道の駅 サラブレッドロード新冠 車中泊好適度をクルマ旅のプロがチェック! 2023年8月更新

道の駅 サラブレッドロード新冠北海道のベスト車中泊スポット

北海道に20回以上の車中泊旅行を重ねてきた、車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、2023年8月現在の「道の駅 サラブレッドロード新冠」の車中泊情報をご紹介。

「正真正銘のプロ」がお届けする車中泊スポットガイド
この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
クルマ旅専門家・稲垣朝則の主な著書
車中泊の第一人者と呼ばれる稲垣朝則が、これまで執筆してきた書籍・雑誌と出演したTV番組等の紹介です。
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「道の駅 サラブレッドロード新冠」は、車中泊の旅に欲しい要素が周囲に揃った、利便性の高い道の駅。

道の駅 サラブレッドロード新冠

「道の駅 サラブレッドロード新冠」 DATA

道の駅 サラブレッドロード新冠(にいかっぷ) ※公式サイトなし
〒059-2402
北海道新冠郡新冠町中央町1番地20
☎0146-45-7070
営業時間
GW及び7月~9月:9時~18時
11月~2月:10時~17時
上記以外:10時~18時
休館日
4月~10月:無休
11月~3月:毎週月曜日 ※月曜日が祝日の場合は翌日
12月30日~1月3日

「道の駅 サラブレッドロード新冠」の登録日

※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。

登録回/第12回
登録日/1997年4月11日 

2018年12月 店舗リニューアル

「道の駅 サラブレッドロード新冠」の筆者の歴訪記録

※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。

2009.07.09
2013.07.02
2021.07.04

※「道の駅 サラブレッドロード新冠」での現地調査は2021年7月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年8月に更新しています。

道の駅 サラブレッドロード新冠

道の駅 サラブレッドロード新冠

「道の駅 サラブレッドロード新冠」
のロケーション

「道の駅 サラブレッドロード新冠」
の施設

「道の駅 サラブレッドロード新冠」
の車中泊好適度

「道の駅 サラブレッドロード新冠」
の最寄りの温泉&買物施設

「道の駅 サラブレッドロード新冠」
のアクセスマップ

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「道の駅 サラブレッドロード新冠」のロケーション

新冠のある日高エリアは、道内でも1.2を争う道の駅の空白ゾーンで、「苫小牧」から「襟裳岬」に至る約170キロの間には、わずかに3つの駅しかない。

道の駅 むかわ四季の館

「苫小牧」周辺で車中泊旅行者に人気があるのは、温泉が併設する「道の駅 むかわ四季の館」で、多くの人にとって「襟裳岬」へ向かう日高方面への玄関になっている。

その「道の駅 むかわ四季の館」から「襟裳岬」までは、途中まで無料の日高自動車道を走って約150キロ、休憩なしなら3時間ほどで行くことができる。

そのため若い世代は、一気に「襟裳岬」まで走り抜けてしまいたくなるかもしれないが、ここで吉田拓郎もしくは森進一の”あの名曲”を思い出してほしい。

せっかくなので動画でご紹介。聴き比べると森進一のほうが歌はウマイね!(笑)。

そう、
襟裳には春でなくても何もない(笑)。

つまり岬まで行ったはいいが、その日に泊まれる車中泊スポットは「百人浜オートキャンプ場」くらいしかなく、結局1時間以上移動をさせられるハメになる。

襟裳岬

ちなみに「襟裳岬」の無料駐車場には、カップ麺のスープがこぼれるほどの傾斜があるので、車中泊にはそぐわない。

幸いなことに…

2023年8月現在、日高自動車道は新冠の手前の「日高厚賀インター」までしか開通していないので、「道の駅 むかわ四季の館」から約50キロ・1時間のところにある「道の駅 サラブレッドロード新冠」は、ちょうどいい休憩スポットになる。

サラブレッド

さて。

ご存知の方も多いと思うが、新冠町の一帯はサラブレッドの生産地で、町を通る国道23号は「日高サラブレッド街道」、あるいは「優駿浪漫街道」とも呼ばれ、レースを引退して家族とのんびり暮らす競走馬たちの姿が見られる。

