道の駅 阿寒丹頂の里 車中泊好適度をクルマ旅のプロがチェック! 2023年7月更新

道の駅阿寒丹頂の里北海道のキャンプ場・RVパーク

北海道に20回以上の車中泊旅行を重ねてきた、車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、2023年7月現在の「道の駅 阿寒丹頂の里」の車中泊情報をご紹介。

「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊スポットガイド
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。
スポンサード・リンク

「道の駅 阿寒丹頂の里」は、2022年のRVパークの開設により、車中泊のルールが変更になっている。

RVパーク 阿寒丹頂の里

「道の駅 阿寒丹頂の里」 DATA

道の駅 阿寒丹頂の里
〒085-0245
北海道釧路市阿寒町上阿寒 23-36-1
☎0154-66-2969
営業時間
5月~9月:9時~18時
10月~4月 :9時~17時
観光案内所:10時~16時
無休

「道の駅 阿寒丹頂の里」の登録日

※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。

登録回/第5回
登録日/1996年4月16日 

2016年に赤いベレー側に移転し、「インフォメーションセンター丹頂の里(クレインズテラス)」がオープン。

2022年、施設内にRVパークを設置。

「道の駅 阿寒丹頂の里」の筆者の歴訪記録

※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。

2008.07.12
2017.07.18
2020.08.02
2021.07.05
2022.07.29

※「道の駅 阿寒丹頂の里」での現地調査は2022年7月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年6月に更新しています。

道の駅 阿寒丹頂の里

道の駅 阿寒丹頂の里

「道の駅 阿寒丹頂の里」の
ロケーション

「道の駅 阿寒丹頂の里」の施設

「道の駅 阿寒丹頂の里」の
車中泊好適度

「道の駅 阿寒丹頂の里」の
温泉&買物施設

「道の駅 阿寒丹頂の里」の
アクセスマップ

スポンサード・リンク

「道の駅 阿寒丹頂の里」のロケーション

釧路広域マップ

釧路湿原の西に位置する「道の駅 阿寒丹頂の里」は、「道東自動車道」の「阿寒IC」から約8km・10分ほどのところにある。

阿寒湖

我々道外からの旅行者は、「阿寒」と聞けば「阿寒湖」を連想するが、マップを見れば分かる通り、同じ「阿寒」でも、アイヌコタンと温泉街がある「阿寒湖」から、「道の駅 阿寒丹頂の里」までは、約40キロ、クルマで40分ほど離れている。

つまり地名は「阿寒」だが、ここは実質的には釧路圏内と思っていい。

道東自動車道

現在は国際空港のある「千歳」から「阿寒」までを、わずか約230キロ・3時間(笑)で結んでくれる、「道東自動車道」ができたおかげで行きやすくなったが、

つるいキャンプ場

それまでの「鶴居」や「阿寒」は、一部の野鳥ファンと、人里離れた場所で避暑を決め込みたい、シニア世代の長期滞在者くらいしか、来ないようなところだった。

ところで…

タンチョウ

「道の駅 阿寒丹頂の里」の”丹頂”とは、昔話の「鶴の恩返し」に登場するタンチョウヅルのことで、日本では一度は絶滅したと思われていたが、1924年に釧路湿原で十数羽が再発見された。

現在は特別天然記念物・絶滅危惧種に指定され、「北海道の道鳥」にもなっている。

ということで、初めて北海道に行った時は「よもや自然の姿など見ることはできまい」と思い込み、「道の駅 阿寒丹頂の里」に隣接する「阿寒国際ツルセンター」に足を運んだ。

