この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
城崎温泉周辺にある8つの車中泊スポットを一挙公開
開湯以来、外湯をめぐる温泉客を大切にしてきた城崎温泉は、巨大なホテルが立ち並び、激しい設備競争を繰り返しては宿泊客の独占を図ろうとする温泉地に比べると、はるかに開放的で居心地がいい。
それは車中泊の旅人に対しても同様で、温泉街の「界隈」にも「近郊」にも、多種多様な観光スポットと車中泊スポットが揃っており、季節や目的に応じて様々なスタイルで「温泉旅」が楽しめる。
城崎はリピーターにとっても、魅力的あふれる温泉地だ。
温泉街の「界隈」の駐車場と車中泊事情
城崎温泉街には3ヶ所の豊岡市営駐車場を含めると、6ヶ所の有料駐車場がある。
ただし、どの駐車場も収容台数が十分とは云えない。また駐車場内にトイレがあるのは、温泉街の一番奥に位置する上の写真の「城崎鴻の湯駐車場」だけだ。
豊岡市営駐車場は、どこも料金とシステムは同じだが、共通して料金ゲートの屋根が低いため、キャブコンのキャンピングカーは入庫できない。
とはいえ、観光バスを受け入れている民間の平面駐車場があるので心配は無用。このあたりはさすがに関西、対応が柔軟だ（笑）。
【城崎温泉街にある6件の車中泊スポット】
なお、週末のように混雑が予想される時は、無料の臨時駐車場が解放される。場所は「鴻の湯」に近い城崎中学の敷地で、警備員がきちんと誘導してくれる。さすがにここでの車中泊はできないが、日帰りで城崎温泉に行く場合は、手前の市営駐車場で空き待ちの列に並ぶ前に、この駐車場まで一度足を運ぶといい。空いている公算が高いはずだ。
なおクルマが停められたら、そこから歩いて外湯をめぐろう。動かすと次に停められる保証はない。
温泉街「界隈」の車中泊環境
城崎温泉街にある食品スーパーの「TOYODA」。コンビニサイズの店だが、野菜や精肉などの生鮮食品も扱っている。
コンビニは、壱の湯と地蔵湯の前にファミリーマートがある。
ただキャンピングカーの中でできちんと食事がしたい人は、事前に品揃えのいい豊岡市内のスーパーで買い出しをしていく方が確実だ。
ちなみに、大阪方面からは「バザールタウン豊岡・メガ・フレッシュ館」が一番分かりやすい大型店になる。〒668-0016 兵庫県豊岡市宮島261-1
☎0796-22-0010
●営業時間：8時～24時
※国道178号沿いの城崎温泉に向かって円山川を渡る手前
最後は外食だが、温泉街には寿司屋や割烹もあるが、庶民的な蕎麦屋や中華そば、あるいはお好み焼き屋さんなどがあるので不自由はしない。
また夜は居酒屋が店を開けてくれる。
温泉街「郊外」の車中泊事情
城崎温泉から10キロ圏内にも、いくつか車中泊の好適地があるが、自炊派には温泉街から4キロほど離れた、気比の浜にある無料のキャンプ場が最適だ。
