【2023年1月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 山川活お海道」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 山川活お海道」は、鮮度の高いお刺身が手に入ることで有名。
道の駅 山川活お海道 DATA
道の駅 山川活お海道
〒891-0506
鹿児島県指宿市山川金生町 1-10
☎0993-27-6507
営業時間
8時30分~17時30分
市場食堂:11時~15時
第3水曜定休・1月1日、2日は休館
「道の駅 山川活お海道」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第36回
登録日/2011年8月25日
「道の駅 山川活お海道」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2011.12.29
2016.12.25
2018.12.26
2023.01.01
※「道の駅 山川活お海道」での現地調査は2023年1月が最新になります。
道の駅 山川活お海道【目次】
「道の駅 山川活お海道」のロケーション
全国の道の駅をまわっていると、たまに読み方が解らない施設があるが、この「道の駅 山川港活お海道」もそのひとつだろう。
「活お海道」は「いおかいどう」と読む。
「いお」は鹿児島弁で魚を意味するそうだが、どうせなら近くにある枕崎の名産に引っ掛けて、「かつおかいどう」にしておけば、少しはセンスを感じられるネーミングに思えるのだが…(笑)
役場のお偉いさんに、そこまで求めるのは「お門違い」かもしれないね。
ただその名のとおり、確かにここでは新鮮な魚が手に入る。
「道の駅 山川港活お海道」は、元々観光施設の「山川港特産市場」だったが、2009年に道の駅の認定され、必要な要件を加えて2011 年にオープンした。
薩摩半島の最南端に位置しており、指宿市内からは約15分ほど。国道269号沿いにあるとはいえ、「道の駅 指宿」よりは遥かに静かな環境だ。
ちなみに国道を挟んだ山川港は、人気のファミリーフィッシング・スポットで、12月にもかかわらず、サビキを垂らす人や、ルアーで青物を狙う若者もいた。
ここでは、新鮮な魚は買うばかりが能じゃないってことかな(笑)。
ところで。
この山川港が、「西郷どん」ゆかりの地であることをご存知だろうか。
自然の要塞に囲まれた山川港は、古くから薩摩藩の貿易港として栄え、藩の財政再建を担った家老の調所広郷(ずしょひろさと)は、ここを起点に、江戸幕府には内緒の交易を琉球や諸外国と行っていた。
竜雷太扮する調所広郷が、その密貿易の罪をひとりで背負って自害するのが、ドラマ「西郷どん」の第3話。記憶に新しい人もいると思うが、エンディングでは上の風景がテレビでも流れていた。
西郷隆盛が奄美黄島と沖永良部島に流された際も、この山川港から出港している。
山川港は、大隅半島に渡る「フェリーなんきゅう」のターミナル
上のマップで確認するとよくわかるが、隣接する山川港には、鹿児島湾を挟んだ大隅半島の根占(ねじめ)間を就航する、「フェリーなんきゅう」の乗場がある。
「道の駅 山川活お海道」の施設
約70台を収容する「道の駅 山川港活お海道」の駐車場は、全体的にフラットで車中泊に支障はない。
24時間トイレは、建物に向かって一番右の端にある。
中にはウォシュレットが完備している。
売店には朝市直売ゾーンがあり、地元で揚がるカツオやカンパチなどの鮮魚のほか、さつま揚げ、かつお節などの加工品も豊富に品揃えされている。
また市場食堂では海鮮丼・刺し身やあら汁などが味わえる。ただし閉店は15時で、夜は食べられない。
鰹節も豊富に揃っている。さすがは産地だけあって他では見ない生節もふんだんに揃っていた。これを包丁で少し厚めに削り、醤油マヨネースであえて、ご飯と一緒に食べるとウマ~い。
「道の駅 山川活お海道」の車中泊好適度
「道の駅 山川活お海道」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にも館内にもなし。
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置。
大半が地元のお客さんの道の駅で、ゴミ箱の話をしても疲れるだけ(笑)。ただ観光客が呼びたいのなら、可燃物のゴミ箱は置いた方がいい。
なぜなら、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではないからだ。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 山川活お海道」の最寄りの温泉&周辺の買い物施設
ヘルシーランドにある「たまて箱温泉」は、Tripadvisor「行ってよかった!日帰り温泉&スパ」部門で、4年連続5回目の1位に輝いたという評判の絶景露天風呂で、もちろん筆者の評価もかわらない。
山川で車中泊をするなら、この温泉にぜひ足を運んでいただきたい。
というより、
「この温泉に行くなら、山川の道の駅で車中泊をするといい。」と書いたほうが妥当かもしれない(笑)。
道の駅からはクルマで約10分、有名な砂むし温泉も隣接している。
コンビニ
ローソンまで約1.9キロ。
スーパーマーケットの
イヨーまでは約4キロ。
最後にここで泊まるなら、あらかじめ指宿市内で食材や飲み物を買っていくほうがいいと思う。