車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年9月現在の片男波の見どころと、駐車場及び車中泊に関する情報です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
紀北屈指のロングビーチ・片男波には公園と海水浴場の2つの大きな駐車場がある。
「片男波公園」 DATA
片男波公園
〒641-0025
和歌山県和歌山市和歌浦中3丁目4-28
☎073-446-5553(万葉館)
「片男波」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2012.12.22
2023.05.18
※「片男波」での現地調査は2023年5月が最新になります。
片男波【目次】
「片男波」のロケーションと概要
「片男波」は、阪和自動車道「和歌山インター」から約10キロ・クルマで30分ほどのところにある紀北最大のロングビーチで、海岸沿いに「新和歌浦」と通じている。
また”日本のアマルフィ”と呼ばれる「雑賀崎」にも近く、この3つはセットで周るのがお勧めだ。
さて。
「万葉集」に残る山部赤人の
「和歌の浦に 潮満ち来れば 潟 (かた) を無み 葦辺 (あしべ) をさして 鶴 (たづ) 鳴き渡る」
の”潟を無み”から名付けられたという「片男波」は、和歌川の河口から和歌浦湾に、1キロ以上にわたって突き出した砂嘴一帯を指した地名で、その意味は”打ち寄せる波のうちの高い波”。
このロケーションからして、夏の「土用波」と何か関連があるのかもしれない。
現在の「片男波」は、その万葉集ゆかりの景勝地に、日本庭園・野外ステージ・さらに資料の展示を行う「万葉館」と、シャワー設備のある体育館を備えた「健康館」、さらには自然派レストラン「マリシーザ」が集まる公園になっており、海側が「片男波海水浴場」として整備されている。
左が「万葉館」で、右が「健康館」。
無料で入館できる「万葉館」では、万葉集を多角的に見せる展示が行われており、16分間の「紀伊国の万葉歌~山部赤人と有馬皇子」のVTRも上映されている。
開館時間
9時~17時(受付最終16時30分)
休館日
月曜日(休日の場合は翌平日)
年末年始(12月29日~1月3日)は休館
だが、「片男波」でなんといっても魅力的なのは、長さ1200メートルに及ぶ白砂のビーチだろう。
奥行きは100メートル近くあり、海水浴シーズンには多くの観光客で賑わっている。
またこの浜は、遠投でキスがよく釣れることでも有名だ。
片男波の駐車場&車中泊事情
「片男波」でややこしいのは駐車場で、公園と海水浴場にそれぞれ別々に用意されている。
まずこちらが、24時間営業で年中無休の「片男波公園(万葉館・健康館)駐車場」。ゲートはあるが、料金精算機の屋根が出っ張っていないので、ハイルーフ車も入庫できる。
料金は入庫15分以内は無料で、あとは普通車1回400円(7・8月は1000円)・高さ3メートル以上の大型車は1530円 (7・8月は3100円)で、午前0時を過ぎると1回分が加算される。
路面はフラットで約200台が収容でき、トイレは写真の右奥にある。
こちらがその公衆トイレで、正確には駐車場の外に設けられている。
驚いたことに、中にはウォシュレットが完備していた! こりゃ最高だ(笑)。
と思ったら、なんとこのトイレは8時から20時までしか使えなかった!
駐車場の出入口のすぐ前には、軽食が食べられる「M&M和歌山店」があり、「健康館」では100円でシャワーが浴びられるのに、これは車中泊をしたい人には残念すぎる話だった。
だが「片男波」には、24時間使えるトイレがないわけではない。
こちらはビーチと「片男波公園」の間にあって、850台が収容できる「片男波海水浴場駐車場」に面したトイレで、やはり中にはウォシュレットがある。
ただしこちらには開設期間があり、夕方5時で閉鎖される。
ちなみに「片男波公園」の駐車場から、ビーチの前の24時間利用できるトイレまでは、歩いて5分近くはかかりそうだ。
いずれにしても釣りをしない限り、ここで車中泊をする理由は見当たらない。
車中泊には、約13キロ・クルマで25分ほどのところにできた「道の駅 海南サクアス」がお勧めだ。
片男波公園駐車場 アクセスマップ
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