この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「能登金剛エリア」にある「道の駅 赤神」は、営業時間中に利用したい道の駅
道の駅 赤神【目次】
「道の駅 赤神」のロケーション
能登半島の外海沿いを走る国道249号に面した「道の駅 赤神」は、能登金剛のビュースポット「ヤセの断崖」から約5キロ・5分、「道の駅 とぎ海街道」から約15キロ・15分のところにある。
住所は輪島市なので、その「入口」あるいは「外れ」とも云えなくはないが、中心街にある「道の駅 輪島」とは30キロほど離れているため、「玄関」とはいい難く、むしろ西というか南から来れば、「能登金剛の終点」と表現するほうがふさわしい。
車中泊の旅人が、ここで車中泊をするとすれば、「能登金剛エリア」をひとしきり見終わってから寛ぎたい、あるいは翌日から見学するための前泊地ということになると思うが、ここは閉館後より営業時間中に到着するほうがいい。
「道の駅 赤神」の施設
リゾート施設のような大型の道の駅が続々と誕生してくる今の時代において、「道の駅 赤神」は地味というしかないほど簡素な道の駅で、どちらかといえばドライブインと呼ぶほうが似合っている。
だが駅舎の中は充実しており、管理者の真面目さが伺える。
目を引いたのは、位置関係が一目で分かる能登半島の道の駅が記されたパネル。
これが店内にあると、旅行者は知りたいことが訪ねやすく、コミュニケーションが生まれやすい。またその横には、能登半島各地のパンフレットも数多く置かれていた。
さらに携帯電話の充電も無料。
これらはライダー客が多いことと無関係ではなさそうだ。
海辺の道の駅らしく、海産物の土産品も置いてある。
さりげなく「輪島」もアピール(笑)。だが、これだけで「そうか輪島か」となるので効果は絶大だ。
食堂は小さいが、麺類と丼以外に定食もちゃんとやっている。
唯一残念だったのは2013年の取材時には置いてあった可燃物のゴミ箱が、2020年には撤去されていたことだった。
今度は駐車場に目を移そう。駐車場はマップの1と2の大きくふたつのブロックに分かれているが、いずれも平坦で車中泊に支障はない。
1にあたる駅舎の前のメインの駐車場。
道路側に大型車の区画もあるが、輪島に行くには無料の「のと里山海道」のほうが便利なので、さすがに利用者は少ない。
こちらは民家の近くまで広がっている2の駐車場。トイレは多少遠いが、駐車場の奥にある東屋に近い。
「道の駅 赤神」の車中泊好適度
オフィシャルサイトなし
「道の駅 赤神」の最寄りの温泉&周辺買物施設
じんのびの湯
☎0768-42-2050
大人520円
11時~21時(水曜日は17時~)・不定休
コンビニ
ファミリーマートまで約8キロ。
スーパーマーケット
約10キロ離れたところに「Aコープ もんぜん」がある。