この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。
2021年7月、以前は不備が目立った設備の修復が完了。
「夕陽台の湯」は、知床八景のひとつに数えられる夕陽台に近い公共の日帰り温泉施設で、主な利用者は、隣接する「国設知床野営場」に泊まるキャンパーと、「道の駅 うとろ・シリエトク」での車中泊客だ。
さて、まずは2013年に書いた筆者の感想からご覧いただきたい。
湯船は内風呂と岩造りの露天風呂の2つで、両方あわせても20人ほど入ればもう満員になるのだが、特に「夕陽台の湯」のネーミングはキャッチフレーズでしかなく、実際に露天風呂からその景色は期待できない。
洗い場も少ないので、夕方の込み合う時間を外すほうが賢明だろう。
シャンプー・リンスはあるものの、カランの中にお湯の出ないものがあったり、シャワーが使えなかったりと不備も目立つ。
1年だけではなく2年続けてそうだと、さすがに管理体制に疑問が湧く。
なお、温泉はかけ流しではなく循環のようだが、その表示もない。
数年ここには足を運んできたが、2013年からは「国設知床野営場」の隣に立つホテル「夕陽のあたる家」の外来を利用しており、以降の状況は分からない。
2021年7月更新
久しぶりに「夕陽台の湯」を訪ねてきた。
ただし「どうなっているのかな」と状況確認に訪れたのではなく、「夕陽のあたる家」の経営者が代わり、日帰り入浴料が一気に1,100円に跳ね上がってしまったために、ここに行かざるを得なかった。
しかし、いい意味での「期待外れ」がそこにはあった。
呆れて「もう、いい加減に直せよ」と思っていた、シャワーとカランがようやく修繕され、普通に使えるようになっていた。
まさかと笑うかもしれないが、大阪では翌日には治っていてもおかしくない不備を、平気で数年放って置けるのが北海道だ。
さすがは「素材一流、料理二流、サービス三流」と揶揄されただけのことはあるなとこの時は感じたが、今なおゴミの回収に関してはそれを強く感じる。
それはさておき、とりあえず「夕陽台の湯」は「普通」に戻っているので、気持ちよく500円払えるようになったことを素直に喜ぼう。
こちらは、まともな管理人に代わったのだろう。ブログでいろいろ情報を流してくれているので、行かれる方はまずはそちらで確認してからどうぞ。
それにしても、温泉博士やHoで、ウトロ温泉街のホテルが無料で使えた時代が懐かしいね~!
ウトロ温泉・夕陽台の湯
☎0152-24-2811
おとな500円
14時~20時(受付最終19時30分)