車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年12月現在の「道の駅 スプリングスひよし」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 スプリングスひよし」は、温泉が併設するキャンプ場を、後年になって道の駅に登録した施設。
道の駅 スプリングスひよし DATA
道の駅 スプリングスひよし
〒629-0335
京都府南丹市日吉町中宮ノ向8番地
0771-72-1526
営業時間
10時~18時(施設によって異なる)
水曜定休
「道の駅 スプリングスひよし」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回 /第36回
登録日/ 2011年8月25日
「道の駅 スプリングスひよし」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2020.03.28
※「道の駅 スプリングスひよし」での現地調査は2020年3月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年12月に更新しています。
道の駅 スプリングスひよし【目次】
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「道の駅 スプリングスひよし」のロケーション
言葉で説明すると、「道の駅 スプリングスひよし」は京都府のほぼ中央にあたる京都丹波高原国定公園の、園部平屋線と京都日吉美山線が合流する位置にある。
ってどこよ、それ(笑)。
京阪神在住の筆者でさえ、そう聞きたくなるようなところだが、なんと驚いたことに近くには8件もの道の駅が集結している。
主要国道に面していれば、ドライブインの代わりと納得もできるが、「道の駅 スプリングスひよし」の前の道は、地図で見てもけしてそうは見えない。
つまりこの道の駅を「旅の宿」目的で利用する人は皆無に等しい。
「道の駅 スプリングスひよし」誕生のあらまし
これまで道の駅で真面目に車中泊をしてきた人は、最初にこのことを知らなければ、主要幹線道路から離れ、トラックが一台も来ないような施設が、なぜ「道の駅」なのか? という疑問に苛まれる(笑)。
以下はウィキペディアからの転用
「スプリングスひよし」は日吉ダムの建設に伴い、地域振興や雇用確保などを目的として1998年に開業し、年間平均36万人が来客する観光施設となった。
その後、周辺の観光施設との競合対策と利用者の増加を目的として、2011年に道の駅として登録されることになった。現在では年間約100万人が訪れる京都中部地域随一の観光スポットとなっている。
要はダム建設に伴う補助金で建てたリゾート施設の「活性化対策」として、後年に道の駅登録という手が取られたわけだ。
もちろん上の数字から見る限り、道の駅になるまで黒字経営だったとは考えにくく、「補助金の尻拭いを補助金でする」という、まるで明治維新に暗躍した公家の「岩倉具視」のようなことを、今になっても平気でできる京都の行政には、驚かざるをえない(笑)。
視点を変えよう。
「道の駅 スプリングスひよし」が、車中泊の旅人にとって「道の駅」でなければならない理由ってなんだろう?
もちろん若い人の中には、「そんなのどっちだっていい人」がたくさんいるのは承知している。
だが、巷で車中泊禁止の道の駅がどうのこうのと騒がれている時代に、長時間駐車が許される「道の駅 スプリングスひよし」のような”例外的な道の駅”が存在すれば、混乱する人が増えるのは当たり前。
同じ「道の駅」なのに、かたやは夕方遅めに来て朝には引き払えと云われ、こっちでは日中からドンと駐車場に居座っても構わないなんて、”道の駅のマナー”をなし崩しにする輩が出現する要因を、行政が自らが作っているようなものだ。
解決策は簡単で、公園やリクレーション施設を「道の駅」から除外するだけでいい。
例えばNEXCOが、ハイウェイオアシスのようなサービスエリアとは違う業態グループを作っているように、「 スプリングスひよし」や「丹後味わいの郷」、また兵庫の「フルーツフラワーパーク」のような施設は、”道路休憩施設の縛りから逃れられない道の駅”とは別のコンセプトを持つ、半国営の別グループに分離させてしまえばいい。
それなら長時間駐車場を利用するのだから、有料でその一画に電源が使えるRVパークやキャンプサイトがあっても、まったく不思議ではないと思う。
頭のいい人が集まっているのだから、そんなことくらいはとっくに思いついていると思うけど、尻拭い的な移管作業は面倒であり、バカバカしくてやってられないんだろうなぁ(笑)。
その意味でも、最初にそうなることが予見できなかった罪は、けして軽くない。
「道の駅 スプリングスひよし」の施設
「道の駅 スプリングスひよし」で注目したいのは、10時~17時まで1区画2200円で借りられるBBQガーデンだ。
京都観光の車中泊スポットに適しているとは思わないが、BBQをしながらお酒を飲んでデイキャンプを楽しみ、夕方に片付けて温泉で寛いだあと、夕食を食べてそのまま車中泊するといった利用法ができるという点では確かにおもしろいし、リクレーションとしての車中泊を楽しむ人たちには好都合だとも思う。
BBQガーデン オフィシャルサイト
特性上、可燃ゴミも捨てられる。
売店にはたくさんの土産物が並ぶ(笑)。
こちらが温泉施設のある「リフレッシュプラザ」。
ひよし温泉
温浴施設(温泉・プール) おとな800円
10:00~21:30(最終受付21:00)
館内にある食事処の「楽河」では、麺類などの軽食が食べられる。
営業時間が11:30~21:00(ラストオーダー20:00)なので、夕食にも充てられる。
温泉に隣接するキャンプ場。
わずかだが、クルマが横付けできる場所もある。
ただし料金は、一番安いシーズンで、フリーサイト(テント1張・タープ1張・1組6名まで)が4400円と、車中泊で利用するには高いと思う。
なお最寄りのコンビニは、5キロほどのところにあるローソンで、スーパーマーケットは約8キロ離れた「フレッシュバザール園部店」になる。
「道の駅 スプリングスひよし」の車中泊好適度
「道の駅 スプリングスひよし」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:館内あり営業時間中に利用可。
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
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