車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、京都市内の一等地にあって、広い駐車場を持つ無料の国民公園「京都御所」の紹介です。
「正真正銘のプロ」がお届けする、リアル車中泊スポットガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の中のひとつです。
~ここから本編が始まります。~
「京都御所」をぐるっと囲む「京都御苑」は、梅と桜と紅葉に恵まれた、自然豊かな憩いの場
京都御苑 DATA
京都御苑
〒602-0881
京都府京都市上京区京都御苑3
☎075-211-6364
京都御苑の筆者の歴訪記録
※記録が残る2003年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2004.02.21
2004.04.29
2010.03.03
2010.07.02
2013.12.01
2014.04.06
2018.03.11
2019.12.29
2022.01.16
2024.04.07
※「京都御苑」での現地調査は2024年4月が最新です。
京都御苑 目次
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京都御苑と京都御所は別物
東西700メートル・南北1300メートルを誇る、緑豊かな約100ヘクタールの敷地の中に、「京都御所」「京都大宮御所」「京都仙洞御所」と「京都迎賓館」を包含する「京都御苑」は、東京の「皇居外苑」「新宿御苑」とともに、日本の国民公園に指定されている。
京都市民には、「京都御所」と「京都御苑」をあわせ、親しみを込めて「御所」と呼んでいる人が多いようだが、正確に云うと両者は別物だ。
正しい話をすると、「京都御所」は宮内庁が管轄する「皇室用財産」で、それを囲む「京都御苑」は、環境省が管理している国民公園になる。
ただ、同じ場所にあるとはいえ、この両者をひとつの記事で紹介するには、ちょっとボリュームが多すぎる。
そこで「京都御所」については、別途記事を用意することにした。
「京都御所」の歴史と見学方法は、こちらに詳しく掲載している。
京都御苑一帯は、かつての公家町
さて。
歴史を振り返ると、「京都御苑」一帯は幕末まで200軒あまりの邸宅が立ち並ぶ公家町だったが、1869年(明治2年)に明治天皇とともに公家が東京へ移ると、「京都御所」の周辺はたちまち荒廃してしまった。
それに歯止めをかけたのが岩倉具視で、古式慣習の保存と火災延焼を防ぐという提案に沿って、京都府が御所周辺の空き家となった公家屋敷などを撤去し、その跡地を整備したのが「京都御苑」の始まりだ。
それから150年近くが経過した現在は、約5万本といわれる樹木が生育し、御所周辺の景観を維持する庭園としての機能はもちろん、古都の中心部に位置する市民公園としても重要な役割を担っている。
高台から観たその全景がこちら。
比叡山からでも一目で分かるほど、その広さは際立っている。
リピーターにお勧めする理由
ハイシーズンに京都を観光しようとすると、もうどこへ行っても人・人・人…
若い人は、それでもめげずに人気の寺社仏閣に繰り出すのだろうが、既にもう何度か京都を経験している中高年は、そこまで頑張る気力が湧かない(笑)。
まして宿泊費がほとんどかからない車中泊ともなれば、なおさらだ。
極端な話、朝一番の空いている時間帯に、観たいところを訪ねた後は、翌朝にまた観たいところに行くまでは、できれば無駄に体力とお金を使いたくないというのが本音だろう。
そのニーズに、ピタッとハマる休息の地が「京都御苑」である。
アップダウンがないうえに、適度にベンチが置いてあるので、散歩にも向いているし、季節の花を愛でながら、京都らしさが味わえる「おばんざい弁当」を買ってきて食べるもよし。
加えて「京都御苑」が持つ自然の特筆すべき点は、「野鳥」の多さにある。
ここは大阪城と並ぶ京阪神屈指の野鳥観察スポットで、バードバスを中心に100種以上が確認されている。
小鳥以外にも冬はオオタカが餌場として利用したり、夏はアオバズクが繁殖にやってくるため、年中大きなレンズを構えた”鳥屋さん”たちの姿を見かける。
双眼鏡があれば、その営みを覗いてみるのも面白い。彼らがレンズを向けているその先に、可愛いターゲットがいるはずだ。
なお歩いて行ける周辺にも、まだまだお勧めしたい史跡がある。
その件については、車中泊スポットとして紹介している「京都御苑中立売駐車場」の記事に掲載しているので、合わせてご覧いただければ幸いだ。
京都中を探しても、たぶんこれほど無料で時間の潰せる場所はない(笑)。
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