【2023年2月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 阿蘇」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。


電源がなくなった今でも、「道の駅阿蘇」は国内有数の車中泊環境が整った道の駅であることに間違いはない。
道の駅 阿蘇 DATA
道の駅 阿蘇
〒869-1234
熊本県菊池郡大津町引水759
☎0967-35-5088
営業時間
9時~18時
年中無休(季節変動あり)
「道の駅 阿蘇」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第27回
登録日/2008年5月19日
「道の駅 阿蘇」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2009.05.03
2010.05.03
2013.02.12
2013.10.26
2014.12.27
2015.01.05
2017.05.03
2017.12.31
2020.12.27
2022.06.17
※「道の駅 阿蘇」での現地調査は2022年6月が最終になります。
道の駅 阿蘇【目次】
「道の駅 阿蘇」にあった無料の電源について
開業以来、長年に渡って車中泊の旅人に愛用されてきた、「道の駅 阿蘇」の無料電源サービスは2020年8月で終了した。
電源に隣接していた駐車場には、ご覧の新しいトイレ棟が建てられており、様相も一変している。
ただし当サイトでは、電源が利用できた当時の様子を「記録」として、あえてそのまま掲載している。
「道の駅阿蘇」のロケーション
阿蘇と云えば、広大な草千里や高々と噴煙をあげる中岳のイメージが強いのだが、「道の駅 阿蘇」は大分県の別府から始まる「やまなみハイウェイ」の終点に位置する「阿蘇内牧温泉」の近くにある。
そのため門司や別府のフェリーターミナルに到着する車中泊旅行者の中には、「道の駅 阿蘇」を翌日に本格的な阿蘇見学に出かけるための「前泊地」として、利用する人も多いと思う。
なお、「阿蘇」の詳しい見どころは以下の記事にまとめてあるので、後ほど参考にしていただきたい。
「道の駅阿蘇」の施設
<ここからは過去の記録>
「道の駅 阿蘇」は、既に多くの人がご存知の通り、夜間の電源と24時間使用できる水場を、無料で利用者に提供している。
電気は現在、午後7時から翌朝7時までしか「通電」していない。
ゆえに昼間はコンセントをさしても電気は来ない。かつては午後6時から翌朝9時まで利用できたのだが、2014年末には提供時間が削減されていた。
なおコンセントは10個用意されているが、電源口に近い駐車スペースは5.6台ほどなので、延長コードの持参は不可欠だ。
<ここで記録は終了>
ということで、電源が欲しい人のために、阿蘇界隈にできたRVパークをご紹介。いずれも有料施設で区画数は少ないが、予約ができるメリットがある。
こちらは屋外に用意された水場。洗面はもちろん、残飯を出さなければ、食器を軽く洗う程度のことは許されているようだ。
ゆえにたとえ電源はなくなっても、「道の駅 阿蘇」は筆者の知るかぎり、日本で指折りの車中泊に適した環境を有する道の駅であることに変わりはない。
むしろ無料で電源を用意すること自体が、「過剰サービス」という声は多かった。
普通車63台を収容する「道の駅 阿蘇」の駐車場は平坦で、特に車中泊に支障は感じられない。
写真はトイレと水場に近い、電源がなくなった現在のベスト車中泊スペースだ。
気になる地デジの電波受信も良好。内臓アンテナでもこれだけ拾える。
「道の駅 阿蘇」は、JR阿蘇駅と隣接しているため、館内の一画にはコンシェルジュのいる観光案内所がある。
ただ売店の品揃えは「いまひとつ」。
「道の駅 阿蘇」は2008年のオープンで、まだそれほど古い部類の道の駅ではないのだが、経過年数以上の古さを感じる。
品揃えもそうだが、陳列やレイアウトからして、購買意欲の湧く店ではなかった。
ASO田園空間博物館総合案内所には、床張りの休憩室があって誰でも自由に使える。
しかしテーブル席はない。これも膝が痛い中高年には辛いところだ。
ただ電子レンジとゴミ箱が置いてあるのは、ありがたかった。
トイレが刷新されたことを考えると、もしかしたら駅舎にもリニューアル計画が既にあるのかもしれない。
熊本県にすれば「顔」とも云える施設だけに、ぜひ早期の実現を期待したいものだ。
ちなみにこちらが、新しく建てられた24時間トイレ。
もちろん中には、ウォシュレットを完備している。
「道の駅 阿蘇」の車中泊好適度
「道の駅 阿蘇」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:館内にあり、営業時間中のみ利用可能
缶・ビン・ペットボトル:屋外の自動販売機横に設置
同じ国道57号沿いにある「道の駅 大津」では、トイレの前に大きな可燃物のゴミ箱が用意されており、24時間いつでも誰でも利用できる。
ここでもそれを見習っていただきたいもの。利用者の数は圧倒的に多いはずだ。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 阿蘇」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
阿蘇駅の隣にはコインランドリーと日帰り温泉「夢の湯」があり、「道の駅 阿蘇」の駐車場から歩いて行ける。
「夢の湯」は施設破損で長らく臨時休業していたが、現在は営業を再開している。
阿蘇坊中温泉 夢の湯
☎0967-35-5777
大浴場:おとな400円
家族湯:1室1,500円/1時間
10時~22時(受付最終21時30分)
第1・3月曜定休
敷地には再開に合わせて、ラーメン屋とほぐし処が新たにできていた。
いっぽう買い物施設としては、まず「道の駅 阿蘇」の前の国道57号を渡れば、ローソンがある。
さらに「夢の湯」と反対方面に500メートルほど行けば、「ファッションセンターしまむら」と、セルフのガソリンスタンド、そしてスーパーマーケットの「えびすぱーな」に加えてホームセンターもある。
これなら必要なものは何でも揃いそうだ(笑)。
事実、筆者は「道の駅 阿蘇」で2度「年越し車中泊」を経験している。
ちなみにスーパーの「えびすぱーな」では、熊本名物の馬刺しも買える。
「道の駅 阿蘇」のアクセスマップ
熊本県 道の駅・車中泊好適度チェック!
日本全国 道の駅・車中泊好適度チェック!
阿蘇 車中泊旅行ガイド





「アラ還」からの車中泊

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