車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年5月現在の「道の駅 掛合の里」の車中泊に関する情報です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。


「道の駅 掛合の里」は、日本神話・ヤマタノオロチの舞台にある、静かで居心地の良い道の駅。
「道の駅 掛合の里」 DATA
道の駅 掛合の里
〒690-2701
島根県雲南市掛合町大字掛合1800-2
☎0854-62-1510
営業時間
9時~16時
正月三が日 休館
「道の駅 掛合の里」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第1回
登録日/1993年4月22日
2019年に情報センターとトイレをリニューアル
「道の駅 掛合の里」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2023.05.05
※「道の駅 掛合の里」での現地調査は2023年5月が最新です。
道の駅 掛合の里【目次】
「道の駅 掛合の里」のロケーション
島根県の雲南市にある「道の駅 掛合の里」は、”出雲神話街道”の別名を持ち、「松江自動車道」が開通するまで、山陰と山陽を結ぶ動脈として使われてきた国道54号に面している。
そのため歴史は古く、全国で103ヶ所ある”道の駅発祥の地”の中のひとつになる。
雲南と云えば、日本神話「ヤマタノオロチ」の舞台で有名だ。
神話のストーリーとゆかりの地については、以下の記事に面白詳しくまとめているので、興味があれば、ぜひ雲南に行かれる前にご覧いただきたい。
ただ還暦を過ぎた筆者の話は、パワースポットだの縁結びだのという、後世に創作された世俗的なものではなく、考古学や民俗学をベースに組み立てられた、もっとリアルな内容になる(笑)。
ちなみに神話のヒーローであるスサノオとの関連について、「出雲国風土記」にもっとも詳しく記載されているのが写真の須佐神社だ。
「道の駅 掛合の里」からは、約13キロ・クルマで15分ほどのところにある。
さて。
雲南はもうひとり、忘れてはならない大物政治家の故郷でもある。
「道の駅 掛合の里」の裏手にある「緑地公園」には、雲南市(旧掛合町)出身の第74代内閣総理大臣・竹下登氏の銅像が建っているが、若い人たちにはタレントの”DAIGOのおじいちゃん”、と書くほうが分かりやすいかもしれない(笑)。
竹下氏は田中角栄氏の下で政治家としての経験を積み、田中氏が病に倒れた後に「経世会」を発足させ、金丸氏と組んで総理大臣にまで上り詰めた。
最後は「リクルート事件」で批判が高まり、退陣に追い込まれたが、政府の念願であった消費税導入を果たしたほか、全国市町村に一律1億円を交付する、「ふるさと創世事業」を行ったことでも知られている。
この銅像は、身長164センチだった竹下元総理の等身大で、台座には竹下元総理がよく語っていた「島根に生まれ 島根に育ち、やがて島根の土となる」との言葉が、日本画家の重鎮・平山郁夫氏の筆で書かれている。
「道の駅 掛合の里」の施設
「道の駅 掛合の里」は、国道54号に沿った横長のレイアウトになっている。
駐車場はフラットで、車中泊に支障はない。写真の左手に見えるのは、24時間トイレと情報ステーションが入った、「駅鈴(えきれい)」と呼ばれる建物だ。
現在の「駅鈴」は、かつての建物の横に2019年に新しく建てられたもので、中には24時間トイレと情報休憩コーナーの他に、自転車のメンテナンスができる「サイクルドック」とシャワー室が設置されている。
もちろんトイレはウォシュレットで、女性トイレには授乳室もある。
中の様子。
写真の左側に情報モニターとパンフレットがあり、休憩用のベンチは可動式で、まとめれば座敷のように使える。
「駅鈴」は24時間使えるので、自転車やバイクで旅をする人は、おそらくここをよく知っているはずだ。
ちなみに女子トイレのマークがあるところが、パンクなどの修理が行える「サイクルドッグ」で、奥には工具室もある。

出典:コトバンク
ところで…
気になる「駅鈴」というネーミングだが、本来は奈良時代から平安時代中期の律令制時代に、都と各地の国府を結ぶ道路に、約16キロごとに設けられていた「駅」を利用する資格を示す鈴のことらしい。
掛合にその「駅」が置かれていたことから、現代の馬に例えられる「自転車」も一緒に休ませることができる施設というコンセプトで、このようになったようだ。
ただこの話はウェブ上では見つけられず、わざわざ電話取材をさせていただいた。
めんどくせ~道の駅だよ。ほんと!。
「駅鈴」の前に、公式ホームページくらい作れ!っちゅーの(笑)。
ついでに「道の駅 掛合の里」の紹介サイトに必ず出てくる「水琴窟(すいきんくつ)」についても解説しておこう。
「水琴窟」は日本庭園の装飾のひとつで、手水鉢(ちょうずばち)付近の地中に作りだした空洞に水滴を落下させ、その際に出る音を反響させる仕掛けのこと。地面に突き刺さっている竹筒は、その音を聞くためのものだ。
ほんとにほんとに、めんどくせ~道の駅だよ、ここは!。
ついでに他のサイトも、ほとんどの読む人は知らないんだから、面倒がらずに合わせて説明も載せておけっちゅーの!(爆)。
冒頭で説明した竹下元総理の銅像は、「水琴窟」の奥にある「緑地公園」の中に建てられている。
最後にこちらが、レストラン・売店・地場野菜の直売所がある駅舎だ。
店内は広くて買い周りがしやすい。ここも一度は改装されているのだろう。
地名のみならず、唐辛子のロシアンルーレットにまで引っ掛けた、大阪人顔負けのシャレに拍手! ”お笑い 道の駅大賞”があればノミネートしたいね(笑)。
これで16時ではなく18時まで営業してくれれば、もっと売れると思うがな(笑)。
コロナ禍が終わっても、売店まで16時で閉まる道の駅を、他では見たことがない。
「道の駅 掛合の里」の車中泊好適度
「道の駅 掛合の里」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置
「道の駅 掛合の里」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
塩ヶ平温泉 まめなかセンター
道の駅から約2.5キロ
☎0854-62-0231
おとな310円
15時~20時
月曜定休
コンビニ
ローソンまで約550メートル。
スーパーマーケット
「掛合ショッピングセンター コア」まで約1キロ。
「道の駅 掛合の里」のアクセスマップ
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