車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年11月現在の「道の駅 舟屋の里伊根」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 舟屋の里伊根」は、風光明媚な伊根湾が見渡せる高台に建つ人気の道の駅。
道の駅 舟屋の里伊根 DATA
道の駅 舟屋の里伊根
〒626-0424
京都府与謝郡伊根町字亀島459番地
☎0772-32-0680
営業時間
9時~17時
火曜定休
「道の駅 舟屋の里伊根」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回 /第1回
登録日/ 1993年4月22日
「道の駅 舟屋の里伊根」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.02.20
2010.10.29
2010.11.20
2011.01.09
2013.05.07
2015.09.12
2020.04.23
2022.05.07
2023.11.04
※「道の駅 舟屋の里伊根」での現地調査は、2023年11月が最新になります。
道の駅 舟屋の里伊根【目次】
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「道の駅 舟屋の里伊根」のロケーション
丹後半島の東岸にある「道の駅 舟屋の里伊根」は、日本三景に挙げられる天橋立の笠松公園から約20キロ、車で約30分のところにある。
伊根と云えば、道の駅のタイトルにも使われているこの舟屋。
舟屋は1階が船庫で2階が住居か倉庫になった伊根特有の家屋で、一帯は「伊根町伊根浦伝統的建造物群保存地区」に指定されている。
道の駅から伊根港を目指して道を下れば町内に行くことができるが、道は狭く、このように対向不能なところもある。
そのため町内は歩いて観光するのが基本だが、いちばんのビュースポットは観光協会前の伊根浦公園で、ここに有料の「伊根浦公園駐車場」がある。
駐車場は日中は30分まで無料なので、写真を撮るくらいなら料金は発生しない。ただし、土日は朝か夕方でないと簡単には駐められない。
そこで裏技を伝授しよう。
実は「道の駅 舟屋の里伊根」の駐車場から、写真の左の階段を使えば、舟屋の並ぶ町内まで歩いて行くことができる。
ただし下りは5分ほどで行けると思うが、帰りは中高年は息があがる(笑)。
しかしこの道は、町内でクルマを持て余す休日には”切り札”になるはずだ。
なお伊根町内の見どころと駐車場に関する情報は、別途以下の記事にまとめている。
自分で云うのもなんだが(笑)、驚くほど詳しいので、ぜひ行かれる際には参考にしてみていただきたい(笑)。
「道の駅 舟屋の里伊根」の施設
「道の駅 舟屋の里伊根」は高台にあり、駅舎の裏側が無料の展望所になっていて、伊根湾の全景が楽しめる。
そしてそこには、昭和世代には懐かしい「ええにょぼ」のモニュメントが立つ。
丹後の方言で「美人」を意味する「ええにょぼ」は、1993年に放送された、NHK連続テレビ小説の第49作目で、戸田菜穂が主人公の女医を演じ、伊根の町を舞台に医師として成長してゆく姿を描いたドラマだ。
「道の駅 舟屋の里伊根」が登録されたのが同じ1993年であることからすると、両者は無関係ではないのかもしれない。
こちらのページでは懐かしいその映像を見ることができる。
さて。
「道の駅 舟屋の里伊根」の駐車場は2ヶ所に分かれており、こちらは最初に現れる広い方の「第2駐車場」だ。
道の駅の建物は写真の左に見える道を上がったところにあるので、ここからだと歩いて5分ほどはかかる。
路面は平坦で車中泊に支障はないのだが、ここには大型車も泊まるし、鮮明なタイヤ痕が残されていた過去もある。
敷地内にはトイレが設けられているが、こちらにはウォシュレットはない。
2023年11月更新
なんとトイレは撤去されていた。
いっぽうこちらが駅舎の前の駐車場で、左の建物が24時間トイレになる。ただ全体的に緩やかな傾斜があり、フラットで車中泊に適しているのはこのあたりだ。
以前は古めかしかったトイレも、現在は新しく建て替えられてウォシュレットが完備されている。
公表されている「道の駅 舟屋の里伊根」のデーターでは、下を入れてトータル137台の駐車が可能になってるが、道の駅の前の駐車場は40台程度しか収まらない。
ということは、休日前にここで車中泊をしたい人は、日がとっぷり暮れてから来たのではヤバいかもしれない。
続いて駅舎についてだが、「道の駅 舟屋の里伊根」は、左側に情報室と食事処、右が売店になっている。
かつては情報室に伊根町の観光協会として使われており、コンシェルジュも駐在していた。
しかし現在は伊根小学校前に新しい観光案内所ができたため移転し、ここは無人の案内所になっているが、ほとんど機能しているようには思えない。
2023年11月更新
無人休憩所は居酒屋チックなテイクアウトのショップに変わっていた。そりゃ、今のほうがいい(笑)。
「道の駅 舟屋の里伊根」の売店は古びており、ちょっとお土産物を買う気にはなれない(笑)。
ここは開業当時からほとんど手つかずのままのようだが、「道の駅 舟屋の里伊根」は部分部分の改修をコツコツを進めてきており、トイレの次には売店を建て直す日が来るのかもしれない。
2023年11月更新
未だその日は訪れていなかった(笑)。これだけ人が来るのにもったいないね!
奥のスペースには2件の鮮魚が自慢の食事処と、軽食のフードコートがある。
「道の駅 舟屋の里伊根」のオフィシャルサイトを見ると、3軒とも経営しているのは、老舗旅館の「奥伊根温泉・油屋」のようなので、どこもきちんとしたものが提供されそうだ。
ただし17時までなので、夕食には間に合わない。
「道の駅 舟屋の里伊根」の車中泊好適度
「道の駅 舟屋の里伊根」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:あり。24時間利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:同上
小さいながらも、可燃物用のゴミ箱も置いてあるのは非常にありがたい。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 舟屋の里伊根」の最寄りの温泉&周辺買物施設
宇川温泉 よし野の里
道の駅から約22キロ・30分
☎0772-76-1000
おとな600円
11時~21時(受付最終20時30分)
木曜定休
奥伊根温泉・油屋は、2022年5月現在、食事セット付きでの日帰り入浴しか受け付けていない。
日帰り入浴施設は、30分以上離れた宮津か京丹後まで行かなければ見当たらないので、車中泊をする場合は先に済ませてから行くといい。
コンビニ
ローソンまで約20キロ。
スーパーマーケット
約5キロのところに「にしがき養老店」がある。
「道の駅 舟屋の里伊根」のアクセスマップ
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※以下の記事はすべて広告・外部リンクではなく、オリジナルの書き下ろしです。
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