この記事は、車中泊関連の書籍を10冊以上執筆し、1000泊を超える車中泊を重ねてきた「クルマ旅専門家・稲垣朝則」が、全国各地からセレクトした「クルマ旅にお勧めしたい100の旅先」の紹介です。

舞台は、余市と岩内を結ぶ「積丹半島ブルーライン」

出典:北海道じゃらん
積丹半島 ドライブ&車中泊ガイド【目次】
観光だけならワンデイで十分
一般的に積丹半島とは、小樽側の付け根にあたる余市から、函館・ニセコ方面の付け根にあたる岩内町までの、日本海に突き出た地域を指して云う。
「道の駅スペースアップルよいち」から、神威岬を経由して「道の駅いわない」までの走行距離は約100キロ。
余市で工場見学と海鮮の物色をしてから、島武意(しまむい)海岸と神威(かむい)岬に立ち寄り、漁師が営む人気の食堂で名物の「生ウニ丼」を食べたとしても、5~6時間あれば走り切ることは十分可能。
ゆえに釣りや海水浴がしたい人、あるいは夕日の風景写真が撮りたい人を除けば、あえて積丹半島で車中泊をする必要はないと思う。
余市のお勧めスポット


「ニッカウイスキー余市蒸留所」では、ガイドも受けられるし、展示が素晴らしいうえに、お約束の無料試飲コーナーもちゃんとある。
ゆえに気がつけば、1時間くらいは軽く過ぎてしまうのが普通だ。

積丹岬と神威岬

積丹半島ナンバーワンの観光スポットは、間違いなく神威岬だ。
ただしそれは、晴れていたら(笑)。
神威岬に限らず、積丹半島は空と海が織りなす「積丹ブルー」が見られそうにない日には、足を向けないほうがいい。
これが晴れた日に見られる海の色。

ウニ丼屋さんに行く前に。
夏の積丹半島と云えばウニが有名。国道229号を走れば、次々に「生ウニ丼」の看板を掲げる店が現れる。

積丹半島の車中泊事情
冒頭で「あえて積丹半島で車中泊をする必要はない」と記したが、「良い場所がない」とは書いてない(笑)。
写真の道立野塚野営場は、このロケーションでなんと無料。もちろん電源サイトはなく、オートキャンプもできないが、少しクルマから離れれば、テーブルとイスを出して調理や食事をしてもかまわない。

また泊地区にある盃温泉郷にも、無料の盃野営場がある。
こちらはトイレもきれいで環境は素晴らしいのだが、サイトと駐車場がかなり離れているため、車中泊にはあまり適していない。
いっぽう余市と岩内の間には、「道の駅 オスコイ!かもえない」があるにはあるが、すこぶる辺鄙で車中泊に必要な関連施設からは孤立している。

そんなわけで、車中泊スポットとしては、冒頭に記載した「道の駅スペースアップルよいち」か「道の駅いわない」が、消去法的に浮かび上がる。


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