「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、20年以上かけて味わってきた全国のソウルフード&ドリンクを、レシピと老舗・行列店を交えてご紹介。
「井出商店」は、和歌山ラーメンの代名詞となった「濁り豚骨醤油スープ」の生みの親
もはや語り尽くされた感のある「井出商店の豚骨醤油ラーメン」だが、世に知れわたるようになったのは、1998年の元日に放映されたTVチャンピオン「日本一うまいラーメン決定戦」で、全国の並み居る強豪店を押さえて優勝したことに端を発するといわれている。
今は「井出商店」でぐぐってみると、実に923,000件がヒットするのだから、プロもアマも全部含めて、世の中のラーメン好きの大半が一度はこの店を訪れ、その食レポを書いているのかもしれない(笑)。
筆者はたまたまその番組を見ていたので、早い段階から「井出商店」の和歌山ラーメンを知っており、近くの和歌浦へ家族で釣りに行く途中に店があるものだから、何度か暖簾をくぐってきた。
それを元に書き加えるとしたら、「井出商店の豚骨醤油ラーメン」は、一度食べたら”病みつき”になる(笑)。
ひとくち飲んだ時は濃厚に感じるスープが、すぐに舌に馴染んで、もう箸とレンゲが止まらなくなってしまうのだからタチが悪い。
おまけに中高年でも、満腹になるまでに完食できる量なので、まさに「腹八分」の満足感が得られるよう計られている。
これが20余年を経た今でも、行列が尽きない理由だろう。
なお、和歌山ラーメンがいかなるものかは、別途以下の記事にまとめている。
また井出商店に関しては、公式サイトよりも、こちらのフェイスブックのほうがおもしろい。
それにしても、あいも変わらず連日のように芸能人が来ているようだ。
さて。
「井出商店」のラーメンは、カップ麺からレトルトまで今は様々なカタチで流通しているが、中には和歌山県のセブンイレブンでしか手に入らないレアなものもある。
こちらがその現物。
2016年4月に、セブンイレブン関西地区出店25周年を記念して発売された商品らしいが、その後も和歌山県のセブンイレブンでは引き続き販売されているようだ。
箱で売っているところもあるが、一袋118円税込。
もし店で食べる機会がなければ、これを買って帰るといい。
ただし製造しているのは、なんと北海道旭川市にある永谷園グループの藤原製麺だった(笑)。
和歌山中華そば 井出商店
住所:〒640-8329 和歌山県和歌山市田中町4丁目84
TEL:073-424-1689
営業時間:11:30-23:30
定休日:木曜日
店のすぐ近くに、15台ほど駐められる駐車場がある。