【2022年12月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 太良」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
有明海に面した「道の駅 太良」は、風光明媚で天然牡蠣も食べられる佐賀でイチオシの道の駅。
道の駅 太良 DATA
道の駅 太良
〒849-1601
佐賀県藤津郡太良町大字伊福甲3488-2
☎0954-67-9117
営業時間
9時~18時
無休(年始を除く)
「道の駅 太良」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第23回
登録日/2007年3月1日
「道の駅 太良」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2014.01.17
2021.12.28
※「道の駅 太良」での現地調査は2021年12月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2022年12月に更新しています。
道の駅 太良【目次】
「道の駅 太良」のロケーション
「道の駅 太良」は、有明海沿いを走る国道207号に面した道の駅だが、実はわずか4キロほど北に、1994年に開業した「道の駅 鹿島」があって、いずれも「牡蠣小屋」を有している。
これほど近くに、同じコンテンツを持つ道の駅が2つも必要なのか?
筆者が今さら声を大にして云うまでもなく、誰もがそう思うわけだが(笑)、「道の駅 鹿島」の前の有明海では、”オンリーワン”と呼べるビッグ・イベントが、毎年夏に開催されている。
1985年(昭和60年)に、町おこしの一環として始まった写真の「ガタリンピック」は、コロナウイルスまん延防止のため、2020年から2022年は中止となったが、例年県内外から約1,500人が競技に出場し、約3万人の観客が訪れるというから驚きだ。
確かにその数を受け入れるには、このくらい広大な駐車場スペースが必要なわけで、「道の駅 太良」ができたのも「ガタリンピック」と無関係ではないのだろう。
ただ「ガタリンピック」の開催期間を除けば、ここに道の駅はひとつあればいいわけで、「旅の宿」にするなら新しい「道の駅 太良」のほうがいいのも事実。
ということで、当サイトでは「道の駅 鹿島」の紹介は割愛しており、詳細は公式サイトでご覧いただきたい。
さて、本題に戻ろう。
「道の駅 太良」は、佐賀市内や嬉野温泉から、諫早湾をまたいで島原半島に向かう途中に位置しており、旅に区切りをつけやすい車中泊スポットだ。
しかも太良町周辺の有明海で水揚げされるカキとガザミ(ワタリガニ)は味わい深く、「竹崎カキ」「竹崎ガニ」と呼ばれ、別格扱いされている。
ゆえに、ここへ来てそれを食べないという選択肢はあるまい(笑)。
ちなみに「道の駅 太良」の周辺は「たらカキ焼街道」と呼ばれており、何軒もの牡蠣小屋が並んでいるので、そこで「竹崎カキ」とともに「竹崎ガニ」も食べられる。
「道の駅 太良」の施設
大型車を含めて約200台を収容する「道の駅 太良」の駐車場は、広大でフラット。
普通車から離れたところにトラッククレーンがあるのも車中泊には適している。
加えて24時間トイレも普通車の駐車エリアの近くにあり、中にはウォシュレットも完備している。
特産品販売所「たらふく館」。
冬はやはり牡蠣が主役で、圧倒的なボリュームでシェル付きの牡蠣が並んでいる。
また太良町はミカン栽培も盛んで、「たらふく館」の外にある「たらふくみかん通り」には、10月中旬から5月にかけて、たくさんの種類のみかんが並ぶという。
敷地の一画には観光案内所もある。
なお「かき焼館」の看板がかかる食堂は、理由は不明だが現在休業中のようだ。
駐車場の隣は大きな芝生広場になっており、展望台が用意されている。
展望台からは、有明海で海苔を栽培している様子が見られる。
「道の駅 太良」の車中泊好適度
「道の駅 太良」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:駅舎の外にあり24時間利用可。
缶・ビン・ペットボトル:同じく自動販売機横に設置
誰にでも見つけやすい場所に置いてあるのは、ありがたいを通り越して、清々しいくらいだ(笑)。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 太良」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
祐徳温泉宝乃湯
道の駅から約10キロ・15分
☎0954-62-2815
おとな600円
10時~23時(受付最終22時30分)・不定休
コンビニ
ファミリーマートまで約2.4キロ。
スーパーマーケット
約3キロのところに「エレナ 太良店」がある。