「東寺」は、空海ゆかりの世界遺産

東寺 西郷どん
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洛南に残る、平安京創生期に建立された大寺院

東寺

東寺の創建は、平安京の創生期にあたる796年。

都の南玄関にあたる羅城門の東に、王城鎮護・国家鎮護を目的に朝廷が創建した大寺院で、当時は西寺とともに、右京と左京を守っていた。

長岡京からの遷都が成立するのが794年だから、ほぼ最初から平安京での出来事をつぶさに見続けてきた、まさに古都京都を代表する古刹といえよう。

それだけでも世界文化遺産に登録される価値は十分あるように思うのだが、東寺にはこの後、もっとすごい歴史が宿る。

「東寺」は、またの名を「教王護国寺」と呼ぶ真言宗の根本道場で、昔の真言宗の総本山である。

厳密に云うと現在の真言宗は複数の派に分かれており、東寺は「東寺真言宗の総本山」になるが、ここではそういう、ややこしい話はパスしよう(笑)。

遣唐船

遣唐使として最澄らとともに海を渡った空海は、約2年の間に三蔵から密教を学んで、806年(大同元年)に帰国した。

816年(弘仁7年)に空海は、高野山(金剛峯寺)に道場を開くが、密教ばかりでなく詩文や書などに幅広い知識を持つ空海を、時の嵯峨天皇は高く評価し、重用する。

その功績として823年(弘仁14年)に東寺を勅賜された空海は、名を教王護国寺に改め、そこを真言宗の根本道場として活動を始めた。

東寺 金堂

中世以後の東寺は後宇多天皇・後醍醐天皇・足利尊氏など、多くの為政者の援助を受けて繁栄する。

特に1486年(文明18年)の火災では、主要堂塔のほとんどを失うが、豊臣家・徳川家の援助により、金堂・五重塔などが再建された。

残念ながら現在の東寺には、創建当時の建物は残っていない。

東寺 宝蔵

しかし南大門・金堂・講堂・食堂(じきどう)が、南から北へ一直線に整然と並ぶ伽藍配置や、各建物の規模は平安時代のままだという。

国の史跡に指定されたのは1934年(昭和9年)。1994年(平成6年)12月には「古都京都の文化財」の構成資産として世界遺産に登録されている。

さて、東寺といえば五重塔。

徳川家光の寄進で再建されたこの塔は、高さ約55メートル、木造の塔としては日本一を誇る、まさに東寺のランドマークタワーだ。

ただ皮肉なことに…

鳥羽・伏見の戦いの際に、東寺は薩摩藩の本陣となり、新政府軍を率いる西郷隆盛は「徳川の金で再建されたこの塔の最上階」から戦局を眺め、勝利する。

東寺 特別公開

実は、筆者も西郷どんが眺めた京都の景観を見たいと思い、特別公開期間中に東寺に足を運んだ。

だが、なんと中には入れず、外から塔の中を覗けるだけだった(笑)。

御影堂

また東寺には、空海の住房だった大師堂(御影<みえい>堂)がある。

東寺 司馬遼太郎

尊敬する司馬遼太郎は、「古寺巡礼京都」の中で、こんなことを書いている。

私は毎年、暮から正月にかけて京都のホテルですごす習慣をもっている。

訪ねてくるひとに京都のどこかの寺をそのときの思いつきのままに案内するのだが、たいてい電話での約束のときに、東寺の御影堂の前で待ちましょう。ということにしている。

京の寺々を歩くには、やはり平安京の最古の遺構であるこの境内を出発点とするのがふさわしく、また京都御所などよりもはるかに古い形式の住宅建築である御影堂を見、その前にたち、しかるのちに他の場所に移ってゆくのが、なんとなく京都への礼儀のような気がして、そういうぐあいに自分をなじませてしまっている。空海に対する私の中の何事かもこういう御影堂へのなじみと無縁でないかもしれない。

いかにも司馬遼太郎らしい「こだわり」だなぁだと感心しつつ、その御影堂の拝観を楽しみにしているのだが、一度目は運悪く屋根の葺き替え工事期間にぶつかり、中どころか外観さえも見ることができなかった。

そして…

その無念を晴らすべく、わざわざ足を運んだ2度目も、工事期間が気づかぬうちに延長されており、またしても見られないという憂き目に遭っている。

東寺 御影堂工事

これは東寺に限ったことではないが、往々にして京都の寺は、公式サイトにそういうことを分かりやすく明記しない。

「他にも見どころがあるから」と云われれば確かにそうだが、明確に現在は見られないと書かないのは、さすがに姑息に思えてならない。

東寺 駐車場

東寺の場合、先に拝観料を払う必要はないが、600円もする駐車場代を徴収される。目的が御影堂だけだっただけに、ものすごく損した気がした!

耐震工事が続く京都・奈良は、今も国宝や重要文化財の工事を行っている寺社仏閣がたくさんあるので、行く前には必ず「旅行者の口コミサイト」などをチェックし、さらに不安なら電話で確認しよう。

銭にセコい京都の寺社仏閣や店を、簡単に信じちゃいけないよ(笑)。

平安時代からコロコロと為政者が入れ替わってきた京都では、生き残るためには「なにごとにも表と裏を使い分ける術」が、当たり前のように定着している。

東寺 オフィシャルサイト

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