この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

「道の駅 つど~る・プラザ・さわら」は、有名な「阿部商店のいかめし」が買える道の駅
「道の駅 つど~る・プラザ・さわら」の登録日
登録回/第15回
登録日/1999年8月27日
筆者の歴訪記録
※記録が残る2008年以降の取材日と訪問回数をご紹介。
2012.08.08
2020.08.05
※「道の駅 つど~る・プラザ・さわら」での現地調査は2020年8月が最終で、この記事は友人知人から得た情報及び、ネット上で確認できた情報を加筆し、2022年9月に更新しています。
道の駅 つど~る・プラザ・さわら【目次】
「道の駅 つど~る・プラザ・さわら」の
最寄りの温泉&買物施設
「道の駅 つど~る・プラザ・さわら」のロケーション
「道の駅 YOU・遊・もり」と「道の駅 つど~る・プラザ・さわら」は、同じ北海道茅部郡森町(もりまち)にあり、両駅の間はわずか10キロほどしか離れていない。
ということで、この項目は「道の駅 YOU・遊・もり」の記事に、2つ合わせてまとめている。
「道の駅 つど~る・プラザ・さわら」の施設
「道の駅 つど~る・プラザ・さわら」のレイアウトは、大きく2つに分かれている。
車中泊に適しているのは、24時間トイレに近いこちらの道の駅がある駐車場だ。
路面はフラットで、国道278号に面しているとはいえ、主要幹線の国道5号に面した「道の駅 YOU・遊・もり」よりは静かに眠れそう。
また国道を挟んだ向かい側に、派出所があるのも心強い。
こちらが24時間トイレ。
道の駅のトイレではなく公衆トイレだが、多目的トイレにウォシュレットが用意されているとのこと。
筆者は男子トイレしか見なかったので見落としてきたが、後日ネットでその旨を知り、「もしかして?」と念のために、多目的トイレにも目をやることが大事であることを学ばさせていただいた(笑)。
いっぽうこちらは隣接している「やすらぎ・プラザ」で、昼間は休憩と材料持ち込みでBBQができる。
BBQの持込み料は無料で、料金は無煙ロースター使用料1台300円のみ。
道の駅の売店では名物のホタテが買えるというので、ランチ代わりに楽しむのも悪くなさそうだ。
再び道の駅に戻って中に入ると、館内は吹き抜けになっていて、とても明るい。
売り場のレイアウトもよく考えられており、品揃えも雑貨が半分近く並んでいるため、自然と滞留時間が長くなる。
いずれにしても購買意欲を誘う作りで、ここも「道の駅 YOU・遊・もり」より、明らかに優れていると感じた。
さて。
森町は「いかめし」発祥の地で、昔から自慢のB級グルメだが、その元祖がこちらに並べられた「阿部商店のいかめし」だ。
元祖森のいかめし
JR函館本線森駅の名物駅弁から、伝説の駅弁に。
「阿部商店のいかめし」の始まりは、第二次世界大戦中の1941年。
戦時下の食糧統制で米が不足していたため、当時豊漁だったスルメイカを使い、米を節約して作れる食品として考案されたという。
戦後はJR函館本線森駅・構内での販売が主だったが、京王百貨店(東京都新宿区)で毎年正月に開催される「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」で、20世紀に行われた全35回のうち、実に32回で売り上げ1位を獲得して一躍有名になった。
しかし2011年以降はイカの不漁が続き、仕入れ値が高騰。
1980年代の350円だった「阿部商店のいかめし」の価格は、2022年9月現在、940円と3倍近くに跳ね上がっている。
小さめのイカに煮汁がたっぷりと染み込みモッチモチ。もち米との相性も抜群だ。
筆者は2010年に阿部商店まで行って手に入れたが、今は道の駅だけでなく通販でも手に入る。
いっぽうこちらは「さわらの帆立飯」で、森町さわら産のベビーホタテをたっぷり使用した、道の駅のオリジナル限定弁当だ。
売り切れ必至らしいが(笑)、確かに「阿部商店のいかめし」の半値に近い500円でこのボリュームなら、そうかもしれない。
最後は4階部分にあたる360度パノラマビューが楽しめるという展望台。
だが見える景色は「道の駅 YOU・遊・もり」のほうがいい。ただしこちらは屋内なので、寒い日や風が強い日でも大丈夫なのはありがたい。
というわけで、好きなように云わせてもらうと、
森町に残す道の駅は、ロケーションの良さを買って、現在の「道の駅 YOU・遊・もり」にする。
ただし物販飲食は「道の駅 つど~る・プラザ・さわら」のほうが秀でているため、指定管理はそちらに任せる。
「道の駅 つど~る・プラザ・さわら」については、ボーリング調査を行い、温泉が出れば町営の日帰り温泉施設に、出なければ「入浴ができる町営の健康施設」にリニューアルする。
そうすれば、現在の「やすらぎ・プラザ」がそのまま活かせるはずだ。
こんなもんで、いかがですかね。しらんけど(爆)。
結論としては、この夢物語が適うまで森町にある2つの道の駅は、「昼間の休憩地」として利用するのが妥当だと思う。
「道の駅 つど~る・プラザ・さわら」の車中泊好適度
ゴミに対する対応
可燃ゴミ:なし
缶・ビン・ペットボトル:同上
ただし貼り紙によると、ゴミは有料で引き取ってもらえるようだ(金額は不明)。
【プロの寸評】
この道の駅の最大の欠点は公式サイトがないことだ。ゆえにゴミの有料回収のような、旅人にとって肝心な話も調べようがない。
道の駅 つど~る・プラザ・さわら オフィシャルサイトなし
「道の駅 つど~る・プラザ・さわら」の最寄りの温泉&周辺買い物施設
駒ヶ峯温泉 ちゃっぷ林館
※約18キロ・クルマで25分
☎ 01374-5-2880
おとな500円(65歳以上450円)
10時~21時・不定休
コンビニ
セイコマートが約650メートルのところにある。
スーパーマーケット
約キロのところに「スーパーとうかい砂原店」がある。
「道の駅 つど~る・プラザ・さわら」のアクセスマップ
北海道の道の駅 車中泊好適度チェック!
日本全国 車中泊旅行ガイド
クルマ旅のための車中泊入門サイト
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