「クルマ旅専門家」・稲垣朝則が、10年以上かけてめぐってきた全国の温泉地を、「車中泊旅行者の目線」から再評価。車中泊事情や温泉情緒、さらに観光・グルメにいたる「各温泉地の魅力」を、主観を交えてご紹介します。

「セセキの湯」は、頃合いに合わせて行ける個人旅行者向きの温泉
海浜というよりは「海中」に近い場所にあって、波打ち際の岩場からお湯が沸き出すこの温泉は、干潮時は熱くて入れず、満潮時は海中に沈んでしまう。
すなわち、頃合いを合わさなければゆっくり浸かることのできない、ツアー客泣かせの野湯である。
そのせいか、駐車場ではバイクやキャンピングカーをよく見かける。
お湯は湯殿の底からプクプクと湧き出している。

「セセキの湯」は、駐車場にも湯船の周囲にも「更衣室」はないが、水着の着用は認められている。
それでもロケーションがら、渚のプールに近い造りなだけに、夏は地元のファミリーや若い女性が頻繁にやってくる。武骨なライダー諸君も、さすがにフリチンは避けたほうが身のためだ(笑)。
さて、見た目には野湯のごとく野趣溢れる「セセキの湯」だが、現在は管理人によってきちんと運営されている。
筆者が初めてココを訪れた2000年は、湯船の底がヌメり、昆布やワカメもお湯の中に混じっていたが、この日は数人がかりできちんと湯船を清掃していた。
そこで簡潔に入浴の留意点を転記しておこう。
●おすすめの季節:お盆過ぎから秋口にかけて
●おすすめの時間帯:お昼前後
●入浴期間:7月初旬~9月中旬又は下旬
●入浴時間:基本的に入浴時間は決まっておりません。
その理由として、
1) 瀬石温泉は干潮時に温泉としての姿を現し、満潮時には海水に埋没してしまう秘湯であるという事。(※その日の天候、海の状態にもよります)
2) 干潮時になり、海水の中から現れた温泉を毎日清掃してます。手順として、温泉の中に入ってしまった海藻などを除去し、海水を汲み出し、温泉をこすり洗いしています。その後、1~2時間をかけ温泉が岩のすき間より沸いて来るという事。
3) 私たちの仕事の合間などをみて清掃しています。この温泉は個人管理の下にある温泉であるという事をご理解いただきたいと思います。
このような理由から入浴時間については、現地に来てから、又はお電話でご確認ください。
その他の詳しい内容は、セセキ温泉のオフィシャルサイトで確認を…
瀬石温泉
所在地:北海道目梨郡羅臼町瀬石
管理:濱澤水産
電話番号:(夏季:瀬石番屋) 0153-89-2654
期間:7月初旬~9月中旬又は下旬
休み:無休
時間:特になし
駐車場 駐車場あり(無料)
料金:寸志
備品:なし

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