車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年9月現在の雑賀崎のベスト撮影ポイントと、駐車場及び車中泊に関する情報です。
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この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
～ここから本編が始まります。～
”日本のアマルフィ”と呼ばれる「雑賀崎」は、高台から撮り下ろすほうが◎
「雑賀崎」 DATA
雑賀崎
〒641-0062
和歌山市雑賀崎1162
☎073-444-2282
※ともに雑賀崎漁港
「雑賀崎」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2007年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2023.05.18
2023.09.10
※「雑賀崎」での現地調査は2023年9月が最新になります。
雑賀崎【目次】
「雑賀崎」のロケーションと概要
「雑賀崎」は、阪和自動車道「和歌山インター」から約12キロ・クルマで30分ほどのところにある小さな岬で、万葉集に「雑賀の浦」として登場するほど、昔からよく知られた景勝地だ。
この地に漁師が定着したのは室町時代で、その後集落が形成されていったという。
近年は山の斜面に住宅が密集して建ち並ぶその景観が、イタリアの世界遺産「アマルフィ海岸」に似ていることがSNSで評判となり、マスメディアでも露出が増えて話題になっている。
出典：和歌山リビング新聞社
もともと和歌山市民の間では、「雑賀崎」は夕方以降、船が漁港に着き次第、とれたての新鮮な魚を漁船から直接、破格値で買えることで有名なのだが、2023年4月に行われた統一地方選挙の応援演説中に勃発した、岸田総理・襲撃未遂事件の舞台となったために、違う意味で一躍有名になってしまった…
さて。
「雑賀崎」は、何だかんだと云っても漁港しかなく、隣接している新和歌浦地区と合わせて観光するのが最善だ。
ただ両方一度に説明すると話が長くなりすぎるので、「新和歌浦」と海岸づたいに通じている「片男波」については別立ての記事で紹介している。
”おいしい情報”も載せているので、行かれる際にはぜひ参考にしていただきたい。
「雑賀崎」のフォトスポット
「雑賀崎」の景観を、漁港付近でクルマが駐められるところから撮ろうとすると、このように漁船がアングルの中に入り、海と町並みだけの写真は写せない。
そこでまずは、漁船をかわして港と町並みが撮れる場所から紹介しよう。
それがこの堤防だ。
マップの矢印のところから撮れば、障害物は入らない。
この写真を撮るために、早朝に短時間だけ駐めるのなら、クルマは現在地と書かれた「親子釣りパーク（雑賀崎シーパーク）」の入口にある、公衆トイレ利用者用の無料駐車場を利用してもいいし、近くの空き地でもかまわないだろう。
だが、実は雑賀崎にはもう1ヶ所撮影ポイントがある。
これまでの写真とアングルを見比べてもらえばわかるが、高台から撮り下ろしているため、町の立体感が大きく違う。
インスタにアップするなら、そりゃ～こっちのほうがいい（笑）。
ただしここに行くには、写真の新和歌浦にある「おっとっと広場」の横を通る、曲がりくねった県道151号を走る必要がある。
今は新和歌浦から雑賀崎に至る途中に「浪早崎トンネル」が開通しており、このワインディング・ロードを通るクルマは少ないが、沿線には宿泊施設が点在しており、ナローサイズのハイエースなら、さほど苦労することなく走れた。
ビュースポットは、「漁火の宿 シーサイド観潮」を少し過ぎたあたりだ。
たまたま手前にある、「魚又楼」という大きなホテルが閉館しているので、今ならその周辺の空き地にクルマを駐められる。
「雑賀崎」の駐車場＆車中泊事情
写真を撮るだけでなく、「雑賀崎」の町中を見て歩いたり、観光施設に寄りたい人には、「雑賀崎漁港駐車場」と「雑賀崎シーパーク前駐車場」のふたつの駐車場が用意されている。
いずれも料金は、普通車520円／日・大型車830円／日 ※7・8月は普通車620円／日・大型車940円／日
雑賀崎漁港駐車場
雑賀崎シーパーク
こちらは前述した「雑賀崎シーパーク」の、公衆トイレ利用者用に設けられた無料駐車場。
有料駐車場は道路の向かいにあるが、傾斜が強くて車中泊には適していない。
「雑賀崎漁港駐車場」と「雑賀崎シーパーク前駐車場」のいずれにもトイレがあるので車中泊はできるが、釣りをしない観光客がここで泊まる必要性は感じない。
車中泊には、約15キロ・クルマで30分ほどのところにできた「道の駅 海南サクアス」がお勧めだ。
「雑賀崎漁港」のアクセスマップ
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