北海道に20回以上の車中泊旅行を重ねてきた、車中泊旅行歴25年のクルマ旅専門家が、2023年8月現在の「道の駅 あしょろ銀河ホール21」の車中泊情報をご紹介。
この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「道の駅 あしょろ銀河ホール21」は、ゴミ箱が一切ないことを除けば、利便性抜群の「旅の宿」。
「道の駅 あしょろ銀河ホール21」 DATA
道の駅 あしょろ銀河ホール21
〒089-3701
北海道足寄郡足寄町北1条1丁目3番地
☎0156-25-6131
営業時間
4月下旬〜10月中旬:9時~18時
10月中旬〜4月下旬:9時~17時
定休日なし
年末年始(12月30日~1月3日) 休館
「道の駅 あしょろ銀河ホール21」の登録日
※これを知ることで、施設の古さやリニューアルの有無などがわかります。
登録回/第20回
登録日/2004年8月9日
2011年4月 リニューアル
「道の駅 あしょろ銀河ホール21」の筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2010.09.01
2011.07.19
2012.08.01
2013.07.30
2015.07.29
2022.08.06
※「道の駅 あしょろ銀河ホール21」での現地調査は2022年8月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2023年8月に更新しています。
道の駅 あしょろ銀河ホール21
「道の駅 あしょろ銀河ホール21」の
最寄りの温泉&買物施設
「道の駅 あしょろ銀河ホール21」のロケーション
帯広エリアの北東の外れに位置する「道の駅 あしょろ銀河ホール21」は、帯広観光を目当てに来る旅人には、”眼中にない道の駅”だと思う(笑)。
現在の帯広エリアは道の駅のリニューアル・ラッシュにより、車中泊地には困らないどころか、どこに泊まるかで悩むほど充実している。
だが「道の駅 摩周温泉温泉」方面から、摩周湖・屈斜路湖・阿寒湖、そしてオンネトーを周って国道241号で南下してきた人には、ちょうどいい「旅の宿」になる。
筆者の訪問回数が多いのは、道東自動車道が釧路まで延伸する以前に、そのルートをよく利用してきたからにほかならない。
ところで。
足寄と云えば、やっぱりこの人。
このパネルが現在のものでないことにお気づきの方は、リアルタイムで千春の楽曲を聞いてきた往年のファンだろう(笑)。
こちらが現在見られるパネル。
最初の写真を撮った2001年当時は、まだgoogleマップもなく、千春宅を探すのに苦労していたら、通りがかりの足寄高校の生徒が、家の前まで案內してくれた。
「いつから、追っかけやってんねん!」って話だが(笑)、もちろん自伝映画「旅立ち 足寄より」に使われたロケ地、「とかち新聞社」にも足を運んでいる。
このロケセットは、千春が幼少期に生まれ育った家を再現して作られたものだ。
ご承知の方も多いと思うが、「道の駅 あしょろ銀河ホール21」には、その松山千春のデビュー30周年を記念した、不朽の名曲「大空と大地の中で」のモニュメントが飾られ、ボタンを押すとスピーカーから大音量でメロディーが流れる。
また館内には千春のサインや衣装、楽器などを展示しているコーナーもあり、ファンにとっては「聖地」と呼べるところかもしれない。
ここでは、左のショーケースに立てられたギターにご注目。
この「オベーション・アダマス」は、南こうせつ・浜田省吾・村下孝蔵・尾崎豊といった、錚々たるアーティストがこぞって愛用した名器で、筆者の学生時代には「マーチンD45」と同じ88万円で売っていた。
ただ、千春のギターの腕前には、ちょっともったいないと思ったけどね(笑)。
さて。
「大空と大地の中で」は、1977年6月にリリースされたファーストアルバム「君のために作った歌」に収録されている楽曲だ。
飾り気はないが、大らかで逞しさを秘めた、いかにも十勝らしい情景が目に浮かんでくるバラードで、北海道勢が甲子園に出場する際に、応援歌として起用されているのも頷ける。
