この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
メニューが豊富で、定食の値段もリーズナブル
「おけしょう鮮魚・海中苑」は、城崎温泉の駅前通りに面した大きなお店で、同じような造りの店舗が少し離れて2軒ある。
知らないと、あれれ??? これさっきも見たお店のような気がする… ということになりかねないので、まずはご注意を。
「おけしょう鮮魚・海中苑」がある、城崎温泉の駅通り。
一本線路側に入った道に、駅前の豊岡市営駐車場があるので、そこに車を停めてから、ぶらぶらするのがお勧めだ。
明るい時間帯に食事をしたり、お土産を買うのなら、狭くてバスやクルマの往来が激しい温泉街よりも、広いこのメイン・ストリートの方がまだ歩きやすい。
この店は冬の松葉ガニはもちろんだが、メニューが豊富で、値段も比較的リーズナブル。筆者らはランチで立ち寄り、このボードに書かれた「のど黒の塩焼き」と「本かしら(かれい)の煮つけ」を頂くことにした。
「のど黒の塩焼き」。のど黒は「アカムツ」とも呼ばれる桜色の高級魚で、日本海でも北に行くほど値段は高くなる傾向があるようで、北陸まで行くと、もうこのプライスでは食べられない。そんなわけで、別途300円でご飯と味噌汁を注文する。
筆者は「開き」しか食べたことがなかったが、生の「焼き」は脂がよくのっていて、あっという間に胃袋へ送られてしまった。
このサイズが定食にして1580円なら、けっこう割安なほうだと思う。
「本かしらの煮付け」。煮付けは予想に反して、つゆだくの薄味。
これは関東の人には珍しい料理法だろう。味はとても上品で非常に美味だった。かれい丸1匹に卵も肝も入っており、ボリュームも十分、本当はご飯と味噌汁よりも、お酒が欲しい(笑)。
「おけしょう鮮魚・海中苑」の一階は鮮魚店で、お土産を買ったり宅急便で送ることができる。
また、こちらで買った魚を料理してもらって二階で食べることも可能だ。
城崎温泉に立ち寄り、温泉とご飯を楽しみたい人には、駅前の日帰り温泉施設「さとの湯」と、この「海中苑」の組み合わせをお勧めしたい。ちょっと懐かしい観光旅行気分が味わえる(笑)。
おけしょう鮮魚・海中苑
〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島132
☎0796-29-4832
営業時間:10:00~18:45(ラストオーダー18:00)・正月以外は無休