の駅 させぼっくす99」での現地調査は2021年12月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2022年10月に更新しています。
道の駅 させぼっくす99【目次】
「道の駅 させぼっくす99」のロケーション
「道の駅 させぼっくす99」は、2016年4月に長崎県佐世保市の国道497号沿いにオープンした道の駅で、車窓から海上自衛隊の船が見える、西九州自動車道の「相浦中里インターチェンジ」を降りてすぐのところにある。
佐世保は長崎市に次ぐ2番目の人口を誇る、長崎県北部の中心都市で、明治時代に海軍の鎮守府が設置されて以降、造船および軍港の町として発展してきた歴史を持つ。
現在も「海上自衛隊佐世保基地」及び、「在日米海軍佐世保基地」が所在しており、海上防衛の重要な拠点を担っている。
またヨーロッパをテーマに、オランダの街並みを再現している日本最大級のテーマパーク「ハウステンボス」があるのも佐世保市で、「道の駅 させぼっくす99」から20分ほどで行くことができる。
いっぽう、複雑に入りくんだ長いリアス式海岸と、208もの島々が浮かぶ西海国立公園に指定された「九十九島」にも近く、自然を楽しむこともできる。
さらに東の佐賀県に向かえば、陶磁器の町「有田」や、日本三大美肌の湯に挙げられた「嬉野温泉」にも近い。
その意味では、西九州観光時に使いやすい道の駅と云えるだろう。
「道の駅 させぼっくす99」の施設
こちらが「道の駅 させぼっくす99」のレイアウト。
まずは駐車場だが、「道の駅 させぼっくす99」は街の中にあるので、駐車場はいたって平坦だ。
ゆえにトラッククレーンから離れておけば、車中泊に支障は感じられないのだが、この道の駅はトラッククレーンがトイレの近くに設けられている。
トイレにはウォシュレットが完備。
観光地だけあって、情報提供室を兼ねた休憩所も実に広々としている。
さて。
九十九島の「九十九」には、「数え切れないほどたくさん」という意味が込められているそうだ。
駅名につけられた”99”は、お笑いコンビの「ナインティーナイン」ではなく、地名の「九十九島」にあやかり、数え切れないほどの佐世保の魅力が、ぎゅぎゅっとつまった宝箱のような場所という思いからネーミングされたという(笑)。
たしかにレストランのメニューや売店の品揃えには、その意図が感じられる。
海上自衛隊グッズもたっぷり。これはまさに「ここにしかないもの」の典型だろう。
こちらは米軍海兵隊がもたらした、ご当地グルメのレモンステーキソース。
筆者は平戸で和牛を買い、ソースに書かれたレシピ通り自分で焼いて食べてみたが、さっぱりしていて油脂が多い霜降りの和牛との愛称は上々だ。
またこのソースを使ったレモンステーキは、食堂でも食べられる。
ただオープン当時は、「道の駅 させぼっくす99」に佐世保の人気店「蜂の家」の店があった。
「蜂の家」はカレーとシュークリームが有名で、筆者は2017年に噂のジャンボシュークリームを食べていた。
そこで次は、カレーかレモンステーキを食べてみようと2020年に再訪した。
だが、残念ながら「蜂の家」は既に退店していた後だった。
こちらが2021年12月時点のメニュー表。
退店した理由は分からないが、「蜂の家」は佐世保の市内に何件が店があるようだ。
土地勘のない旅人に分かりやすいのは、2022年8月にオープンしたばかりの長崎空港店だろう。ここなら駐車場も確実にあると思う。
2021年12月
暴走バイク野郎に遭遇
筆者は2021年12月にハウステンボスを訪ねた後、「道の駅 させぼっくす99」で車中泊をしたのだが、深夜に爆音を鳴らして走る、まさに「今どき~!」なバイク野郎と遭遇した。
しかもこの日は運悪く、道の駅で深夜に電動スパナを鳴り響かせて、タイヤ交換をする救いようのない輩まで登場した。
さすがにこれは堪らないと、警察に通報して両方退治していただいたのだが、すぐ隣に派出所があるにも関わらず、この狼藉ぶりには呆れるばかり…(笑)。
こればっかりはいつ現れるか想定できず、そんな日に当たるか当たらないかは運次第だが、横須賀と同様にちょっとアメリカンな佐世保には、そういう若者が育つ地域性がないわけでもなさそうだ。
ゆえに、もしかしたら地元ではこのくらいは「日常茶飯事」かもしれない(笑)。
ということで、以降ここでの車中泊は控えることにした。これもまた「郷に入れば郷に従え」で、馴染めないほうが席を外せばいい。
筆者は佐世保の町は面白くて嫌いじゃないが、還暦過ぎたおっちゃん・おばちゃんが、夜までここで頑張る必要性は見当たらない(爆)。
またハウステンボスの近くには、他にも道の駅はある。
「道の駅 させぼっくす99」の車中泊好適度
「道の駅 させぼっくす99」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横
なお可燃物のゴミ箱は 約20キロ離れた「道の駅 昆虫の里たびら」にある。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 させぼっくす99」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
エコスパ佐世保
道の駅から約14キロ・20分
☎0956-20-1012
大人 660円
10時~21時(受付最終20時30分)・毎月第1月曜定休
コンビニ
セブンイレブンまで約800メートル。
スーパーマーケット
約2キロのところに「エレナ相浦店」がある。
「道の駅 させぼっくす99」のアクセスマップ
長崎県 道の駅・車中泊好適度チェック!
日本全国 道の駅・車中泊好適度チェック!
佐世保・平戸 車中泊旅行ガイド
長崎 車中泊旅行ガイド





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