【2022年10月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 ふじおやま」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「道の駅 ふじおやま」は、富士山の天然水が無料で汲める御殿場に最寄りの道の駅
道の駅 ふじおやま DATA
道の駅 ふじおやま
〒410-1326
静岡県駿東郡小山町用沢72-2
☎0550-76-5258
農産物直売所:7時~20時
観光案内所:8時30分~18時
レストラン:8時~20時
年末年始 休業
「道の駅 ふじおやま」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第20回
登録日/2004年8月9日
「道の駅 ふじおやま」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2016.04.07
2018.02.23
2018.11.01
2022.09.23
道の駅 ふじおやま【目次】
「道の駅 ふじおやま」のロケーション
静岡県の御殿場の近くにある「道の駅 ふじおやま」は、富士エリアにある他の道の駅に比べると、富士山そのものからは離れているが、マップに黄色で記された、裾野を周回するコースを旅する際の、車中泊地に適している。
御殿場からは山中湖に行きやすく、「反時計回り」に富士山をめぐる、関東方面の旅行者には前泊地として、逆に富士宮から入って「時計回り」に富士山をめぐる関西・東海方面からの旅行者には、後泊地としてお勧めだ。
さらに御殿場は箱根にも近く、「道の駅 ふじおやま」から「道の駅 箱根峠」までは約37キロ・1時間ほどで行くことができる。
ということは、
「道の駅 ふじおやま」は「伊豆・箱根・富士」を一度に旅したい人にとって、すこぶる都合がいいところに位置しているとも云えるだろう。
ただ「道の駅 ふじおやま」の近くには、東名高速道路の足柄サービスエリアがある。
そのため筆者は仕事で東京方面へ向かう途中、あるいは東京から大阪に戻る道中では、高速道路上で温泉が利用できるそちらを利用している。
「道の駅 ふじおやま」の施設
「道の駅ふじおやま」は標高の低い市街地にあり、車中泊環境もよく整っている。
車中泊旅行者にとってありがたいのは、売店の前にある富士山の湧水の汲み場で、誰でもいつでも無料で利用できる。
長期の旅行者にとって、水場がない箱根や伊豆半島に行く前に、ここで飲料水を補給できるのは嬉しい話だ。
給水場は売店の前以外に、トイレと反対側の端にも設けられている。こちらは分かりにくいので空いているようだ。
「道の駅ふじおやま」の売店と食堂は、道の駅にしては珍しく、20時まで営業しており、少々遅く到着しても利用することができるのもありがたい。
売店は野菜だけでなく、冷凍・冷蔵食品も豊富だ。
とりわけ嬉しいのが豊富な地ビールの品揃え(笑)。
山梨県の「道の駅 富士吉田」にブルワリがある、安くておいしい「ふじやまビール」もしっかりと置いてある。
さらに売店の中にある「イートイン・コーナー」には、電子レンジと電気ポットが用意されている。
こちらが食堂。
というよりフードコートに近い形態で、右のカウンターで料理を受け取り、セルフでテーブル席まで運ぶ。
定食の多くは1000円前後だが、麺類はそれ以下で食べられる。
いっぽうこちらの休憩室は、なんと24時間利用でき、中で観光案内所の「金太郎ステーション」と通じている。
観光案内所の前にあるのはゴミ箱。ゴミ箱はさらにトイレの横にも置かれている。
ただし「いいところばかり」ではない。
この道の駅の難点は、まず入口。
前を走る国道246号には中央分離帯があり、東京方面から来るとこの入口からすんなり入ることができるが、逆に御殿場方面からだと直接入れる入口がない。
そのため、手前にある「道の駅 ふじおやま」の交差点で右折し、誘導路を通ってアクセスする。
幸いなことに、Googleナビはきちんとこの道を案内してくれる。
交差点に大きなサインがつけられているので、昼間は注意していれば問題ないと思うが、夜はちょっとわかりづらい。
想定していなければ、通り越して入口を探すハメになりかねないので注意しよう。
もうひとつは、トラックも多く車中泊をすることだ。
車中泊にはトイレが近いこの一画が便利で良いのだが、それはトラックの運ちゃんにも云える話。
エンジン音が気になる人には、ここより湧き水の前あたりがお勧めだ。筆者も窓やルーフベントを開ける季節には、ここを避けて車中泊する。
なお24時間トイレには、ウォシュレットがちゃんと用意されている。
「道の駅 ふじおやま」の車中泊好適度チェック!
「道の駅 ふじおやま」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:屋外にあり、24時間利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:同上
観光案内所前に加えて、24時間トイレの前にも用意された「道の駅ふじおやま」のゴミステーション。
トラックの利用が多いことも相まって、一夜明けると平日でもゴミ箱が溢れかえるのが日常になっているようだ。
さすがに人目が多いこの道の駅に、家庭ゴミを持ち込む人は少ないと思うので、トラックと旅行者をひっくるめて、車中泊の多い道の駅では、これだけのゴミが出るのが偽らざる現実だと思う。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 ふじおやま」 最寄りの温泉&周辺買い物施設
最寄りの温泉は5キロほどのところにある「あしがら温泉」。
あしがら温泉
☎0550-76-7000
大人500円(3時間まで)
10時~22時(最終受付21時)・火曜定休
なお御殿場市温泉会館は、2020年5月から休館している。
コンビニ
セブンイレブンまで約500メートル。
スーパーマーケット
「セルバ御殿場古沢店」が約2キロのところにある。
「道の駅 ふじおやま」のアクセスマップ
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