車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家がまとめた、2023年5月現在の「道の駅 きなんせ岩美」の車中泊に関する情報です。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。


鳥取県の浦富海岸の近くにある「道の駅 きなんせ岩美」は、新鮮な魚介が食べられるお勧めの道の駅。
「道の駅 きなんせ岩美」 DATA
道の駅 きなんせ岩美
〒681-0065
鳥取県岩美郡岩美町新井337-4
☎0857-73-5155
営業時間
9時~19時(店舗によって異なる)
1~2月は18時までの営業
元旦のみ休館
「道の駅 きなんせ岩美」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第43回
登録日/2015年4月15日
「道の駅 きなんせ岩美」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2016.03.21
2016.07.19
2022.05.03
※「道の駅 きなんせ岩美」での現地調査は2022年5月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年4月に更新しています。
道の駅 きなんせ岩美【目次】
「道の駅 きなんせ岩美」のロケーション
2015年にオープンした「道の駅 きなんせ岩美」は、鳥取県の岩美町にある国道9号の道の駅。
「きなんせ」とは、鳥取の方言で「来てください」の意味を持つ。
兵庫県との県境に位置しており、湯村温泉に近い「道の駅 浜坂の郷」とは約20キロしか離れていないが、その間には風光明媚な浦富海岸がある。
丹後半島から但馬を経て、鳥取砂丘に至る日本海沿いは、夏は海水浴場、冬はカニの産地として、昔から京阪神の人間には馴染みの深いエリアで、近年はそこを「山陰海岸ジオーパーク」と名付け、観光地としてもPRしている。
おかげ訪れる人が増え、それに呼応するように道の駅も新設されているが、「道の駅 きなんせ岩美」は、他とは段違いの施設充実度と利便性を備えている。
「道の駅 きなんせ岩美」の設備
まず「道の駅 きなんせ岩美」の利便性は、この航空写真を見ていただくのが一番わかりやすいと思う。
道の駅の両側には、100円ショップ・ドラッグストア・ガソリンスタンド・スーパーマーケットにラーメン店と、車中泊の旅に必要な商業施設が揃っている。
さらに敷地の中には、一番重宝するコンビニもある(営業時間は6時~11時)。

出典:道の駅 きなんせ岩美
こちらは「道の駅 きなんせ岩美」の館内図だが、24時間トイレは中にあるものの、すぐそばに専用の入口がある。
もちろん中はウォシュレット付きだ。
写真右手は情報発信コーナーで24時間利用ができる。左はテイクアウトショップの「ベイフル」で、営業時間は10時~17時となっている。
なお「かろいち」にも店がある、レストラン『天然海水いけす「海陽亭」』では、名物の「白いか」を、旬の季節は活きたまま生け簀からすくい上げ、素早く姿造りにして食べさせてくれる。
営業時間は①10時30分~15時(LO/14時30分) ②17時~21時(LO/20時30分)・水曜定休で、夕食時にも使える。
ちなみに「白いか」は、ケンサキイカのこと。初夏から晩秋にかけて、「漁り火」を灯す船で一本釣りされるため、ご覧のようになかなかの高値だ。
鮮度の高い刺し身は、透明でコリコリしており、甘みが強く濃厚な味がする。
有名なのは佐賀県の呼子だが、食べるならまだ鳥取のほうが多少は安いと思う。
さらにそれとは別に、軽食コーナーの「いわみのおばちゃん家」があり、そちらでは日替わりランチやカレー、ハンバーガーも食べられる。
さて。
「道の駅 きなんせ岩美」の売店には、野菜も精肉も売っているが、何といってもこの鮮魚売り場が一番楽しい。
「マルワ水産」は浜坂にもあり、筆者は但馬に来れば必ず立ち寄るのだが、3~5月には珍しい「生ホタルイカ」が、驚くほどリーズナブルに手に入る。
「生ホタルイカ」は、生ワカメと一緒にしゃぶしゃぶで食べるのがお勧めだ。
また「マルワ水産」は地魚の刺身も安く手に入るので、先にここをチェックしてから隣の「フィッシュライフいわみ」へ足を運ぶほうがいいと思う。
最後は駐車場についてだが、路面は平坦で車中泊に支障はないのだが、「道の駅 きなんせ岩美」の難点を挙げるとしたら、それは駐車場のキャパだろう。
さきほどの航空写真に①②と記した2ヶ所の駐車場があるものの、合わせて63台というのは心もとない。
これだけのロケーションと設備に恵まれていることを考えれば、特に夏場は夜間も満車に近くなることは容易に想像できる。
ハイシーズンはもう少し西に進み、海から外れた「道の駅 西いなば気楽里」を目指すほうがいいかもしれない。
「道の駅 きなんせ岩美」の車中泊好適度
「道の駅 きなんせ岩美」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:館内にあり、営業時間中に利用可能
缶・ビン・ペットボトル:自動販売機横に設置
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 きなんせ岩美」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
岩井温泉 ゆかむり温泉
道の駅から約4キロ・クルマで10分足らず
大人380円
6時~22時・無休
コンビニ
敷地内にローソンがある。
スーパーマーケット
「フィッシュライフいわみ」が隣接している。
「道の駅 きなんせ岩美」のアクセスマップ
鳥取県の道の駅
車中泊好適度チェック!


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