この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、現地取材を元に「車中泊旅行における宿泊場所としての好適性」という観点から作成しています。
※ただし取材から時間が経過し、当時と状況が異なる場合がありますことをご容赦ください。

道営野塚野営場は、「積丹ブルー」が目の前に広がる、無料のビーチサイドキャンプ場。
野塚野営場を上手く活用する術【目次】
道営野塚野営場のロケーション
「積丹ブルー」が目前に広がる道営野塚野営場は、余市から神威岬に向かう途中の国道229号沿いにある。
キャンプ場の下は極上のビーチ。南国とはちょっと違う、北海道独特のクールな美しさを漂わせている。
そのうえ、このロケーションで無料!
野塚野営場には電源サイトはなく、オートキャンプもできないのだが、短い夏休みを謳歌したい道産子のファミリーキャンパーたちが、指をくわえてここを見ているはずはない(笑)。
8月は今にも雨が降ってきそうな天気の日でも、サイトはご覧の通りの満員御礼。平日でも簡単に駐車場は確保できない。
野塚野営場の施設
さて。野塚野営場はレイアウト上、駐車場付近でサイドオーニングやバックドア下を使うオートキャンプはできないが、ビーチまで行かなくても、少しクルマから離れれば、テーブルとイスを出して調理や食事ができる場所はある。
我々のようなスライドドアのクルマなら、この縦列駐車のサイドがベターだろう。
それにはシェルターを立てるのが一番いい。写真は似たような環境を持つ支笏湖のモラップキャンプ場で車中泊をした時の様子だが、こうしてしまえばシェルター前の駐車区画を確保してから、観光や入湯に出かけても文句をいう人はいない。
なお、気になるトイレには様式もあり、炊事棟とともに管理はよく行き届いていた。ウォシュレットを無料のキャンプ場に望むような人に、アウトドアはそぐわない(笑)。
車中泊旅行者にお勧めの利用法
まず、野塚野営場を上手く活用するには、夏休みを外すことが「前提」になる。
ふたつめの方法は、チェックイン・チェックアウトの時間制約がないことを活かし、早い時間に来て、いい場所を確保してから出かけることだ。
具体的には、さきほどのシェルターを先に立ててから、積丹岬や神威岬のハイキングに出かける。
そして最後が、キャンプが面倒、あるいは積丹半島を周回して南に下りたいという人にお勧めの、野塚野営場を上手に活用する術になる。
ずばりそれはデイキャンプだ。ここは爽やかな海風のもとでテーブルを広げ、ランチを楽しむのにも適している。
この日は、余市の「かきざき商店」で仕入れた寿都の牡蠣を、愛用の「ハッピーコール」で蒸して、昼食代わりにいただいた。


道営野塚野営場 最寄りの温泉と周辺の買物施設
キャンプ場から2.5キロほどのところに、日帰り温泉施設の「岬の湯しゃこたん」がある。
岬の湯しゃこたん
☎0135-47-2050
大人610円
10:00~21:00(入館受付20:30迄)・7・8月無休
なお付近にはコンビニ・スーパーともにない。食材と飲物は、余市か岩内で用意してから出かけよう。
道営野塚野営場のアクセスマップ
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