ここはタンチョウの研究や情報発信と保護を目的とする日本で唯一の施設で、施設内には展示解説があるのだが、ここに行くなら冬季がいい。

出典:note

11月から3月には、隣接する「分館タンチョウ観察センター」で人工給餌が行われ、多い時は300羽近い野生のタンチョウを見ることができるという。

タンチョウ

しかし夏は、ここまで足を運ばなくても、「別海町」の牧草地で無心で餌をついばむ姿を、比較的簡単に見つけられる。

日本にいるタンチョウは、北海道東部の釧路・根室地方に生息しており、渡りをせずに一年中北海道にとどまっているそうだ。

そんなわけで、

釧路湿原

今の「道の駅 阿寒丹頂の里」は、釧路湿原観光の「前泊地」として利用するのがお勧めだ。

スポンサード・リンク

「道の駅 阿寒丹頂の里」の施設

道の駅 阿寒丹頂の里

RVパークがオープンする以前から「道の駅 阿寒丹頂の里」を利用してきた人は、事実上、道の駅の施設があるメインの駐車場での車中泊を禁止している現在の対応を見ると、ずいぶん「世知辛くなったもんだなぁ」とお感じのことと思う(笑)。

道の駅 阿寒丹頂の里

”車中泊をする=RVパークを利用する”というのは、あくまでも施設側の”願望”であって、駐車場の一部を間借りしている他の道の駅でも無料の観光駐車場でも、「RVパーク専用施設」でない限り、それが強要できているところは見たことがない。

つまり使う使わないは、その時に必要か必要でないかを判断する、車中泊旅行者の決めることで、「RVパーク」は我々にとっての単なる”選択肢”に過ぎない。

電源が喉から手が出るほど欲しいキャンピングカーにはありがたくても、普通車に乗る車中泊旅行者には、”あってもなくても困らない施設”だし、昨日まで喜んで使っていたキャンピングカーだって、リチウム・イオンのサブバッテリーに積み替えた途端に、普通車と同じ気持ちになるはずだ。

しかもそれは、近い将来には現実になる可能性も高い(笑)。

道の駅 阿寒丹頂の里

それにそもそも…

RVパークができた「赤いベレー」側は、もともと道の駅ではなかった施設で、「道の駅 阿寒丹頂の里」は、通称「まりも国道」で親しまれている、国道240号を挟んだ向かいにあった。

