「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、20年以上かけて味わってきた全国のソウルフード&ドリンクを、そのレシピと老舗・行列店を交えてご紹介します。

食事処「さかなや」は、下田の名物”金目鯛”の煮付けを使った定食メニューが充実している、地元で人気の食堂。
道の駅 開国下田みなとの食事処「さかなや」【目次】
伊豆の特産「金目鯛」アラカルト
伊豆半島の東南海岸を旅していると、あちこちに「金目鯛」の看板やのぼりが掲げられ、旅行者は無意識のうちに、すっかり「伊豆の名物=金目鯛」という刷り込みにハメられてしまう(笑)。
そこで「金目鯛」のことが気になり、その真意のほどを調べてみた。
道の駅 開国下田みなとの食事処「さかなや」
「道の駅 開国下田みなと」の一階にある食事処「さかなや」は、見た目は明らかにもう一軒の「金目亭」に劣る地味な食堂だが(笑)、昼時は平日でもほぼ満席になるようだ。
人気の理由は、鮮度の高い海鮮メニューが、丼や定食でリーズナブルに食べられるところにあるようで、企業名が記されたユニフォーム姿の営業マンや、ママ友らしき女性が何人かでテーブルを囲むなど、観光客より地元客の姿が目立つ。
観光客にとってのセールスポイントは、下田の名物「金目鯛」の煮付けが、さまざまな定食でリーズナブルに味わえることだ。ここへ来て普通の魚を食べて帰るのはもったいない。
☎0558-23-0358
10時~15時30分(ラストオーダー15時) 不定休
ちなみに向かいの「金目亭」では、丼メニューで差別化を図っているように見える。またこちらは朝7時から営業しており、詳しいメニューが掲載されたホームページもある。
なお、道の駅の詳細についてはこちらで確認を。
「地金目定食」食レポ
筆者はこれまでに2度、ここで「金目鯛」の煮付けを食べている。
最初にいただいたのが、写真の「上ペリー定食」で当時は1200円。単品に近い定食とは云え、1200円で本場の金目鯛の煮付けが味わえるとは素晴らしい。
しかも、オーダーしてから金目鯛を煮付けてくれるので、アツアツが食べられる。それもあって、満足度は極めて高かった。
ただその後に、「地金目」という言葉を覚えた。
聞くところによると、伊豆半島の金目鯛には、地金目・島金目・沖金目の3種類があり、地金目は近海の島周辺の特定海域で、小釣漁師が「日帰り」で一本釣りしてくる金目鯛を指している。
地金目は他の2種と比較すると、脂のノリが多く味も豊かで、下田市内のスーパーでたまに見かけたとしても、900gサイズで1枚5000円前後するという超高級魚らしい。
そういえば…
食事処「さかなや」には、確か「地金目定食」というメニューがあったな。
もちろん、それだけが理由で下田に再度足を運んだわけではないが(笑)、取材ついでに、きっちり「地金目」なるものをいただいてきた。
こちらが噂の「地金目定食」で、1700円から2000円に値上がりしていた。
確かに脂のノリは抜群で、歯も要らないくらい身はふわふわ。
ただし刺し身がセットで、これだけのサイズの「煮付け」がついて2000円だと、小売値と云えども、さきほどの1尾5000円という価格と「原価計算」が果たして合うのかどうか…(笑)。
しかし、さすがにここで「広告に偽りあり」というのは考えづらい。
自分の舌で「これは間違いなく地金目」と判定できない情けなさはあるものの、本物ならこれはかなりのお値打ち品であることには間違いはなさそうだ。
最後に公式サイトはないようだが、下田の観光協会がブログで丼もののメニューを紹介している。
これをみると「ウニ丼」がめっちゃ安い!北海道の半値以下で食べられる。
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