北海道に20回以上の車中泊旅行を重ねてきた、車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、2023年6月現在の「道の駅 むかわ四季の館」の車中泊情報をご紹介。
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

苫小牧から近い「道の駅 むかわ四季の館」は、温泉併設で車中泊に好意的な道の駅
「道の駅 むかわ四季の館」 DATA
道の駅 むかわ四季の館
〒054-0042
北海道勇払郡むかわ町美幸3-3-1
☎0145-42-4171
営業時間
売店:8時~21時
レストラン:11時~20時
温泉:10時~22時
無休
「道の駅 むかわ四季の館」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第19回
登録日/2003年8月8日
「道の駅 むかわ四季の館」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2012.08.01
2012.10.22
2015.08.18
2016.09.30
2022.07.21
※「道の駅 むかわ四季の館」での現地調査は2022年7月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年7月に更新しています。
道の駅 むかわ四季の館【目次】
「道の駅 むかわ四季の館」のロケーション
温泉が併設する「道の駅 むかわ四季の館」は、苫小牧から無料で利用できる「日高自動車道」で約30分の「鵡川(むかわ)IC」を出て、5分ほどのところにある。
そのため道内を既に旅行中であれば、翌日からサラブレッドに会える新冠(にいかっぷ)や、野生のゴマフアザラシが見られる襟裳(えりも)岬に向かう際に利用するのが便利だ。
また「道の駅 むかわ四季の館」は、本州からフェリーで苫小牧に入港したばかりの旅人にも、お勧めの道の駅になる。
特に敦賀発の「新日本海フェリー」が、夜8時30分に着岸する「苫小牧東港(周文埠頭FT)」からは約10キロ・15分と近く、また「商船三井フェリー(さんふらわあ)」の深夜便が夜7時45分に着岸する「苫小牧西港(苫小牧FT)」からは、約33キロ・40分ほどで到着できる。
ただいずれの乗客も、翌朝から日高方面に向かわないのなら、「道の駅 ウトナイ湖」で車中泊をするほうが無駄がない。
確かに「道の駅 むかわ四季の館」には温泉があるが、お風呂は下船前にフェリーの中で利用することができるため、特にこだわる必要はないと思う。
さて。
鵡川といえば、道民ならきっと「ししゃも」という答えが返ってくる(笑)。
全国のスーパー等で販売されている「子持ちシシャモ」の大半は「カペリン」という魚種で、一般的には「からふとししゃも」と呼ばれているものの、本物の「ししゃも」とは生態も市場価格もかなり違う。
「ししゃも」は北海道南部の太平洋側にのみ生息している特産種で、サケと同じように川で生まれて降海し、産卵のために故郷の川に遡上してくる。
1995年7月にその希少な「ししゃも」を町魚に指定した「むかわ町」では、毎年10月から11月にかけての40日間だけ「ししゃも漁」を解禁し、その保護にも努めている。
解禁になると「カネダイ大野商店」では、「ししやものすだれ干し」が本格化し、 「ししゃも寿司」が食べられるとあって、週末は大盛況となる。
「ししゃも寿司」は、あっさりした味わいで上品な甘さを持ち合わせていた。
筆者は渓流魚のヤマメ(アマゴ)と似たような味わいと感じたが、いずれにしても食べられるのは、漁が行われる10月から11月だけに、現役世代の旅人にはかなり難度の高いグルメになる。
「道の駅 むかわ四季の館」の施設
冒頭でも少し触れたが、「道の駅 むかわ四季の館」には車中泊専用の駐車スペースが充てがわれている。
こちらが具体的なそのスペースになるが、路面はフラットで車中泊に支障はない。
ただトイレにはいささか遠く、居心地がすこぶるいいというわけではない。
それより筆者がありがたいと感じたのは、可燃物のゴミ箱が置かれ、24時間開放されているこの休憩施設で、24時間トイレとも通じている。
もちろん中はウォシュレット。
ちなみに22時から翌朝5時までは、正面玄関ではなく夜間用の別入口が開放され、そちらからの出入りとなる。
「道の駅 むかわ四季の館」の”本業”はホテルなので、売店は直売所ではなく物産館になっており、品揃えは土産品が中心で、「ロイズ」や「白い恋人」といった北海道の定番商品も並んでいる。
ただ車内で食事をしたい人には、近くにコンビニとスーパーがあるので、食事に困ることはないと思う。
なお「食事処たんぽぽ」は11時から20時までの営業で、シーフード中心の定食が食べられる。
最後に。
「道の駅 むかわ四季の館」には、図書館とスポーツプラザがあり、ホームページにも「キャンピングカー滞在可能」と明記されている。
もちろん車外にテーブルを広げたり、調理や食事をすることはできないが、旅行中に雨天が続くような時は、安全面からもここは”覚えておいていい道の駅”だと思う。
「道の駅 むかわ四季の館」の車中泊好適度
「道の駅 むかわ四季の館」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:館内の休憩室にあり、24時間利用可能
缶・ビン・ペットボトル:同上
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 むかわ四季の館」の温泉&周辺買い物施設
むかわ温泉 四季の湯
大人520円
10時~22時
この料金で、温泉とスポーツプラザの両方が利用可能。さらにここには割引を受けられる方法が2つある。
②「ぶらんとマガジン社」から月刊で出版され、道内のコンビニで手に入る、北海道の情報誌「HO[ほ]」660円に無料入浴券が掲載。
※ただし毎月確実に出ているとは云えないので、店頭で確認してから購入を。詳しい利用方法は以下の記事に記載。
コンビニ
セブンイレブンが約1キロのところにある。
スーパーマーケット
約600メートルのところに「コープさっぽろ パセオむかわ店」がある。
「道の駅 むかわ四季の館」のアクセスマップ
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