道の駅 阿寒丹頂の里

「道の駅 阿寒丹頂の里」=「阿寒国際ツルセンター」の駐車場は24時間開いており、ほぼフラットで車中泊に支障はない。

もちろん現在も、ここでの車中泊は容認されている。

ただし区画はアバウトなので、近くに大型車が駐まる可能性はある。

道の駅 阿寒丹頂の里 トイレ

トイレも24時間利用できる。ウォシュレットはないが、使いたい人は現在の道の駅の24時間トイレに用意されている。

道の駅 阿寒丹頂の里 ゴミ箱

なにより嬉しいのは、可燃物のゴミ箱が24時間使えることだ。

これを見れば、「道の駅 阿寒丹頂の里」の管理責任者が、車中泊を毛嫌いしているわけではないことが分かるだろう。

考えてみれば、たくさんお金を払って利用している人ほど「いい場所」に駐められるのは”世の常”で、「道の駅 阿寒丹頂の里」はそれを忠実に実行しているに過ぎない。

その意味で公平な措置だと、筆者は納得をしている(笑)。

道の駅 阿寒丹頂の里

さて。

ここからは2016年に移設された「クレインズテラス」と呼ばれる、現在の「道の駅 阿寒丹頂の里」の説明になる。

道の駅 阿寒丹頂の里

この写真の左側の建物が「クレインズテラス」、正面が「阿寒マルシェ」、そして右側が温泉とレストラン、そして宿泊施設からなる「赤いベレー」だ。

道の駅 阿寒丹頂の里

「タンチョウが集う憩いの場所」という意味が込められた「クレインズテラス」には、24時間トイレと観光案内所のほか、特産品売り場と軽食&喫茶コーナーがある。

道の駅 阿寒丹頂の里 トイレ

こちらの24時間トイレには、ウォシュレットが完備している。

道の駅 阿寒丹頂の里

観光案内所にはスタッフが駐在。

道の駅 阿寒丹頂の里

特産品売り場と軽食&喫茶コーナー。

「クレインズテラス」の売店は雑貨類がメインで、食品関係は別棟の「阿寒マルシェ」に集められている。

道の駅 阿寒丹頂の里

「道の駅 阿寒丹頂の里」の車中泊好適度

駐車場の平坦性=◯
駐車場のキャパシティー普通車:238台
ゴミ箱の有無=あり
ウォシュレットの有無=あり

旅行情報の充実度=○
付帯設備の充実度=○
周辺の車中泊環境=△

「道の駅 阿寒丹頂の里」のゴミに対する対応

可燃ゴミ:屋外に置かれており、24時間利用可能。
缶・ビン・ペットボトル:同上

道の駅 阿寒丹頂の里

「クレインズテラス」のゴミ箱は深夜に確認できていないので、もしかしたら夜間は館内に収納されるかもしれない。

ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。

「家庭ゴミ」とは、家庭で発生する、もしくは一度家庭に持ち帰ったゴミを指す言葉で、ゆえに市町村が定めた指定のゴミ袋に分別して、指定回収日に出すことが義務付けられている。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。

道の駅氷見

こう説明すれば分かりやすいと思う。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。

それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。

弁当

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、

道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。

すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。

車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

スポンサード・リンク

「道の駅 阿寒丹頂の里」の温泉&周辺買い物施設

道の駅 阿寒丹頂の里

美肌の湯「赤いベレー天然温泉」
道の駅に併設
0154-66-2330
おとな540円
10時~22時 (受付最終20時30分)
年中無休(設備点検等による臨時休業有)

HO[ほ]

「ぶらんとマガジン社」から月刊で出版され、道内のコンビニで手に入る、北海道の情報誌「HO[ほ]」660円に、無料入浴券が協賛されていることも多いので、行かれる前にはチェックしてみるといい。

※毎月確実に出ているとは云えないので、店頭で確認してから購入を。詳しい利用方法は以下の記事に記載。

コンビニ
セブンイレブンが約5キロのところにある。

スーパーマーケット
道の駅から10キロ圏内には見当たらない。

道の駅 阿寒丹頂の里」のアクセスマップ

マップをグーグルナビに切り替える方法
スマートフォンでご覧の方は、「拡大地図を表示」をタップし、画面が切り替わったら下の「ナビ開始」をタップするとナビゲーションが始まります。 高速道路か国道にするかを選びたい場合は、「ナビ開始」ボタンの左にある「経路」をタップすると表示されます。
スポンサード・リンク

 

フェイスブック
インスタグラム

この記事がよく読まれています。

車中泊クルマ旅は、日本の新しい「旅のカタチ」
自由奔放。行きたいところに、行きたい時に、居たいだけ。そんな車中泊でクルマ旅の紹介です。
【車中泊のゴミ対策】道の駅で車中泊旅行中に出るゴミを捨てるのはOK!<クルマ旅のプロが解説 2022年12月更新> 
【2022年12月更新】車中泊旅行歴25年のクルマ旅のプロがまとめた、道の駅での旅行ゴミの処分に関する記述です。
車中泊のお勧めグッズ&アイデア 一覧
これまで取材してきた、車中泊のお勧めグッズとアイデアの一覧です。
RENOGY(レノジー)リチウムイオン・サブバッテリーの取り付けと載せ替える際の注意点と依頼先
この道25年の現役クルマ旅専門家がまとめた、RENOGY(レノジー)のリチウムイオン・サブバッテリーの、取り付けと載せ替える際の注意点と依頼先の情報です。
オートパッカーの「プロモデル」キャンピングカー ”ハイエースWiz”
車中泊旅行歴25年の現役のクルマ旅専門家・稲垣朝則が実践している、車中泊旅行スタイル「Auto-Packer(オートパッカー)」の、”プロモデル”として使われているハイエース・キャンピングカーWizの実使用レポートです。
スポンサード・リンク
タイトルとURLをコピーしました