車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 日義木曽駒高原」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド

この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 日義木曽駒高原」は、木曽路の中間地点に位置する、利便性の高い車中泊スポット。

道の駅 日義木曽駒高原 DATA
道の駅 日義木曽駒高原
公式サイトなし
〒399-6101
長野県木曽郡木曽町日義4730-3
☎0264-23-3644
営業時間
8時30分~17時30分・無休
※12/1~3/31は9時~17時・火曜定休
標高 859メートル
「道の駅 日義木曽駒高原」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第1回
登録日/1993年4月22日
2022年7月に駅舎をリニューアル
「道の駅 日義木曽駒高原」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.07.21
2013.09.22
2015.04.13
2015.10.24
2020.10.31
2022.11.22
2024.09.15
※「道の駅 日義木曽駒高原」での現地調査は2024年9月が最新です。
道の駅 日義木曽駒高原【目次】

「道の駅 日義木曽駒高原」のロケーション

「道の駅 日義木曽駒高原」は、「福島宿」から国道19号を塩尻方面に約5キロほど走ったところにあるが、「旅の宿」としてのロケーションは、約9キロほど南にある「道の駅 木曽福島」とほとんど変わらないので転用する。

「木曽路」の呼称で親しまれている「木曽街道」は、江戸時代の初期に整備された「五街道」のひとつで、内陸ルートで江戸と京都を結んだ「中山道」のうちの、岐阜県の「馬籠宿」から長野県の「贄川(にえかわ)宿」にいたる区間を指している。

「道の駅 日義木曽駒高原」はその「木曽路」の中ほどに位置し、江戸時代に「関所」が置かれた「福島宿」の近くにある。
「木曽路」を車中泊クルマ旅でめぐる場合、筆者は3泊4日を推奨しているが、週末や3連休で訪ねる場合は1泊2日が妥当となり、車中泊地をその中間地点となる「福島宿」周辺に求めたくなるのは当然だ。
ただ…
なぜ筆者が「木曽路」を3泊4日で周ることをお勧めしているかは、この記事に目を通していただければ、きっとご理解いただけると思う。
「木曽路」は1本道だが、観光のコンテンツは充実している。

とにかく車中泊がしたくて旅にでかける人は別として、観光を車中泊という宿泊手段を用いて実践している旅行者にとって、『本当に役に立つといえる道の駅の情報』は、このように地道に周辺に足を運び、愚直なまでに汗をかく作業抜きには生まれないと筆者は確信している。
さて。
「福島宿」周辺には3つの道の駅がある。
先に結論から云ってしまうと、「道の駅 三岳」からは「御嶽山」と「開田高原」を周りやすく、環境も静かで寝るにはいいが、物販飲食施設が脆弱で周囲に店がなく、飲食物の入手には不便だ。
いっぽう「道の駅 木曽福島」は、「福島宿」に近くて買い物と温泉の利便性はいいが、国道とJRの線路が並んですぐ横を通り、駐車場には厄介な傾斜がある。
しかし「木曽市場」は品揃えが充実しているので、筆者は必ず立ち寄る。
対してこれから説明する「道の駅 日義木曽駒高原」は、「道の駅 木曽福島」と同じく「福島宿」に近くて、ほどほどに便利なうえに駐車場もフラットなので、筆者は車中泊に利用する。

なお、できれば自炊がしたいという人には、「道の駅 日義木曽駒高原」から「木曽駒高原」方面に約7キロ、クルマで10分ほど登ったところに、無料でキャンプができる「木曽駒冷水公園」があるので、そちらの利用をお勧めする。
ただしハイシーズンの週末は朝から満員になるので、その時期は場所取りをしておく必要があるだろう。
「道の駅 日義木曽駒高原」の施設

こちらが2024年9月現在の「道の駅 日義木曽駒高原」のレイアウト図。
2022年のリニューアル前との違いは、駐車場の一画に情報提供施設ができているのと、駅舎の中の配置くらいで、車中泊での利用には影響していない。

「道の駅 日義木曽駒高原」は駅舎が高台に建てられていて、駐車場からは階段でアクセスするようになっており、24時間トイレ側にスロープが設けられている。
24時間トイレが駅舎の横と駐車場に2ヶ所設けられているのは、バリアフリーとの関連なのだろう。

こちらが駅舎の横にある24時間トイレで、前に可燃物のゴミ箱も置かれている。

なお男女別の個室にウォシュレットが設置されているのは、売店横の24時間トイレだけで、駐車場の24時間トイレでウォシュレットがあるのは、多目的ルームのみだ。

「道の駅 日義木曽駒高原」の駐車場はスクエア型で、中央部には許容範囲ではあるものの若干の傾斜がある。

平坦さと静寂性を求める人にお勧めなのは、24時間トイレと反対側の端っこだ。
駐車場の24時間トイレの近くには、大型車用のレーンがある。

駐車場にある24時間トイレ。

前述したように、男女別の個室にはウォシュレットがない。

こちらは2022年に駐車場に増設された「ふれあい情報交流館」。
長野県の人は、テーブルもない硬い木のベンチに腰掛けて「ふれあい、交流する」らしい(笑)。
贅沢な木曽の銘木の一枚板を使うのなら、これをテーブルにして、腰に優しい椅子を並べるというのが、都会で流行りの「市民ファースト」ってやつなのでは…
これでは中高年は、おちおちパンフレットも見ていられない。