せっかくなので、曲だけでなく、千春のコンサートの雰囲気が味わえる動画をご紹介。今でもこれだけ声が出せるというのは、素晴らしい。
「道の駅 あしょろ銀河ホール21」の施設
「道の駅 あしょろ銀河ホール21」は、足寄町の市街地にあった「ふるさと銀河線」(2006年に廃線)の旧足寄駅を利用して作られた道の駅で、広い敷地には当時の名残りが残されている。
これが現在のレイアウト図で、「交通公園」が上の写真だ。
駐車場は中央に「銀河ホール21」を挟むかたちで、左右に配置されている。
こちらがマップの「南側駐車場」。
路面はフラットで、キャンピングカーはこちらに駐めるよう指定されている。
「交通公園」の隣にある「北側駐車場」。
こちらもフラットで、車中泊には支障はないが、あまり奥まで行くと24時間トイレまでが遠くなる。
「銀河ホール21」に隣接して建つ、24時間トイレ。
中は2021年にウォシュレットに改修されている。
「銀河ホール21」の館内は、ホームや線路が再現されていたり、トリックアートを使って車両や夜空などが描かれたりと、「ふるさと銀河線」をイメージしたつくりになっている。
1階には前述した松山千春のコーナーと広い休憩スペース、そしてショップとレストランがあり、2階はコンサートや講演会など、地域交流の拠点となるホールがある。
「道の駅 あしょろ銀河ホール21」は、これまでは入浴施設が近くにないことが車中泊時の難点とされてきたが、2023年4月に道の駅から1キロ足らずのところにある、「銀河の湯あしょろ」がリニューアルオープンしたことで、今はそれも解消している。
最後に。
近くにあった「道の駅 足寄湖」は、2022年1月に登録廃止となった。
現在もトイレと駐車場は使えるようだが、車中泊の環境はこちらの「道の駅 あしょろ銀河ホール21」が断然勝っている。
「道の駅 あしょろ銀河ホール21」の車中泊好適度
「道の駅 あしょろ銀河ホール21」のゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:なし
ロケーションと施設の規模を考えると、この件には違和感を強く覚えざるを得ない。
ちなみに、車中泊の旅行中に発生するゴミは「家庭ゴミ」ではない。
「道の駅 メルヘンの丘めまんべつ」では「生活ゴミ」と呼んでいるが、ゴミの回収における正しい表現は「家庭ゴミ」だ。
しかるに「家庭ゴミの持込み禁止」は地域住民に向けた正しい勧告ではあるが、車中泊の旅行中に発生するゴミは該当しない。
こう説明すれば分かりやすいと思う。
近くのスーパーで買ってきた「弁当」は、道の駅についた時点では「ゴミ」ではなく「食品」だ。
それを道の駅に駐めたクルマの中で食べると、残った容器がゴミになる。
ということは、正確には「道の駅で発生したゴミ」であって、
道の駅のスタッフが、出勤前にコンビニで買ってきた弁当を昼食に食べた後、その容器を事務所のゴミ箱に捨てるのと同じ話で、誰が食べたかは関係ない。
すなわち、「事業ゴミ」として道の駅が処分するのが筋ということになる。
明日帰る車中泊の旅行者が、それを「持ち帰り」するのは自由だが、それは「マナー」と呼ぶものではなく、あくまでも「道の駅の負担を軽減してあげるための協力」であって、基本は堂々と捨てさせてもらってかまわない。
車中泊旅行中のゴミの処分については、以下にもっと詳しい記事を記載しているので、時間があればぜひ。上に記した話が「自分勝手」かどうかは、法律に照らし合わせれば一目瞭然だ(笑)。
「道の駅 あしょろ銀河ホール21」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
銀河の湯あしょろ
道の駅から約1キロ、2023年4月リニューアルオープン
☎0156-28-3175
おとな400円
13時~20時(受付最終19時30分)
月曜定休
駐車場あり
コンビニ
セイコマートまで約400メートル。
スーパーマーケット
すぐそばに「フクハラ足寄店」がある。
「道の駅あしょろ銀河ホール21」のアクセスマップ
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