Auto-Packer(オートパッカー) 名前の由来とストーリー

オートパッカーオートパッカー

車中泊旅行歴25年の現役のクルマ旅専門家・稲垣朝則の車中泊旅行スタイル「Auto-Packer(オートパッカー)」の由来に関するストーリーです。

「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊入門ガイド

この記事では、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、既に1000泊を超える車中泊旅行を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、四半世紀に及ぶ経験を元に、日本各地を車中泊でめぐるための「know-how」を紹介しています。

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~ここから本編が始まります。~

Auto-Packer(オートパッカー)ってなに?

車中泊グッズ

オートパッカーという表現が閃いたのは、1999年秋。

イメージはバックパッカーのクルマ版

2000年にウェブサイトを立ち上げ、2007年に書籍化

2008年から全国を取材で旅し、車中泊専門誌に寄稿

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オートパッカーという表現が閃いたのは、1999年秋。

ビッグホーン

それは子供達が小学生の高学年を迎え、いよいよ翌年に北海道へのキャンプ旅行を計画している最中のことだった。

当時の愛車はビッグホーン。

キャンピングギアを積んで、家族4人が北海道を駆け回るには十分なサイズと馬力を持った4WDのSUVである。

オートキャンプ場

しかし10日程度の短期間で、北海道をロスなくキャンプで周ることを考えると、ビッグホーンでは「どうしてもクリアできない課題」があった。

北海道のような広大な場所をキャンプで旅しようとすると、毎日夕方にサイトに到着してテントを張り、翌朝撤収して次の目的地に向かうことの繰り返しになるのだが、それでは時間と労力のロスがあまりにも大きすぎる…

この2つのロスを、同時に削減できる切り札が「車中泊」だった。

当時はまだ、誰もが「車中泊」をPキャン(パーキング・キャンプ)と呼んでいた時代である。

ただ筆者の場合は、キャンプ場に着くまでに宿泊が必要な時は、道の駅やサービスエリアで泊まるが、あくまでも目的はキャンプサイトでの設営・撤収の負担を軽減することで、その為にクルマでも寝たいというのが、そもそものきっかけだ。

イメージはバックパッカーのクルマ版

バックパッカー

必要なものをザックに放り込み、時にはキャンプ場、時にはユースホステル、またある時には駅の構内など、その時々の状況にマッチする寝場所を選んで旅を続ける… 

そんなバックパッカーのスタイルが、家族4人クルマでできればそれでいい…

デイキャンプ

つまりライフラインのない場所に停泊し、調理と食事、さらにトイレなどをすべて車内で済まそうと考えるキャンピングカー(モーターホーム)とはスタンスが違い、キャンプ場のように炊事棟とトイレがある場所に泊って、悪天候時以外は一連の作業を全て車外で行うことが前提だ。

ゆえに8ナンバーである必要はなく、代わりにサイドオーニングやリアゲートキッチン、そしてキャンピングギアを積んだまま車中泊ができる、圧倒的な収納力が必要だった。

2000年にウェブサイトを立ち上げ、2007年に書籍化

オートパッカー

2000年の秋、17泊18日の北海道車中泊旅行記と、オートパッカーの仕様をまとめたウェブサイトを開設した。

当時はまだ、世の中に車中泊に関するホームページが少なかったこともあり、そのサイトは検索エンジンで常時1位にランクされていた。

それが車中泊ブームの到来で、一躍マスコミの目を引くことになる…

そして、団塊の世代が定年退職のピークを迎えた2007年7月。

ミニバン車中泊バイブル

1年前に依頼を受け、その本のために取材と撮影を重ねた著書、「ミニバン車中泊バイブル」が、今の毎日コミュニケーションズから出版されることになった。

この本は、実質第5版(5版は2015年6月に最新版として内容をリニューアル)、通算では1万部を超えるベストセラーとなった。

なお現在は電子書籍化もされており、アマゾンで購入することが可能だ。

ミニバン車中泊バイブル 改訂版

ミニバン車中泊バイブル 改訂版

稲垣 朝則
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発売日: 2015/04/23
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2008年から全国を取材で旅し、車中泊専門誌に寄稿

カーネル

さらにその翌年の夏、今度は初の車中泊専門誌「カーネル」が発刊される。

成り行き上、その中の「車中泊で旅する」という企画の連載を担当することになり、創刊号では上高地でロケを行い、カラー16ページに及ぶ巻頭特集を執筆した。

ご覧のフレンディーは同じモデルを2台乗り継ぎ、トータルで28万キロを走ったが、子どもたちが巣離れしたこともあって、ハイエースに乗り換えだ。

一時期、浜松でトランスポーターを制作・販売するオグショーさんの協力を得て、ハイエースのスーパーGLで活動したが、2012年に現在のハイエースデラックス・ハイルーフをベースにした、アネックス社のキャンピングカーWizの2年落ちを購入。

車中泊

それにコツコツ改造を加え、10年かけて”プロモデル”としてより完成度の高い「Auto-Packer」仕様車へと仕立てあげた。

ちなみに購入時の走行距離はわずか8500キロだったが、現在は30万キロ目前…

だが最後はエンジンを積み替えてでも、筆者と同時に引退を迎えてもらうつもりだ。

車中泊コースガイド

なおカーネルの連載は2022年12月で終了したが、2008年から約14年の間に本誌以外にムック本も10冊以上出版している。

ちなみに現在は出版物からは卒業し、ウェブに舞台を移して現役を続けている。

The Auto-Packer

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