車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2024年5月現在の「道の駅 くみはまSANKAIKAN」の車中泊に関する記述です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
~ここから本編が始まります。~
「道の駅 くみはまSANKAIKAN」の前身は、丹後の特産物直売所
道の駅 くみはまSANKAIKAN DATA
道の駅 くみはまSANKAIKAN
〒629-3438
京都府京丹後市久美浜町浦明1709番地
☎0772-83-2000
8時~17時
無休
「道の駅 くみはまSANKAIKAN」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回 /第35回
登録日/ 2011年3月3日
1999年に特産物直売所としてオープン
「道の駅 くみはまSANKAIKAN」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.08.17
2010.11.14
2010.12.28
2013.05.05
2018.09.17
2020.04.03
2022.05.07
※「道の駅 くみはまSANKAIKAN」での現地調査は2022年5月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2024年5月に更新しています。
道の駅 くみはまSANKAIKAN
「道の駅 くみはまSANKAIKAN」の
最寄りの温泉&買物施設

「道の駅 くみはまSANKAIKAN」のロケーション
「道の駅 くみはまSANKAIKAN」は、丹後半島西側の付け根にあたる久美浜湾の近くにある。
東側の夕日ヶ浦から鳴き砂で有名な琴引浜にかけては、遠浅のビーチが続いており、海水浴はもちろんサーフィンや投釣りを楽しみに訪れる人が多いアウトドアのフィールドだ。
いっぽう西側にある久美浜湾は、小天橋によって日本海と隔てられた汽水性の潟湖(せきこ)で、丹後の景勝地としてよく知られている。
さらに兵庫県との県境を超えたところには、有名な城崎温泉もある。
そのため丹後と但馬の海岸沿いを旅する際には、「道の駅 くみはまSANKAIKAN」が位置的にはちょうどいい宿泊地に思えるだろう。
「道の駅 くみはまSANKAIKAN」の施設
「道の駅 くみはまSANKAIKAN」は、新規に建設されたのではなく、もともとこの地にあった特産物直売所を、2011年9月に道の駅に登録している。
筆者は道の駅になる前から利用してきたが、車中泊スポットとしては今ひとつ使いにくい施設だ。
顕著なのは駐車場の傾斜。
もちろん新しく建設された道の駅でも、車中泊に考慮して駐車場を作っているわけではないだろうが(笑)、「道の駅 くみはまSANKAIKAN」の駐車場は車中泊時に横向きにクルマが傾くため厄介だ。
駐車場は幾つかのブロックに分かれているが、どこも同じでほとんどフラットなところはない。
眠れないほどの傾斜ではないかもしれないが、筆者はそれを避けてここでは車中泊をしていない。
丹後半島では道の駅に固執しなくても、快適に車中泊ができる場所がほかにある。
ただし「道の駅 くみはまSANKAIKAN」のトイレはウォシュレットに改修してある。
紹介した上記の公園のトイレには、ウォシュレットはないので、トイレが優先ならここがいい。
駐車場以外で気になったのは観光地のパンフレットが置かれた休憩室で、従業員用のスペースかと思うような空間で、落ち着けない。
ただ設計者は、よもや将来に「道路利用者のための休憩施設」になろうとは夢にも思っていなかったと思うので、今更云ってもしかたあるまい(笑)。
逆に、本業の直売所は充実している。
海に近い丹後半島は漁業のイメージが強いが、久美浜エリアは桃、スイカ、メロン、ぶどう、梨、イチゴなどの果樹園が集まるフルーツの一大産地だ。
中でも「京たんご梨」は「京のブランド産品」に選出されている自慢の逸品。
さらにジビエも手に入る。
筆者のお勧めは、季節の素材を使った「炊き込みご飯」と「おこわ」だ。
牡蠣や栗などの魅力的な具材を使っているにもかかわらず、300円ほどのリーズナブル・プライスで手に入る。
こちらは食堂。
地元の人には1000円以下で食べられるバイキングランチが人気のようだ。
「道の駅 くみはまSANKAIKAN」の車中泊好適度
「道の駅 くみはまSANKAIKAN」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機の横に設置
かつてはトイレの前に、可燃物のゴミ箱も遠慮がちに置かれていた(笑)。
しかし2022年5月に訪れた時は、撤廃されているようだった。
この日は閉館時間中に行ったからかもしれないが、丹後半島の道の駅からは、ことごとく可燃物のゴミ箱が消えていたので、営業時間中も期待はできそうにない。
なお、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日自宅に帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を掲載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 くみはまSANKAIKAN」の最寄りの温泉&周辺買物施設
久美浜温泉 湯元館
※道の駅から約2キロ
☎0772-83-1071
大人600円
9時~21時・不定休
コンビニ
ローソンまで約6キロ。
スーパーマーケット
約6キロのところに「エーコープくみはま店」がある。
「道の駅 くみはまSANKAIKAN」 アクセスマップ
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※以下の記事はすべて広告・外部リンクではなく、オリジナルの書き下ろしです。
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