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災害直後にすべきは「買い出し」
このページでは、時間に多少は余裕が持てる「自宅待機と自主避難」についての話をしよう。
要は写真のように「自主避難するか、準備だけ整えてもう少し様子をみよう」という状況だ。
筆者は阪神淡路大震災も、北大阪地震も、関空の橋にタンカーが衝突した台風21号の時も、これから説明する方法で対応したが、どの災害でも一番多い被災者は、このカテゴリーの人々だと思う。
経験上、震度5を超える地震に見舞われると、その瞬間は何が起きたかわからず、気がつけば部屋には棚から落ちたものが散乱している。
道は分かれるのは、そこからだ。
クルマが出せる状態なら、すみやかに営業しているスーパーやホームセンターを探し、その時の状況に応じて必要なものを買い揃えよう。
狼狽しているうちに、必要なものは店頭から消える。また、片付けをするために閉店してしまう店もある。
極端に云えば、必要なものを手に入れてから、家の中を片付けてもかまわない。どうせ余震が来れば、またすぐ落ちる。
加えて避難をやめても、買ったものはいずれ消費される。無駄ではなくラッキーと考えよう。
またそれは接近する台風やゲリラ豪雨時でも同じだ。
冠水や積雪、時には倒木や土砂で道路が封鎖されたり、それが原因の渋滞で身動きできず、事実上「自宅に幽閉」されることも考えられる。
災害時は「早い行動」モノをいう。
災害時に店頭から売れてなくなるもの
筆者の経験上、災害が起きると店頭から売れてなくなるものは以下の通り。
1.水を含めた飲料
2.パンやおにぎりなどの調理済み食品
3.紙皿・紙コップ・割り箸
4.乾電池類
5.ウェットティッシュ
6.カセットガス・カートリッジ
7.インスタント食品(パックご飯・お餅・スープなど)
8.マヨネーズ・醤油・アジシオなどの調味料
9.下着類
これ以外では、冬ならカイロとマスク、夏は虫除け・虫刺され用の製品が挙げられるだろう。
これらは「阪神淡路大震災」と昨年発生した「大阪北部地震」、そして筆者も被災した「台風21号」でも共通していた。
「避難」のための車中泊 目次
車中泊の位置づけは「手段」。 「目的」は生活ではなく、クルマ旅やアウトドアを愉しむこと。


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