車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年4月現在の「道の駅 サンピコごうつ」の車中泊に関する情報です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 サンピコごうつ」は、昔からある国道9号の”旅のオアシス”。
「道の駅 サンピコごうつ」 DATA
道の駅 サンピコごうつ
〒699-2841
島根県江津市後地町995-1
☎0855-55-3151
営業時間
9時～18時30分・木曜定休
「道の駅 サンピコごうつ」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回 ／第33回
登録日／ 2010年3月1日
「道の駅 サンピコごうつ」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2011.07.29
2015.05.05
2022.05.03
※「道の駅 サンピコごうつ」での現地調査は2022年5月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年4月に更新しています。
道の駅 サンピコごうつ【目次】
「道の駅 サンピコごうつ」のロケーション
「道の駅 サンピコごうつ」は、山陰道が延伸される以前から、国道9号を走るドライバーの休憩地として活用されてきた、規模の大きな道の駅だ。
国道9号は京都市内から丹後半島に入り、兵庫・鳥取・島根県の海岸線を通って、最後は山口県の下関市に至る、国道4号・国道1号に続く日本で3番目に長い一般道だ。
道中にはバイパス化された区間も多く、走りやすい上に見どころも多いことから、筆者も2011年の夏に、その全区間を走って車中泊の旅をしたことがある。
また「一筆書きの日本一周」には、欠かすことのできないルートでもある。
もちろん途中に、幾つもの道の駅はあるのだが、2022年に約17キロ・車で20分ほど離れた「道の駅ごいせ仁摩」ができるまで、島根県のこのあたりには車中泊スポットの選択肢が、「道の駅 サンピコごうつ」以外にはなかった。
今後は「道の駅ごいせ仁摩」との共生になるのだが、「道の駅 サンピコごうつ」にはバリエーションに富むグルメと、周辺にコンビニ・コインランドリー・ガソリンスタンドといった車中泊クルマ旅に必要な設備が整っており、リピーターが絶えることはないだろう。
なおサブバッテリーの充電が必要なら、「道の駅ごいせ仁摩」の一画にRVパークが用意されている。
「道の駅 サンピコごうつ」の施設
ここで引っかかるのが、駅名に使われている「サンピコ」だ（笑）。
この道の駅では、産直市場に江津市の「海・山・川」の幸を集めているところから、神話の「海彦・山彦」になぞらえた「三彦」をもじって、「サンピコ」と名づけているらしいのだが…
説明を聞かないと分からないネーミングが、はたして道の駅に必要なのか？
それよりは「石見グルメステーション・江津」のほうが、はるかに分かりやすく、ネット検索でも大いに意味があるはずだし、実際の品揃えがいいだけに、名前がそれに水を指してしまっている感が否めない。
筆者が地元住民だったら、これは絶対に買いに来るね（笑）。
ただ問題と感じたのは、それくらいだ。
駐車場は広くて平坦。もちろん車中泊に支障はない。
24時間トイレはウォシュレット。
さらに情報休憩室もよく機能している。
さて。
もうひとつ気になるのが、隣接しているこの「神楽の里 舞乃市」。
ここは「道の駅 サンピコごうつ」の一部なのか、はたまたまったく別物なのか…
そう思う理由は、後述する「可燃物のゴミ箱」にあるのだが、まずは結論から。
「神楽の里 舞乃市」の公式サイトには、以下のように記されている。
島根県西部のドライブステーション
食事、買い物、休憩、GS、シャワーなど島根県の移動時に便利なドライブステーションです。
定休日：無休
営業時間：7時～21時 ※店舗ごとで異なります
駐車場：大型車 20台、普通車 100台、バス 2台
電話番号：0855-55-1155
この表示を見るかぎり、「道の駅 サンピコごうつ」とは別の施設になるのだろうが、実質的には”ニコイチ”のような関係のようで、道の駅が物販、舞乃市が飲食と役割分担しているように見える。
ゆえに旅行者は、特に違いを気にすることなく利用すればいいのだろう。
ただガソリンスタンドの奥に、コインランドリーとコインシャワーがあるのには気づかなかった。
これはもっとアピールしたほうがいいね。
Shell舞乃市給油所
☎0855-55-3636
平日：6時～23時30分
土日祝：6時～21時30分
定休日：無休
「道の駅 サンピコごうつ」の車中泊好適度
「道の駅 サンピコごうつ」のゴミに対する対応
可燃ゴミ：館内にあり営業時間中に利用可
缶・ビン・ペットボトル：同上
「道の駅 サンピコごうつ」の可燃物のゴミ箱は道の駅の駅舎の中にある。
いっぽう隣接する「神楽の里 舞乃市」では、屋外に置かれていた。
キャスター付きのキャリーボードに載せられているので、閉店後は店内に収納されるかもしれないが、こちらの営業時間は21時までとなっているので、朝早く旅立つ人にはありがたいと思う。
参考までに…
車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ（笑）。
「道の駅 サンピコごうつ」の最寄りの温泉＆周辺買い物施設
温泉津温泉 薬師湯
道の駅から約10キロ・15分
☎0855-65-4894
おとな500円
平日：9時～21時
土日祝：8時～21時
無休
コンビニ
ローソン・ポプラが隣接
スーパーマーケット
約8キロのところに「キヌヤ 渡津店」がある。
「道の駅 サンピコごうつ」のアクセスマップ
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