この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。

白川郷のフォトスポットは、城山展望台だけじゃない。
世界遺産・白川郷の見どころは、大きく分けると3つある。
1.城山展望台から眺める荻町(おぎまち)集落全体。
2.荻町集落の生活区域。
3.「合掌造り」が見られる3つの見学施設。
これは別ページで詳しく紹介しているので、ここでは1と2について説明しよう。
城山展望台
この写真は荻町集落から城山展望台を見上げた景色で、中央上部の人だかりが見えるところが城山展望台だ。
城山展望台から見える春の景色。
そして秋の景色。
天気が良ければ、白山をバックに荻町集落全体が見下ろせる、白川郷屈指のフォトスポットだけに、いつ訪ねてもカメラを構えている人を目にしない日はない。
城山展望台へのアクセス方法
ライトアップ当日以外は、誰でも予約なしに城山展望台まで行くことができる。城山展望台にはクルマを含めて3つのルートからアクセスできるが、マイカーアクセスについては以下のページに詳しい方法をまとめている。
❶マイカーアクセス
❷シャトルバスでのアクセス
荻町集落のバスのりば(せせらぎ駐車場ではなくAコープの向かい)から城山展望台間を、シャトルバスが往復運行している。運賃はひとり片道200円。
❷徒歩でのアクセス
写真を見るとわかりやすいと思うが、城山展望台下の左から右にかけて緩やかに下る道が、荻町集落に通じている。展望台から集落までは歩いて10分もかからない。
2021年11月更新
かつては展望台全体が一般客に開放されていたのだが、展望台の中央にカフェを設け、一等地は記念撮影地として独占状態。そのため一般客は★印のところでしか撮影ができない状況になっていた。
いくら「城山天守閣」の私有地とはいえ、ここまでされると行く気も失せる。
たったこれだけのスペースしかなくなれば、ハイシーズンの日中は長蛇の列ができるのは火を見るよりも明らかだ。
行くなら早朝。となればマイカーアクセス以外に手はないだろう。
こちらは2009年に撮影したライトアップのフィナーレを飾る「ムーンライト」。
風景写真撮影を趣味にする誰もが憧れる光景だけに、この当時でも熾烈な場所の取り合いが繰り広げられてきた。
そのため現在は、ライトアップ当日のみ「特別ルール」が適用されるようになっている。
荻町集落
荻町集落の撮影ポイントは、上のマップに記した②から④の3ヶ所。①は前述した「城山展望台」になる。
なお、集落の中は人が多く往来するので、三脚の使用は控えたほうがいい。むしろ軽装で、隅々までくまなく歩くほうがシャッターチャンスに恵まれる。
撮影ポイント② 和田家周辺
広角で田園風景を取り入れた「合掌造り」が撮影できるポイント。背後に城山展望台を取り込むこともできる一等地だ。
撮影ポイント③ 喫茶「落人」周辺
荻町集落のほぼ中心部に位置しており、四季を通じて様々なカットが狙える。
撮影ポイント④ 妙善寺周辺
田圃に合掌造りが絡む構図が作れる貴重なポイント。