この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「道の駅 狼煙」は、能登半島最北端にある道の駅
道の駅 狼煙【目次】
「道の駅 狼煙」のロケーション
「道の駅 狼煙」は、能登半島の最北端に立つ禄剛埼(ろっこうさき)灯台まで徒歩10分ほどの、石川県道28号沿いにある。
禄剛埼は古くから日本海航路の要所として重要視されてきたが、海難事故が多かったため、航路を照らす「狼煙(のろし)」が古くから使われきた。
ここではその狼煙が、1883年(明治16年)に禄剛埼灯台が建設されるまで活躍していたという。
海抜48メートルの高さから放たれる現在の禄剛埼灯台の光は、沖合35キロ地点まで届き、日本の灯台50選にも名を連ねる。
ちなみに珠洲という地名は「すすみ」(古訓で、のろしのこと)に由来するともいわれ、周辺には狼煙町、狼煙港、狼煙海岸などの地名が残っている。
狼煙地区のほぼ中心に位置する「道の駅 狼煙」は、道の駅として認定される以前から、交流施設ならびに珠洲市直営の有料駐車場があった場所で、禄剛埼灯台などの観光ならび、地区の催しにも使用されてきた経緯を持つ。
「道の駅 狼煙」の施設
「道の駅 狼煙」は、上記の交流施設を2009年に建て替え、2010年に道の駅としての営業を開始している。
もともと有料だったと思われるのが、駅舎の前の広々としたこの駐車場。もちろん現在は無料で利用できる。
車中泊の一等地は、左のトイレに近いこのあたり。
バスを含む大型車の駐車区域に近いが、珠洲の中心街に向かう幹線道路から逸れるここに、夜訪れるトラックは稀だろう。
「道の駅 狼煙」の名物は、珠洲産の地豆「大浜大豆」と珠洲産の「天然にがり」を使用した大浜大豆のこだわり「地豆腐」で、昔から狼煙地区に伝わる伝統的な豆腐の味を再現している。
なお「道の駅 狼煙」には食事施設がなく、駅舎には売店しかない。

「道の駅 狼煙」の車中泊好適度
道の駅 狼煙 オフィシャルサイト
「道の駅 狼煙」の最寄りの温泉&周辺買物施設
海浜あみだ湯
道の駅から約20分
0768-82-6275
おとな460円
14時~22時・木曜定休
※なお、元気の湯は2021年3月で閉館。
コンビニ・スーパーマーケットともに、15キロほど離れた珠洲市街地まで行かなければない。