この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
伊豆半島は、車中泊に適した道の駅がバランス良く点在する、クルマ旅のしやすい観光地
車中泊で全国各地を旅する人ならよくご存知だと思うが、「道の駅」というのは、10キロも離れていないところに何件もあってみたり、観光地から遠く離れたところにしかなかったりと、日本にはクルマ旅の利便性とマッチしない地域も少なくない。
だが伊豆半島は、珍しく車中泊に適した道の駅がバランス良く点在しており、その意味ではクルマ旅がとてもしやすい。
そこで2021年10月時点の伊豆半島にある、すべての道の駅の「車中泊好適度」を個別に見ていただけるよう整理した。
伊豆半島の道の駅の車中泊好適度を、クルマ旅のプロが全部まとめてチェック!
なおこのリストは、筆者がつけたランキングの順に並んでいる。
とりわけお勧めなのは、温泉が併設する東伊豆の「道の駅 伊東マリンタウン」と、西伊豆の「道の駅 くるら戸田」、そして修善寺に近い「道の駅 伊豆のへそ」と、食事がおいしい下田の「道の駅 開港下田みなと」の4件だろう。
「道の駅」選びの留意点
ベテランなら御存知の通り、「道の駅」はどこでも車中泊に好適というわけじゃない。
特に駐車場の傾斜や夜間の騒々しさは、実際に現地に行ったことがある人にしか分からず、それを事前に知ることは難しい。
今でこそ現地で車中泊をしてきた人たちが、そういった情報をブログや動画でアップしているが、情報にバラツキがあったり、公式サイトとほとんど内容が重複していて、実際の車中泊にはクソの役にも立たないサイトが多いのが実態だ。
また中には、読者ではなく「グーグル・ロボット」を意識しているせいで、同じ単語が必要以上に登場する、歪な文章のサイトも少なくない。
筆者はプロとしてこの世界で長く生きているが、その道の駅が本当に「旅の宿」として使えるかどうかを判定できるようになるには、1年や2年の経験では到底難しいと思っている。
ただ「ネットに上げるな」というわけにもいかないので(笑)、今は情報を探す側がよく発信者を確認することが、最大の「迷惑予防策」になるだろう。