この記事は車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊ならではの旅」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。
「北の国から」の想いが込められた、テーマパーク
「2002遺言」で使われた雪子とすみえの2軒の家に、2004年に新しく「純と結の家」を加えた、「北の国から」ではもっとも新しいロケ地。
ドラマ放送当初から取り上げてきた大量廃棄社会への警鐘を、「廃棄物を利用した住居」というカタチにしつらえた、一種の「テーマパーク」になっている。
現在は駐車場にトイレが設置され、インフォメーションを兼ねた限定品などの売店も作られており、ここが「北の国から」ロケ地のメイン会場になっている。
初めてなら、五郎の丸太小屋が残る「麓郷の森」と「石の家」の共通割引券を利用するのがお勧めだ。個別だと1500円だが、1200円になる。
雪子おばさんの家の外観。まさにドラマの通り。
リビングとキッチン。
ウイスキーの空ボトルを利用した明かり採りの窓が、何ともオシャレ。
ここだけなく、家全体にセンスの良さが感じられる。インテリアコーディネイターが随分知恵を絞ったに違いない…
場内には解説パネルもある。
こちらが「2002遺言」でメインに使われた、中畑和夫の娘・すみえの家。
ドラマの登場人物である中畑和夫と、それを演じた地井武男が、偶然にも長年連れ添ってきた妻を亡くすというめぐり合わせが話題を呼んだ。
いっぽうこちらは、遺言の放映後に作られた「純と結の家」。
2004年に完成したため、一度もドラマには使われていないままだ。
バスのダッシュボードが出窓。よく見るとワイパーが見える(笑)。
キッチンは、ドラマにも登場していた喫茶店「パーラータケダ」のものを移設している。
さて… ここでの一番の見ものは展示されている「北の国から2004」の脚本。
その後に「2011つなみ」が書かれたため、ドラマ化はされずお蔵入りになった。これはその意味でも、マニア必見といえそうだ(笑)。
所在地:富良野市麓郷
TEL:0167-23-3388(ふらの観光協会)
営業時間:9:00~18:00(ただし9月~4月は9:00~17:30)
料金:500円 小学生以下・障がい者手帳提示の方無料 (麓郷の森、石の家との共通入場券 ¥1500→¥1200)
駐車場:あり(無料)