流通企業で10年間のバイヤー経験を持つ筆者が、実際に使用している車中泊グッズを、実践しているアイデアを含めて具体的にご紹介しています。
グッズ選びの着眼点。
車中泊では、「大」は「小」を兼ねられない。
キャンプ道具を全部積んだまま車中泊をするというのは、想像以上に難しい。
既存のファミリーキャンパーは、搭載力を高めるために屋根やバックドアにキャリアを設置しているが、おそらくそれだけでは無理だと思う。
本気でやるには、キャンピングギアのリストラ、まさに再構築が必要だ。
レジャー要素の強いオートキャンプのマーケットでは、昔から「大は小を兼ねる」という発想が根強い。
ゆえにサイトでの快適性を意識したリビングシェルターや、システムキッチンのような製品が数多く開発されてきた。
しかし、オートパッカーの「リアル・オートキャンプ」はその真逆。
コンパクトなガスストーブは全てのキャンプシーンで使えるが、ツーバーナーを山に担いでは行けない。
20年前に筆者はそのリストラを断行して現在に至ったわけだが、まったく後悔はしていない。
むしろ、キャンプで行けるフィールドが広がったことに喜びを感じている。
グッズ選びのキーワードは、コンパクト&ユーティリティ
写真のようなコンパクトでユーティリティなキャンピングギアを探すには、ホームセンターのような量販店ではなく、アウトドアの専門店に出かけよう。
特に登山用品店には勉強になるものがたくさんある。
リアル・オートキャンプで使うキャンピングギアは、バックパッキングと同じ視点に立って選ぶといい。
フィールドへそれらを携帯していく器の大きさは違うが、本当に使える製品選びという観点では共通している。
また100円グッズの中にも使えるものはたくさんある。
例えば、この「透明ポーチ」は開けなくても中が見えるため、他人でも必要なものが見つけやすいわけだが、筆者が使う理由はもうひとつある。
それは雨に強いこと。つまり外が濡れても中までは浸透しない。
そういう意味ではサッカーでよく使われる「ポリバレント」も、キーワードに含まれるかもしれない。
ちなみに「ポリバレント」とは、同じポジションで、ドリブル突破もキラーパスも出せるうえに、ディフェンスにも優れた選手に使われる言葉だ。
いっぽう「ユーティリティー」は、複数のポジションがこなせる選手のことを云う。
下のコーナーでは本格的なキャンピングギアだけでなく、こうした100円グッズからホームセンターで手に入る生活用品まで、オートパッカースタイルで愛用してきた主なアイテムの「実使用レポート」を紹介している。

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