【2023年3月更新】
車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、「道の駅 万葉の里 高岡」の車中泊に関する記述です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。


「道の駅 万葉の里 高岡」は、19時までフードコートが営業しているグルメが魅力の道の駅。
道の駅 万葉の里 高岡 DATA
道の駅 万葉の里 高岡
〒933-0317
富山県高岡市蜂ケ島131-1
☎0766-30-0011
営業時間:9時~19時
※2023年4月より(それまでは21時閉館)
「道の駅 万葉の里 高岡」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第21回
登録日/2005年8月10日
「道の駅 万葉の里 高岡」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.01.29
2015.03.15
2020.09.21
2022.09.26
「道の駅 万葉の里 高岡」での現地調査は、2022年9月が最新になります。
道の駅 万葉の里 高岡【目次】
高岡といえば、国宝の「瑞龍寺」を筆頭に、初代加賀藩主・前田利長(前田利家は藩祖)ゆかりの歴史と文化が、今なお宿る古い町というイメージが強い。
だがこの道の駅には、それより1000年近くも古い、奈良時代を表す「万葉」という言葉が使われている。
読者の中には筆者と同様で、歳を重ねるとともに「相棒」の杉下右京みたいに、小さなことが気になる人はいないだろうか?(笑)。
実は奈良時代の高岡には、今の雨晴海岸からほど近い伏木の地に、越中国(現在の富山県と石川県能登地方を合わせた行政区)の国府が置かれていた。
その国守として746年(天平18年)に赴任してきたのが、わが国最古の歌集「万葉集」の代表的歌人で知られる「大伴家持(おおともやかもち)」だ。
当時29歳だった家持は、海山の豊かな自然に囲まれたこの地に5年間滞在し、その間に万葉集に残る自身の473首の和歌のうち、約半数の223首を詠んでいる。
「道の駅 万葉の里 高岡」のネーミングは、それにちなんで高岡市が古くから「万葉のふるさとづくり」に取り組んでいることに起因しているのだが、これは高岡を語る際の「いいトリビア」になっていると筆者は思う。
さて。
前述したように江戸時代初期に開かれ、400年余りの歴史を持つ高岡には、伝統工芸や祭礼に加えて、歴史的建造物も数多く保存されており、2015年(平成27年)には、文化庁が設立した「日本遺産」に認定されている。
というわけで…
ここから先は、高岡市公式ホームページ「ほっとホット高岡」の紹介文を転用させていただこう。
加賀前田家ゆかりの町民文化が花咲くまち高岡
高岡は商工業で発展し、町民によって文化が興り受け継がれてきた都市である。
高岡城が廃城となり、繁栄が危ぶまれたところで加賀藩は商工本位の町への転換政策を実施し、浮足立つ町民に活を入れた。
鋳物や漆工などの独自生産力を高める一方、穀倉地帯を控え、米などの物資を運ぶ良港を持ち、米や綿、肥料などの取引拠点として高岡は「加賀藩の台所」と呼ばれる程の隆盛を極める。
町民は、固有の祭礼など、地域にその富を還元し、町民自身が担う文化を形成した。純然たる町民の町として発展し続け現在でも町割り、街道筋、町並み、生業や伝統行事などに、高岡町民の歩みが色濃く残されている。
「道の駅 万葉の里 高岡」は、そんな高岡の観光時に食事か休憩で立ち寄るにはいいところにあるのだが、「旅の宿」としてはちょっとオススメしづらいところがある。
「道の駅 万葉の里 高岡」最大の難点は、ご覧の通り普通車と大型車の駐車位置の近さにある。
特に以前はフードコートが夜の9時まで営業していたこともあり、夜間もトラックの駐車台数が多かったため、深夜の静寂性を求めたい筆者は、ここで車中泊をしたことはない。
「旅の宿」に利用するなら、約12キロ・クルマで15分ほど離れた「道の駅 メルヘンおやべ」がお勧めだ。
ただその点を除けば、路面はフラットで車中泊そのものに支障はないだろう。
こちらが「道の駅 万葉の里 高岡」のレイアウトで、サービスエリアに似たオーソドックスで分かりやすいつくりになっている。
24時間トイレはマップの「現在地」の前にあり、多目的トイレがウォシュレットになっている。
「道の駅 万葉の里高岡」の名物といえば、昔からあるこの「大仏コロッケ」。
実は富山県は、コロッケの県民一人あたりの購入額日本一を誇るコロッケ好きの土地柄らしく、コロッケで市のイメージアップを図ろうと、高岡市役所の若手職員有志からなる「イメージアップ作戦プロジェクトチーム」が結成されたほど。
その中でも”インスタ映え”の良さから人気を維持し続けているのが、高岡大仏にちなんでその名がつけられた、直径14cmの掌くらいある写真のジャンボコロッケだ。
この写真を撮影したのは2010年1月。
インスタグラムはその年の10月にリリースされているので、最初からやっときゃ良かったな(笑)。
ちなみに、こちらが2023年から始めたばかりの筆者のインスタグラムだ(笑)。
遅ばせながらだが、これまで旅で見聞きしてきた様々なトリビアを載せているので、興味があれば後ほどご覧いただきたい。
いっぽうこちらは2021年に登場した、高さ30cmの「観音10段ソフトクリーム」。
この時はひとりだったので、さすがに10段は厳しく、カップで賞味してみたが、これで100円は上出来。ということは10段のコスパは冗談抜きで素晴らしい!
驚いたのはその粘り気で、簡単には溶けてこないのも優れた点だろう。
なお「道の駅 万葉の里高岡」は、以前からラーメンにも力を入れており、ご当地の”ブラックラーメン”以外のカラーラーメンも味わえる。
「道の駅 万葉の里高岡」は売店の品揃えも豊富で、「氷見うどん」や「鱒の寿し」など、富山の特産品がもれなく揃っている。
また高岡市は、藤子・F・不二雄先生の出身地ということで、ドラえもんのグッズも所狭しと勢ぞろい。
それにしても…
こんなに在庫持って大丈夫なんか?
サラリーマン時代に流通業界にいた筆者は、またまた小さなことが気になってしまった(笑)。
「道の駅 万葉の里 高岡」の車中泊好適度
「道の駅 万葉の里 高岡」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:休憩室内にあり、営業時間中に利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 万葉の里 高岡」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
グランスパ かの苑
道の駅から約1.5キロ・5分
☎0766-31-3808
おとな470円
11時~23時・無休
リンスインシャンプーあり
駐車場120台
コンビニ
ローソンが約300メートルのところにある。
スーパーマーケット
約1.5キロのところに「大阪屋ショップ 上北島店」がある。
「道の駅 万葉の里 高岡」のアクセスマップ
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