【2023年1月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「鹿児島市内の車中泊事情&車中泊スポット」に関する情報です。
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の中のひとつです。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
夜の鹿児島市内を車中泊で楽しむ秘訣は、裏技駆使のパーク&タクシーライドか、パーク&フェリーライド
「鹿児島市」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.05.04
2010.05.03
2011.12.28
2013.02.13
2016.12.27
2018.01.07
2019.02.09
2023.01.02
※「桜島」での現地調査は2023年1月が最新となります。
鹿児島市内の車中泊事情&車中泊スポット
鹿児島市内の車中泊事情
ご多分に漏れず、大都市・鹿児島の中心部には、道の駅や無料の車中泊スポットは見当たらない。
古くから薩摩藩90万石の城下町として栄えてきた鹿児島市は、1889年に日本で最初に市制を施行した31市のひとつで、現在は福岡市、北九州市、熊本市に次ぐ、九州第4位の人口を擁する大都会だ。
ただ鹿児島の町が福岡や熊本と違うところは、市内にある見どころの多さだろう。
このサイトで紹介している「鹿児島市内の観光スポット」を、朝から夕方までのワンデイで全て周り切るのは厳しい。
まして夜の帳が降りた「天文館」にも繰り出さずに、この街を後にするなんて、とんでもない!(大笑)。
そこで、これまでに博多・長崎・京都・大阪、さらには東京都内においても、「街中・車中泊スポット」を見出してきた筆者の嗅覚を駆使し、鹿児島市内の「車中泊一等地」を探ってきた。
鹿児島市内の車中泊スポット
筆者が探してきたのは、桜島を入れて4ヶ所の無料車中泊スポットだ。
現在はそれに加えて、天文館のすぐ近くに「RVパークsmart天文館」ができているようだが、利用可能なのは、”たったの1台”(笑)。
それって、現実的に車中泊スポットと呼べるのかな。
政府から出ている補助金に対する実績づくりのネタに踊らされるより、筆者は車中泊クルマ旅の大前提である「自由度」を大事にしたいと思う。
1.パーク&タクシーライドの「城山公園」
鹿児島市内を一望できる「城山公園(城山展望台)」には、トイレ付きの無料駐車場がある。
2.パーク&フェリーライドの桜島
次は「常識では思いつかない場所」だ。
鹿児島市街からフェリーで約15分のところにあるこの駐車場は、トイレはもちろん、目の前に温泉とスーパーがあり、昼間は足湯に浸かりながら桜島を眺望できる、まさに「一等地」と呼ぶに相応しい車中泊スポットだ。
また公園の無料駐車場より、泊まり慣れた道の駅の方が安心できるという人には、すぐ近くに「道の駅・桜島」もある。
ただし桜島で泊まると、こういうことにも遭遇する(笑)。
写真を見ると、おったまげるかもしれないが、実は鹿児島では桜島の小規模な噴火は「日常茶飯事」だ。
鹿児島地方気象台のデータによると、2022年の桜島の噴火回数は235回。
2日に1回よりも高い頻度で噴火するのだから、驚かなくなるのは当然だ(笑)。
実際、この時筆者は「桜島溶岩なぎさ公園」にいたのだが、噴火の音も聞こえず火山灰にも気づかなかった。
とはいえ、油断は禁物。現地ではラジオなどで火山情報にも気を配ろう。
また噴火が怖いと思う人には、少し離れたこちらの道の駅がお勧めだ。
ここには、夜中の噴火で赤いマグマが暗闇に飛び散る瞬間を狙う写真愛好家たちが、よく車中泊で訪れるという。
3.天文館には出かけないよ。という人向き
日が沈めば車内でゆっくり寛いで寝るだけ。そんな人にはここがいい。