還暦を過ぎた大阪出身の旅人が2023年7月にまとめた、地元和歌山で「井出商店」と肩を並べる、人気の中華そば専門店「正善」の食レポです。
「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、20年以上かけて味わってきた全国のソウルフード&ドリンクを、レシピと老舗・行列店を交えてご紹介。
「正善」の中華そばの旨さの秘密は、「豚骨100%」ではないスープにあり!
「中華そば 正善」 DATA
中華そば 正善
〒640-8481
和歌山県和歌山市直川591-1
☎073-461-1739
営業時間
11時~21時
定休日
木曜・第3水曜
メニュー
中華そば 700円
生卵入りそば 750円
特中華そば 800円
大盛りそば 800円
特大そば 950円
サバ早すし 150円
巻きすし 150円
卵 50円
ほか
「中華そば 正善」の実食日
※記録が残る2008年以降の実食日と回数をご紹介。
2016.11.01
2023.07.12
「中華そば 正善」での実食は2023年7月が最新です。
和歌山ラーメンとは…
「中華そば 正善」の食レポに進む前に、今や大阪でもスーパー・コンビニのカップ麺やレトルト食品売り場の定番商品として扱われるほど、府民にとっても馴染みの深い「和歌山ラーメン」そのものを、ちょっと詳しく紹介しよう。
もちろん「そんなことは既に承知」という人は、パスして進んでいただいてもかまわないが、還暦過ぎのおっちゃんは、若い子たちが書けないようなネタを持ち合わせているかもしれない(笑)。
「中華そば 正善」の食レポ
このどこかの道の駅の写真が物語るとおり、今や和歌山ラーメン店で、元祖と呼ばれる「井出商店」と肩を並べる人気の店が「正善」だ。
実は「正善」のオーナーは「井出商店」で修行をして独立した、云ってみれば「井出ファミリー」。
ゆえに、本家のラーメンと見た目も味もそっくり。
食べログなどでは、そういう書き込みが圧倒的だが、実は明らかに「正善」のスープのほうが、まろやかというか軽い。
ビールで云うと「プレモル」と「エール」の違いみたいな感じかな(笑)。
もちろん、その理由には「感覚」ではない「根拠」がある。
実は「正善」のスープには、「鶏ガラ」が約4割使われているのだ。
残念ながら筆者の舌は、飲んだだけでそう分かるほど賢くはなかったが、云われてようやく、ファースト・インプレッションの謎が解けた。
「正善」のスープは、味は豚骨だが、特有の臭いがあまりなかった。なるほど鶏は、コクを残して臭いを抑えるには最適だ。
なぜこの話が「秘密」でないかというと、たぶんその道のプロが飲めばすぐに分かるからに違いない。
大阪人のクチには「正善」のほうが馴染みやすいと思うが、そこはさきほどの「プレモル」と「エール」が如く、その日の気分で「井出商店」と食べ分けていただくのがベストだろう。
その点からすると、「正善」はどちらかというと暑い季節に合うかもしれない。
加えて「正善」は麺の茹で具合が絶妙で、博多のように「硬め」を注文しなくても、適度に噛み応えが残りつつ、粉っぽさなど微塵もない、まさに筆者の好みにジャストフィットするラーメンが運ばれてきた。
ただ若い世代には、普通の中華そばでは、量的にもの足りないように感じた。
なのでそこは「サバ早すし」で、うまく腹具合を調整しよう。
ちなみに「正善」は、地元の人がよく利用しているという話を聞く。
というのは、井出商店に並んでいるのは、ほとんど他府県からの観光客で、コロナの前には隣国の人たちも多かった。
そうなると、地元の人でなくても「おのぼりさんと一緒にされたくない」という心理が働く。
しかしながら「井出の味が恋しい」というジレンマには陥るわけで、「正善」はその解消にもってこいの店というわけだ(笑)。
「和歌山ラーメンの旨い店というたら、やっぱ『正善』やろ。」
間違ってはいないが、半分は見栄と思って聞いておこう(笑)。
ちなみに驚いたのは、けっこう多くの人が「卵入り」を注文していたこと。
しかしそうすると、お隣の「徳島ラーメン」みたいになってしまうので、筆者はヌキでピュアな和歌山ラーメンを堪能した。
さて。
こちらは現在の場所より100メートルほど北の、旧粉河加太線沿いにあった以前の「中華そば専門店 正善」。
「正善」は2018年3月に、新粉河加太線沿い移転した。
店はやや大きくなり、今度は駐車場も2ヶ所ある。
「中華そば 正善」 アクセスマップ
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