優駿メモリアルパーク

こちらは往年の名馬・オグリキャップとナリタブラインの功績を展示している「優駿メモリアルパーク」。

オグリキャップ

敷地の中には、“怪物”といわれた平成のスーパーホース「オグリキャップ」の功績を讃える「優駿記念館」もある。

優駿記念館

館内には有馬記念をはじめとする優勝肩かけや馬服、また記念写真に加えて、全国のファンから寄せられたメッセージなどが展示されており、競馬ファンならずとも一度は足を運んでみてもいいところだ。

優駿記念館
☎0146-47-3666
入場無料
10時~16時
開館期間:4月~11月
開館期間中は無休

サラブレッド銀座

いっぽうこちらは、約8キロにわたって競走馬の生産牧場が並ぶ「サラブレッド銀座」で、クルマを寄せると人なつこい馬たちが集まってきた。

ちなみに…

もうあと40分ほど走れば、温泉が併設する「道の駅 みついし」もあるのだが、周辺の見どころは「道の駅 サラブレッドロード新冠」のほうが恵まれている。

ゆえに、前述したように中途半端な時間に「襟裳岬」に到着するよりは、少し遅めに苫小牧を出て、新冠で車中泊を入れたほうが旅の動きはスムーズになると思う。

サラブレッド銀座駐車公園

なお新冠には、道の駅のほかに無料の「サラブレッド銀座駐車公園」がある。

サラブレッド銀座駐車公園 トイレ

ここは10台ほどが駐められるだけの小さな駐車場だが、水洗トイレをはじめ、あずま屋・馬蹄型ベンチ・水のみ場などが用意されている。

サラブレッド銀座駐車公園

また高台の上にある展望台からは、新冠のサラブレッド牧場が一望でき、その景観は新冠八景に選ばれている。

サラブレッド銀座駐車公園

ただ2021年7月に訪ねた時には、このような看板が立てられていた。

「車中泊」とは書かず「宿泊目的」にしてあるところがミソのようだが(笑)、万一「道の駅 サラブレッドロード新冠」が夜間も満車だったり、何らかの理由で車中泊が困難になった際には、ここで”緊急避難”を目的に車中泊をするのは構わないと思う。

そもそも表示は「ご遠慮ください」であって、するかしないかを決めるのは旅行者に委ねられているし、注意書きがあろうがなかろうが、やっていいことと悪いことの判別がつかない人間は、車中泊をする資格そのものがない。

ゆえにこういう看板を見ては過剰に反応し、「車中泊禁止」と早合点してSNSに拡散するのは、自分で自分の首を締めているようなもので感心はしない。

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「道の駅 サラブレッドロード新冠」の施設

さて。

こちらが「道の駅 サラブレッドロード新冠」の航空写真だが、最初に目立つ円形の「レ・コード館」の説明をしてしまおう。

レ・コード館

「道の駅 サラブレッドロード新冠」の敷地には、1997年(平成9年)に「ふるさと創生資金」を活用した町づくりの一環としてオープンした、全国から寄せられた約100万枚のレ・コードを収蔵・展示し、国内最大級のスピーカーシステムで視聴できる「レ・コード館(入場料300円)」が併設している。

レ・コード館

ちなみに「レ・コード」は、「レ」はリラックス・リメンバー・リフレッシュなどの「RE(くつろぐ、再び、新たに)」、「コード」はラテン語で「心」を意味する造語らしい。

確かに「レ・コード館」ができた頃には、そういうネーミングが流行だったかもしれないが、筆者はてっきり「音盤」と競馬の「記録」をかけていると思っていた。

そのほうが単純明快で、よほど”ご当地らしい”気がするけどね(笑)。

道の駅 サラブレッドロード新冠

というわけで、「レ・コード館」前の駐車場をあわせて、収容台数は115台となっているが、実際の道の駅の駐車場は、マップに★印をつけたこのあたりで、駐車台数は50台に満たないと思う。

