夏の北海道車中泊クルマ旅 想定外の出発編/2018.7❶

ビンゴゲーム 忘備録
「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊旅行ガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、原稿作成のためのメモ代わりに書き残してきた「忘備録」をリライトしたものです。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。

一転二転、そして三転。

出展:SANKEIニュース

今年の北海道の旅は、出発前から「波乱万丈」の連続だった。

5月末に転居したての我家を最初に襲ったのは、6月18日の朝7時58分に勃発した震度5強の大きな揺れ。

地震

後に「大阪北部地震」と命名されたこの地震は、新居から10キロも離れていない隣町の茨木市が震源で、1995年の阪神大震災並みの恐怖を覚えたが、幸いにも家財道具に被害はなく、地震当日から日常生活を続けることができた。

おかげで仕事は順調に進み、あとは出発を待つばかり… という時にやってきたのが台風7号だ。

台風自体の影響はなかったが、その後の天候悪化で、当初計画していた福井・能登の取材と新潟からの乗船をやむなくキャンセルし、敦賀便に切り替えて乗船予約日の6日を迎えた。

だがその朝、とんでもないニュースが飛び込んできた。

出展:MBSニュース

連日の大雨で近畿圏内の交通機関は再びマヒ状態に陥り、なんと敦賀に通じる名神高速道路と中国自動車道が通行止めになっている! 

しかもこの雨は3日後の日曜まで続くという。

それは大きな選択を意味していた。

我家から敦賀港までは、国道171号・161号・8号を乗り継げば、140キロほどの距離。まだ国道が動いている今なら、多少時間はかかってもフェリーには乗れる。しかも海は既にシケがおさまり欠航はしないとのこと。

だが、このまま時間が過ぎればどうなる? 

もし上記の国道のどこかで通行止めが生じれば、まさに「万事休す」。そうなると、どれだけ出発日が延期になるのか予想がつかない…

そこで昼過ぎに出発を決断。

雨が降る前に着替えなどの大半の荷物はクルマに積み込んであったので、近くのスーパーで船内用の食糧を買い出し、ガソリンを満タンにしたところで、家内が「エアコンのスイッチをちゃんと切ったかどうか心配」と言い出した。

おいおい、マジかよ~。

しかし不安が的中して、ほぼ1ヶ月間無人のリビングを無駄に冷やし続けるわけにも行かず、念の為に帰宅。

普通こういう場合のオチは「取越苦労」で終わるのだが、彼女の場合は「予感的中」になるから恐ろしい(笑)。何はともあれ、関西電力を大儲けさせずに済んだのは幸いだった。

そんなこんなで吹田を出たのは午後3時。乗船時間は午後11時30分なので、それでもまだ8時間30分の余裕がある。所詮は140キロ。いくらなんでも5.6時間あれば到着できるだろう。

もちろん、できていればこんな話は書かない(笑)。

敦賀フェリーターミナル

結論は敦賀港到着22時30分。所要時間は7時間半だが、20時を回っても未だ京都市内から出られず、乗船開始時間が3時間半後に迫っても、敦賀港まではまだ100キロ以上あった。

その状況から一度は乗船を断念し、翌日の便に切り替えた。

だが帰るにしても、いつ帰宅できるかわからないため、とりあえずそのまま道の駅がある琵琶湖まで行くしかないと腹をくくっていたのだが、湖西道路に入ると一転、クルマの流れはスムーズになり、あれよあれよというままに敦賀に到着。

そこで受付カウンターに行き、事情を説明して再び当日便に変更してもらうことに。状況が状況なので、変更は全て無料で済んだ。聞けば乗客の3割以上がキャンセルしたという。まあ普通はそうだろう(笑)。

そのおかげで恒例の船内ビンゴ大会で優勝の次に嬉しいソフトクリーム券を家内が引き当てた。クーラーの件はこれで帳消か(笑)。

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