最後は物販飲食施設の紹介になる。
もっちゃりした外観とは違い、2022年にリニューアルされているだけあって、店内はこんな感じ。

天然木の梁を生かした吹き抜けで、陳列什器も低めになっているため、圧迫感がなく落ち着いて買いまわりができる。

地元の人には常識でも、都会人はほとんど知らないレアな情報。これはいいね!

食堂も2022年にフードコートに変わった。
気になったのは手前のパンコーナー。
石窯かと思う演出までは良かったが、こうなると前にはそれらしく「カンパーニュ」とか山切の食パン、あるいはせめてパウンドケーキくらいは並べてほしいもの。
コンサルが入ると最初は都会的な雰囲気を醸し出せるが、しばらくするとスタッフがついていけなくなる典型例。さすがにやりすぎですな(笑)。

最後は24時間トイレの前に置かれた、こちらの自動販売機。
近頃はさまざまなファストフードの自販機を見かけるが、これは初めて見た。
たしかに「山賊焼き」は、塩尻から松本あたりのソウルフードだが、牛タンとはこれいかに(笑)。同じ並べるのなら「馬刺し」の自販機が妥当なのでは?
とどのつまり…
リニューアル当時に企画書に書かれていたであろう『木曽の名物を全面に押し出した開放感とぬくもりのある道の駅』みたいな「コンセプト」は、早くもなし崩しになりつつあり、この道の駅は徐々に責任者好みの色に染まりつつある。
もっとも、
『専門店でもない道の駅に「コンセプト」なんて必要か?』とも思うわけだが、それを掲げないと、どこもがこの道の駅みたいに「しっちゃか、めっちゃか」のその場しのぎが丸出しになってしまう。
独自性を保ちながら、道路休憩施設としての役割を全うし、健全な黒字経営を継続する… 道の駅の運営は、傍で見ているよりも難しい。
可能なら、「道の駅 三岳」の指定管理業者にここを任せてみたいものだ。
って、お前何様だよ(大笑)。
「道の駅 日義木曽駒高原」の車中泊好適度
「道の駅 日義木曽駒高原」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:駅舎横の24時間トイレの前にあり、営業時間のみ利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:同上

2022年11月の取材時には、このようにわかりやすい位置に24時間利用できるよう置かれていた。

いっぽうこちらは2024年9月現在。

燃えるゴミの投入口には、大きなモノが入らないよう仕切りが後付けされている。

さらに夜間には捨てられないよう、ブルーシートでカバーがなされていた(笑)。
こうなった理由は、カラスが生ゴミを引っ張り出して食い散らかすからではあるまい。実は筆者には思い当たるフシがある。
前述したように、道の駅から7キロほど木曽駒高原方面に登ったところに、2023年に無料でキャンプができる「木曽駒冷水公園」がオープンし、空前のキャンプブームと相まって大人気を呼んでいる。

「木曽駒冷水公園」はキャンプ代は無料だが、ゴミの回収は500円。
ゆえに、帰りにここに捨てに来るキャンパーが続出したに違いない。そういう情報は瞬く間に伝播する(笑)。
たったの500円。されど500円。
無料キャンプ場の利用者の中には、それにも抵抗感を持つ人がいることを、筆者は北海道で学んできた。
ブームが終焉すれば多少収まっていくだろうが、ゼロになることは期待できない。
というより、
ゴミの中身を調べれば分かることなので、もしそうなら「木曽駒冷水公園」に事情を訴え、ゴミ袋込みでキャンプ料金を車両1台につき500円にしてもらえばいい話。
対処の方法が違うおかげで、関係のない我々はいい迷惑を被っている。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。

こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 日義木曽駒高原」 最寄りの温泉&周辺買物施設

せせらぎの四季
道の駅から約5キロ・クルマで10分
☎0264-24-2626
おとな700円
10時〜21時(受付最終20時30分)
2023年に無料でキャンプができる「木曽駒冷水公園」ができたことから、休日の夕方は激混みで駐車場待ちの行列ができることも。それもあり、筆者のお勧めは約10キロ・15分ほど離れた「二本木の湯」だ。

おとな620円
☎0264-27-6150
10時~19時(受付最終18時30分)
木曜定休
コンビニ
セブンイレブンまで約2キロ。
スーパーマーケット
「イオン木曽福島店」まで約5.4キロ。
「道の駅 日義木曽駒高原」のアクセスマップ
長野県の道の駅
車中泊好適度チェック!

日本全国の道の駅
車中泊好適度チェック!





