ただ路面はフラットで、車中泊自体に支障はない。

また地デジの電波も良好だ。

24時間トイレは館内にあり、ウォッシュレットが完備している。

なお、ここにも「宿泊目的での利用はご遠慮いただいております」の看板がある。

筆者の車中泊は長距離輸送トラックと同じで、道の駅が云う「仮眠」扱いになるため対象外だが、自分の車中泊は「宿泊目的」に該当すると思う人には、そりゃ~控えてもらわないと困る(笑)。

「宿泊目的」とはいかなるものかは、直接現地に問い合わせていただきたい。

道の駅 サラブレッドロード新冠

「道の駅 サラブレッドロード新冠」には観光案内所があるので、周辺観光をするならパンフレットやマップの入手ついでに、下見を兼ねて最初に立ち寄るといい。

道の駅 サラブレッドロード新冠

休憩室には可燃物のゴミ箱が置いてある。

道の駅 サラブレッドロード新冠

館内にある「レストラン樹林」の営業時間は、11時~15時で月曜定休。

道の駅 サラブレッドロード新冠

いっぽうこちらは、「道の駅 サラブレッドロード新冠」の売店だ。

道の駅 サラブレッドロード新冠

品揃えは雑貨が中心で、中にはご当地らしくサラブレッドの関連品も目立つ。

道の駅 サラブレッドロード新冠

ちなみに外には、新冠町生まれの名馬で1970年代に社会現象と呼ばれるほどの人気を集めた、国民的アイドルホース・ハイセイコーの像もある。

道の駅 サラブレッドロード新冠

さて。

以前の「道の駅 サラブレッドロード新冠」にはAコープが入店しており、買物にはすこぶる便利だったが、2018年のリニューアルで退店した。

道の駅 サラブレッドロード新冠

代わってオープンしたのが、こちらのパンとケーキ・野菜・鮮魚・精肉の4つのテナントと、コンビニのセイコーマートで構成された「にいかっぷキッチン」だ。

道の駅 サラブレッドロード新冠

毛並みがずいぶん変わったことで、一般の利用客には概ね好評のようだが、旅人には前のままほうが良かったようにも感じる。

ちなみに現在の最寄りの大きなスーパーは、約5キロ離れた「マックスバリュ静内店」になる。

とはいえ…

道の駅の目の前にコインランドリーがあり、日帰り温泉にも近い「道の駅 サラブレッドロード新冠」が、利便性の高い道の駅であることに変わりはない。

「道の駅 サラブレッドロード新冠」の車中泊好適度

駐車場の平坦性=◯
駐車場のキャパシティー普通車:115台
ゴミ箱の有無=館内にあり
ウォシュレットの有無=あり

旅行情報の充実度=○
付帯設備の充実度=○
周辺の車中泊環境=○

「道の駅 サラブレッドロード新冠」のゴミに対する対応

可燃ゴミ:館内にあり営業時間中に利用可能
缶・ビン・ペットボトル:館内の自動販売機横にあり、営業時間中に利用可能

道の駅 サラブレッドロード新冠 ゴミ箱

ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。

「家庭ゴミ」とは、家庭で発生する、もしくは一度家庭に持ち帰ったゴミを指す言葉で、ゆえに市町村が定めた指定のゴミ袋に分別して、指定回収日に出すことが義務付けられている。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。

道の駅氷見

こう説明すれば分かりやすいと思う。

近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。

それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。

弁当

ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、

道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。

すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。

明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。

車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。

「道の駅 サラブレッドロード新冠」の温泉&周辺買い物施設

レコードの湯

新冠温泉 ホテルヒルズ(新冠温泉レ・コードの湯)
道の駅から約1.7キロ・クルマで5分ほど
☎0146-47-2100
おとな500円
5時〜8時・10時〜22時
不定休

コンビニ
隣にセイコーマート、道路向かいにセブンイレブンがある。

スーパーマーケット
約4.4キロのところに「マックスバリュ静内店」がある。

「道の駅 サラブレッドロード新冠」のアクセスマップ

マップをグーグルナビに切り替える方法
スマートフォンでご覧の方は、「拡大地図を表示」をタップし、画面が切り替わったら下の「ナビ開始」をタップするとナビゲーションが始まります。 高速道路か国道にするかを選びたい場合は、「ナビ開始」ボタンの左にある「経路」をタップすると表示されます。
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